熊本-羽田、空撮の旅~熊本番外編

4/4 熊本~羽田
前回の続き)

熊本空港を離陸した飛行機は、九州、四国を横切って、東海地方の太平洋沿岸に沿って羽田に飛んだ。天気が良かったのでずっと窓の外の景色を眺めていた。

そのときの空撮写真で擬似フライト体験する番外編。

120404熊本・空撮阿蘇山

熊本空港は阿蘇山の西側にあり、飛行機は西に延びた滑走路を東京の反対側へと離陸する。そして、阿蘇山の麓を回りこむように、大きく東へ旋回する。

阿蘇山の全景が手に取るように見える。真ん中では阿蘇中岳が噴煙を上げている。そのすぐ左側には小さく草千里ヶ浜も見えているが、実際は広大な草原だ。こんな感じ「阿蘇山縦断」。そして阿蘇山まわりにドーナツ状に平野があって、さらに周囲をぐるりと外輪山が囲んでいる。つまり、この内側は火山で吹っ飛んでしまったところだ。今はそこに街があり、鉄道まで走っている。

120404熊本・空撮石鎚山

東に進路をとり九州を横断する。佐多岬の写真を撮りたかったが、雲で見えなかった。そうこうするうちに瀬戸内海と海に迫る山々が見える。稜線が白っぽいのは雪だろうか?これが日本百名山の1つ、石鎚山。

120404熊本・空撮小豆島

バクが走っているかのような特徴的なこの形。ひと目で小豆島だと分かる。森に覆われた丘陵だ。

120404熊本・空撮淡路島

淡路島が眼下に大きく広がる。小豆島と対照的に平野が多い。しかし、川が流れダムがあるのがわかる。島の北端には明石海峡大橋が見える。

120404熊本・空撮関西国際空港

なんか宇宙に浮かぶ宇宙ステーションのように、青い海に幾何学的な構造物が浮かんでいる。実際は浮かんでいるわけではない。関西国際空港だ。よく見るとその北側の海岸には神戸空港が見えている。その奥の内陸には伊丹空港があるはず。えらい空港密度が高い。

120404熊本・空撮大阪平野、奈良盆地

左、大阪平野に右、奈良盆地。どちらも広い。大阪平野と奈良盆地は生駒山~葛城山の緑のベルトで仕切られている。ベルトの真ん中に切れ目があり、ここを関西本線と近鉄が走っている。

奈良を過ぎるとだんだん雲が多くなり、わずかに知多半島や浜名湖が確認できるだけになった。

120404熊本・空撮富士山と伊豆半島

再び雲が切れ、見えてきたのは不二の峰。真っ白。手前のゴツゴツした陸地は伊豆半島。

120404熊本・空撮利島

窓に頭をつけてギリギリ見える飛行機の真下に、伊豆七島のひとつ利島があった。真っ青な海にぽつんと浮かぶ島。美しい。行ってみたくなる。

青い海面に、大阪までの海にはなかった白い斑点が散らばっている。海上で波が立っているのだ。よっぽど風が強いに違いない。波は常に砕け、形を変えているはずだが、ここから見ると固定された点に見える。ずっと見ているとやっと徐々に消えたり、現われたりしているのに気付く。不思議だ。

120404熊本・空撮大島と富士山

再び富士山。そして大きな伊豆大島。真ん中の三原山の上に雲が浮かんでいる。三原山も富士山も火山だ。日本は本当に火山の島だ。

120404熊本・空撮房総半島館山

アヒルの頭のような形は房総半島館山。ここから機体は大きく北に向きを変え、徐々に高度を落とし羽田空港への着陸態勢をとる。電子機器の電源を切るようにアナウンスがあり、撮影は終わる。

(熊本・完)

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