リベンジ、蝶の谷!~金門島、台湾一周(9)

2/15 高雄駅~旗山轉運站~茂林区公所~紫蝶幽谷~旗山轉運站~奥深水~燕巣泥火山~高雄駅

前回の続き)

視界を覆いつくすほど、紫色の蝶が舞うという蝶の谷。(公式サイト
かつて、その紫蝶幽谷を訪ねたが、蝶の群れはいつもより早く北に渡り、1匹しか見ることができなかった(「蝶の谷…茂林」)。

無念。
諦められない...空を覆う蝶を見たい...

ということで高雄に来たので蝶の谷リベンジ!

紫蝶幽谷のある茂林へのバスは1日3本しかないので、前日に高雄客運のサイトでバスの接続を確認し、食事の時間や滞在時間のスケジュールを練った。

6時に起きて身支度をし、コンビニでサンドイッチを買って軽い朝食。
そして宿の前にある高雄客運の営業所、建国站から7時発のE28高速バスで旗山轉運站へ。昨日、切符は営業所の窓口で買えると聞いていたが、切符を買うまでもなく、悠遊カードで乗ることができた。

半分くらいの座席が乗客で埋まっている。
高速道路に乗ってすぐに渋滞につかまるが、なぜか定時に旗山轉運站に到着。

20230215 台湾、旗山轉運站

バスを降りる。どんよりとした曇り。少し肌寒い。
2回目の朝食をとるべく、旗山老街のほうに歩いていく。

20230215 台湾、朝食をふるまう店

典型的な台湾の地方の食堂。
肉圓がある。食べたことがなかったので、食べてみたかった。ここにしよう。

20230215 台湾、旗山、肉圓

左の椀が肉圓。
冬瓜のような野菜が一緒に煮込まれていて、右側にちょっとだけ頭を出している肉の塊みたいなものが、肉圓。
白コンニャクの団子のようにも見えたが、肉団子を澱粉でくるんで蒸して、揚げたもの。それが野菜のスープというか、タレというか、その中に入っている。
口に入れると、コンニャクのような弾力はなく、火を通した片栗粉の塊のようにぶにょぶにょしている。その中に肉団子。
わらび餅とか、葛湯とか好きな人ははまりそうな食感。

バスターミナルに戻って、いよいよ紫蝶幽谷へのH31バスに乗る。これが1日3往復しかない。
年配女性の4人組が同乗。日本のハイカーと同じように、防風のウエアを着て、小さいバックパックを背負って、ポールを持っている。

20230215 台湾、旗山から茂林へ

バスは台湾の内陸の山岳地帯へ向かう。
天気がすごく怪しい。今にも雨が降りそうだ。というか、ところどころ道路が濡れている。雨が降っていたようだ。

20230215 台湾、茂林区公所、ビジターセンターの入り口

不安に胸を膨らませ、「茂林区公所」バス停で下車。
寒い。風が冷たい。時刻は9時半。ちょうど蝶が飛ぶ時間だが、こんなに寒くて蝶がいるのだろうか?

20230215 台湾、茂林蝶の谷、ビジターセンター

バス停からちょっと上がって、ビジターセンターへ。
派手になってる。

ここにはいろいろな資料が展示され、パンフレットももらえる。

20230215 台湾、茂林蝶の谷、トイレ

トイレにも寄る。
すごい派手になってる。

さて、道路に沿ってさらに上り、蝶のいる遊歩道へ。

20230215 台湾、茂林蝶の谷、遊歩道

何もいない。
寒い。雨が止んだばかりなのか、木々が濡れている。

20230215 台湾、茂林蝶の谷の展望台から

展望台(瑪雅亭)に上がる。
何も見えない。前回来た時には旗山方面の街並みが見えた気がする。

20230215 台湾、茂林蝶の谷、遊歩道でねばる

前回来た時は蝶が5匹くらいいたのに、今日は全くいない。リベンジどころではない。
空を見上げながら、遊歩道をうろつく。

一瞬、雲が薄くなり、明るくなる。

20230215 台湾、茂林蝶の谷、蝶が飛んだ

あ、蝶だ!
どこからともなく、数十匹の蝶が現れ、灰色の空をバックに高いところをひらひらと飛んでいる。
カメラを構えるも、高いところを飛んでいて、ゴマ粒のよう。そして強い逆光でうまく取れない。

そうこうしているうちに、終了...3分くらいだっただろうか。
日がかげると、現れた時と同じように、あっという間にどこかに消えてしまった。

バスの時間までねばってみよう。また飛ぶかもしれない。
ねばりついでに、どこかで羽を休めているに違いないと思って、木や草の葉をにらみながらうろうろする。

20230215 台湾、茂林蝶の谷、白と黒の蝶

いた。
でもこれは紫じゃない。

20230215 台湾、茂林蝶の谷、遊歩道の様子

蝶が飛ぶ気配なし。

20230215 台湾、茂林蝶の谷、羽を休める蝶

いた。これだ。
思いっきり望遠でよせて、これが限度。

バスの時間が近づいてきたので、あきらめて遊歩道を出る。
12:00のバスを逃すと、次は15:40の終バスになってしまう。

20230215 台湾、茂林蝶の谷、案内板

こんなにたくさんいるはずなのに...

20230215 台湾、茂林、茂林情人谷温泉

当初の予定では、蝶をたっぷり見た後、バス停近くの「茂林情人谷温泉」に入る予定だったが、蝶を待っていたので時間がない。屋根だけ見て入ったつもりになる。

このあたりには、トレッキングルートがいくつもあるので、トレッキングついでに蝶の谷をリベンジしたい。

20230215 台湾、茂林、マンゴー?

道端の木に、ごつい実がいっぱいなっている。マンゴー?

20230215 台湾、茂林国民小学校

バス停の向かいには小学校。
ここにも蝶の絵。

バス停でバスを待っていると、自撮り棒につけたスマホで、自分を映しながら話をしている日本人女子がやってきた。バスをまつおばあさんが見て見ぬふりをしている。

ユーチューバーのようだ。どうでもいいことを大声で延々と話し続けている。一種の才能だな、と思うが、少なくともバスに乗るときはやめましょう。

旗山に戻って昼食。
どこに行こうかと迷ったが、バスの乗り換え時間もあまりないので、前回来た時に入った老媽厨房(「蝶の谷…茂林」)に行く。しかし、建物はあるものの、すでに飲食店ではないようで、閉店しているようだった。

バスの発車時刻が迫る。とりあえず目についた焼き餃子(日本でいうところの鍋貼餃子)のチェーン店に入る。

20230215 台湾、茂林、鍋貼餃子

うん、うまい。
ニンニク、ニラの日本の焼き餃子に慣れた人には物足りないかもしれない。でも私は、ジューシーな肉汁したたる、皮がパリパリのこの餃子が好きだ。

時間がない!10分で食べ終えて、バス停へダッシュ。

次回に続く)

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