幻想的…でも寒い!~早池峰山(2)

10/2 河原坊登山口~早池峰山~小田越登山口~河原坊登山口

前回の続き)

111002早池峰山・女神
早池峰に祭られているのは遠野の女神の三人娘の末っ子。かなりずる~い女の子。どうずるいのかは遠野に行って、語り部のおばあさんの昔話を聞いてください。

神様にも霧氷がついて顔が冷たそう。


あまりの寒さに山頂の避難小屋に逃げ込む。板張り2階建ての立派な小屋だ。かじかんだ手でバーナーをつけてお茶を沸かし一息つく。

111002早池峰山・山頂付近の木道
下山開始。頂上直下の尾根は広く台地のようになっている。そして、尾根を覆う紅葉した木々が、ガラスの粉のような霧氷で真っ白になっている。相変らず風は強く、ちぎれ雲の中に入って視界がなくなったかと思えば、突然、雲間から青い空がのぞき、霧氷が陽の光でキラキラと輝く。とても幻想的な風景。<

111002早池峰山・山頂付近の霧氷
広い稜線が続く。時折、あわい山並みの向こうにかすかに海が見えた。


海が見えるかと思えば、突然、濃いガスに視界を奪われる。

111002早池峰山・小田越への分岐
視界を失ったかと思えば、さーっと雲が飛ばされ、青く広がる空の下にいたりする。めまぐるしい。分岐を小田越しへ下る。


これが小田越の長いはしご。垂直ではなく、ちょっとねているので高度感はないが、ガスに吸い込まれる感じがする。

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冬山かと思うような強烈な風が吹き付ける。森林限界線上なのでさえぎるものはない。夏はここは花がいっぱい咲くんだろうな~、などとちょっと思うが、寒いので小走りに下りる。


草原のにつけられたガレた急な道をずんずん下る。ここもおそらくお花畑。登山道がガレているのは、登山者の踏み付けで表土が流出してしまったためだろう。


ずんずんずんずん下る。標高が下がると、草原から腰丈ほどの潅木帯に変わり、風もいくぶん弱くなる。これだけ見晴らしがいいと、紅葉の最盛期は見事なことだろう。

111002早池峰山・小田越の紅葉
なだらかな斜面が紅葉で覆いつくされている。空が青ければいい写真が撮れたのだが…

111002早池峰山・小田越の紅葉のトンネル
小田越の登山口まであとちょっとのところまで来て、やっと木々が高くなる。ここからは紅葉のトンネル。


小田越登山口に到着。とうとうポツリポツと空から冷たいものが落ちてきた。ギリギリセーフか。車をとめた河原坊まで30分弱、早足で立派な舗装道路を歩く。


登山の後はもちろん温泉。花巻インターに近い東和温泉で汗を流す、ついでにボランティアの話のきっかけに、お土産に河童クッキーを買う。登山終了。しかし、東京への道のりはまだまだ長い…

(遠野まごころネット、早池峰山完)

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