輝く海を見ながら縦走~丹沢表尾根(2)
12/16 大倉~塔ノ岳~三ノ塔~ヤビツ峠~蓑毛
陽ざしが強く、歩き始めるとすぐに暑くなり、フリースを脱ぐ。
表尾根は、沢の源頭にあたる部分の崩壊が激しい。登山道の両側がすっぱり切れ落ちている、あるいは登山道自体が崩落してしまって橋が架かっているところが何か所もある。
新大日。山頂というか、広場というか...
表尾根は尾根が細いこともあり、見晴らしがとてもいい。右手には、ずっと輝く海が見えている。
烏尾山手前に、豪快に崩壊している場所がある。整備されているので、それほど危険は感じない。
ちょっとした岩場もある。整備されているので問題ない。
ここまで歩いてきた塔ノ岳から烏尾山の稜線を振り返る。
富士山もきれいだ。
登りの足を使い切っているので、三ノ塔の登りがきつい...でもすぐ終わる。
三ノ塔の山頂。ここからの展望も絶景。
風なく穏やか。多くの人がまったり休んでいる。私もおにぎりタイム。
三ノ塔の山頂には立派できれいな小屋が立っている。でもこれは休憩所で、宿泊はできない。
山頂にはトイレもあるが、冬は閉鎖。
ここまで来ると大山が大きい。
今日は大山まで行かず、手前のヤビツ峠から下山する。
菩提峠までは階段の多い下り。単調な下りで飽きてくる。
山を始めたころに沢の下山路として歩いたことがあるはずだが、全く覚えていない。沢の下山は印象が薄いものだ。
なんだあれ?
二ノ塔あたりから風が吹き出し、樹林の日陰も多く、寒くなる。標高が下がるにつれて、日が高くなるにつれて寒くなるとは。フリースを着る。
いくつか林道を横切り、登山道がわかりにくいところもあるが、道標完備。
ヤビツ峠へは、道路をたどるルートと、菩提峠から岳ノ台を経由する登山道のルートがある。今回は未踏の後者のルートをとる。
菩提峠に人影はなく、原チャリが1台停まっているだけだった。
あっ、これは!
表尾根から、あれは何だと思った場所。やっぱりなんだかよくわからない。残土処分場かな。
ちょっと藪っぽい、ちょっとつまらない登山道を黙々と歩いていると、突然目の前が開ける。パラグライダーの滑走場だった。
素晴らしい景色だ。もちろん海は輝いている。今日みたいに天気のいい日は、ここを目的にハイキングに来てもいい。現に、滑走台の上で若い男性が昼寝をしていた。原チャリの主かな。
ちょっと藪っぽい、ちょっとつまらない登山道が続く。
ここまでくると足に疲労がたまってきたのがわかる。登りがしんどい。
登りきった、ここが岳ノ台。山と高原地図の「休」マークは、この展望台か。
岳ノ台山頂は、樹木に覆われている。展望台から、かろうじて北~北東の大山の景色が望める。
展望台で休憩。ここまでとっておいた、スーパー特売の特大どら焼きにかぶりつく。皮が厚くて、餡がほとんどなく、口の中の水分が奪われる。う~、食べきれん。安かろう悪かろうだ。
山頂の片隅に何かある。もしかして...やっぱり。山頂方位盤だった。方位盤には、周辺の山々の眺めが記されているが、残念ながら、背の高い木に囲まれて全く展望はない。
全く意味をなさない、悲しい山頂方位盤。
再び、ちょっとつまらない登山道へ。
白い花が咲く木々が...近づいてみれば、種の綿毛のようだった。
突然、こんなところに東屋。この尾根はいろいろなものが唐突に現れる。
寂れ感満載の岳ノ台ハイキングコースを抜ければ、ヤビツ峠。人影なし。寒々しい。
ヤビツ峠から蓑毛に下る。夏にトレーニングに来たルート(「富士登山競争のトレーニング」)の逆ルート。しっかり整備されたトレールだが、路肩が崖が多いのでスリップ厳禁。
ジグザグに下りつづける。下りは長く感じる。
ヤビツ峠登山口に下山。ここも紅葉が見ごろ。
蓑毛のバス停の自動販売機で缶コーヒーを買い、持て余していた特大どら焼きを胃に流し込みながら、30分バスを待つ。
終点の秦野駅でバスを下り、小田急線に乗って、2駅目の鶴巻温泉で途中下車。いつものように弘法里の湯で汗を流す。
腹が減ったが、時間が半端で、鶴巻温泉駅のまわりはあまり店が開いていない。
こんなときは、いつでもやっているニューカトマンズ。マトンカレーともちろん生ビール。
(丹沢表尾根、完)
参考:
大倉8:32-10:26塔ノ岳10:35-11:50三ノ塔11:59-13:05岳ノ台13:13-14:11蓑毛
地図:
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