静寂の石尾根~奥多摩・登り尾根から七ツ石山(2)

1/19 鴨沢~登り尾根~七ツ石山~鷹ノ巣山~倉戸口

前回の続き)

七ツ石山に向けててくてく歩く。いつも走っているところなので、すごいゆっくりに感じる。

190119 七ツ石へのトラバースの道

七ツ石山に至るルートは3つ。七ツ石小屋を経てダイレクトに登るルート、トラバるルート、そして七ツ石小屋を経ずにトラバるルート。
一番のお気に入りの、七ツ石小屋を経ずにトラバるルートをゆく。

すっかり葉の落ちた木々の間にちらりちらりと見える、真っ白な南アを眺めながら歩く。
道にはちょっとだけ、雪が残っていた。

19119 台風の爪痕

こんなところにも台風の爪痕が残る。

190119 ブナ坂

ブナ坂に到着。石尾根の主稜線にのったが、さすがにちょっと寒い。
いつもは大勢のハイカーが休んでいるブナ坂も、今日の先客は一人だけ。

東に進路をとり、七ツ石山に登る。山頂はすぐそこだ。

190119 石尾根から南アルプス

石尾根の展望はいい。南アルプスもはっきり見える。
真ん中に三角形の北岳、左に間ノ岳に農鳥岳、さらに塩見岳らしきピークの頭も見える。右には仙丈岳、甲斐駒ヶ岳。甲斐駒には、まだ雪がほとんどついていないようだ。

190119 七ツ石山のピーク。

七ツ石山の山頂に到着。誰もいない静寂のピーク。
腰を下ろして、ここまで温存しておいた餡ドーナツを牛乳を飲み飲み食べる。

190119 鷹ノ巣山へトラバースルート

鷹ノ巣山へは、石尾根の稜線を行かず、トラバースルートを行く。以前歩いた時よりも崩れてきているようだ。おまけに霜柱で土が浮いていて、足がボコボコ沈む。
変わり映えしない景色に飽きてきて、走ろうと思ったが走れない。トレッキングシューズのせいだ。足首が固定されているので、どうしてもパタパタ走り、大げさに言えばペンギン歩きのようになってしまって、足首が痛い。
トレランシューズを履き始めたころは、足首が固定されていなかったのが怖かった。でも、今は逆にトレランシューズじゃないと歩きにくい。やっぱり人間とは慣れる生き物なのだ。

190119 鷹ノ巣避難小屋

鷹ノ巣避難小屋も、今日は誰もいない。

190119 鷹ノ巣山山頂

鷹ノ巣山山頂。山頂にいたハイカーは、私と入れ替わりに出発したので、やっぱり誰もいない静寂のピーク。
ここで、またのんびり休憩。
六つ石山まで行こうと思っていた。しかし、トレッキングシューズが思いのほか歩きにくいので、今日はここで下山することにする。

190119 榧木尾根

一番手前のこんもりした尾根、榧ノ木尾根を下りる。

190119 富士山

まだ3時にはなっていないが、富士山には西から日が当たり、東側が影に沈んでいる。もの寂しい冬の午後。

190119 榧ノ木尾根で自画像

榧ノ木尾根で自画像。榧ノ木尾根は気持ちの良い落ち葉の道が続く。

190119 榧ノ木尾根は落ち葉で道が分かりにくい

道のない登り尾根を歩いてきて言うのもなんだが、榧ノ木尾根の1344mの急斜面の先の台地状のところは尾根が広く、落ち葉が積もっていると道が分かりにくい。でも尾根の真ん中にこの道標があるので、道に迷ったらよく探そう。

190119 倉戸山山頂

夏に涼やかな木陰を提供してくれたブナの森も(「トレーニングルート探索~奥多摩・鷹ノ巣山」)、今は寒々としている。
日はだいぶ傾いた。急いで下りよう。

190119 丹下堂で一杯

倉戸口に下り、いつもの「丹下堂」で温泉に入って一杯。沁みる~。

190119 奥多摩湖

バスの時間が近づいたので、ほろ酔い気分で店をでる。日は奥多摩湖の向こうに沈んだ。奥多摩湖とは思えないいい景色だ。

参考:
鴨沢9:15-11:34堂所11:44-12:43七ツ石山12:58-14:07鷹ノ巣山14:17-15:45倉戸口

(登り尾根から七ツ石山・完)

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