リベンジ、蝶の谷!~金門島、台湾一周(9)
2/15 高雄駅~旗山轉運站~茂林区公所~紫蝶幽谷~旗山轉運站~奥深水~燕巣泥火山~高雄駅
(前回の続き)
視界を覆いつくすほど、紫色の蝶が舞うという蝶の谷。(公式サイト)
かつて、その紫蝶幽谷を訪ねたが、蝶の群れはいつもより早く北に渡り、1匹しか見ることができなかった(「蝶の谷…茂林」)。
無念。
諦められない...空を覆う蝶を見たい...
ということで高雄に来たので蝶の谷リベンジ!
紫蝶幽谷のある茂林へのバスは1日3本しかないので、前日に高雄客運のサイトでバスの接続を確認し、食事の時間や滞在時間のスケジュールを練った。
6時に起きて身支度をし、コンビニでサンドイッチを買って軽い朝食。
そして宿の前にある高雄客運の営業所、建国站から7時発のE28高速バスで旗山轉運站へ。昨日、切符は営業所の窓口で買えると聞いていたが、切符を買うまでもなく、悠遊カードで乗ることができた。
半分くらいの座席が乗客で埋まっている。
高速道路に乗ってすぐに渋滞につかまるが、なぜか定時に旗山轉運站に到着。
バスを降りる。どんよりとした曇り。少し肌寒い。
2回目の朝食をとるべく、旗山老街のほうに歩いていく。
典型的な台湾の地方の食堂。
肉圓がある。食べたことがなかったので、食べてみたかった。ここにしよう。
左の椀が肉圓。
冬瓜のような野菜が一緒に煮込まれていて、右側にちょっとだけ頭を出している肉の塊みたいなものが、肉圓。
白コンニャクの団子のようにも見えたが、肉団子を澱粉でくるんで蒸して、揚げたもの。それが野菜のスープというか、タレというか、その中に入っている。
口に入れると、コンニャクのような弾力はなく、火を通した片栗粉の塊のようにぶにょぶにょしている。その中に肉団子。
わらび餅とか、葛湯とか好きな人ははまりそうな食感。
バスターミナルに戻って、いよいよ紫蝶幽谷へのH31バスに乗る。これが1日3往復しかない。
年配女性の4人組が同乗。日本のハイカーと同じように、防風のウエアを着て、小さいバックパックを背負って、ポールを持っている。
バスは台湾の内陸の山岳地帯へ向かう。
天気がすごく怪しい。今にも雨が降りそうだ。というか、ところどころ道路が濡れている。雨が降っていたようだ。
不安に胸を膨らませ、「茂林区公所」バス停で下車。
寒い。風が冷たい。時刻は9時半。ちょうど蝶が飛ぶ時間だが、こんなに寒くて蝶がいるのだろうか?
バス停からちょっと上がって、ビジターセンターへ。
派手になってる。
ここにはいろいろな資料が展示され、パンフレットももらえる。
トイレにも寄る。
すごい派手になってる。
さて、道路に沿ってさらに上り、蝶のいる遊歩道へ。
何もいない。
寒い。雨が止んだばかりなのか、木々が濡れている。
展望台(瑪雅亭)に上がる。
何も見えない。前回来た時には旗山方面の街並みが見えた気がする。
前回来た時は蝶が5匹くらいいたのに、今日は全くいない。リベンジどころではない。
空を見上げながら、遊歩道をうろつく。
一瞬、雲が薄くなり、明るくなる。
あ、蝶だ!
どこからともなく、数十匹の蝶が現れ、灰色の空をバックに高いところをひらひらと飛んでいる。
カメラを構えるも、高いところを飛んでいて、ゴマ粒のよう。そして強い逆光でうまく取れない。
そうこうしているうちに、終了...3分くらいだっただろうか。
日がかげると、現れた時と同じように、あっという間にどこかに消えてしまった。
バスの時間までねばってみよう。また飛ぶかもしれない。
ねばりついでに、どこかで羽を休めているに違いないと思って、木や草の葉をにらみながらうろうろする。
いた。
でもこれは紫じゃない。
蝶が飛ぶ気配なし。
いた。これだ。
思いっきり望遠でよせて、これが限度。
バスの時間が近づいてきたので、あきらめて遊歩道を出る。
12:00のバスを逃すと、次は15:40の終バスになってしまう。
こんなにたくさんいるはずなのに...
当初の予定では、蝶をたっぷり見た後、バス停近くの「茂林情人谷温泉」に入る予定だったが、蝶を待っていたので時間がない。屋根だけ見て入ったつもりになる。
このあたりには、トレッキングルートがいくつもあるので、トレッキングついでに蝶の谷をリベンジしたい。
道端の木に、ごつい実がいっぱいなっている。マンゴー?
バス停の向かいには小学校。
ここにも蝶の絵。
バス停でバスを待っていると、自撮り棒につけたスマホで、自分を映しながら話をしている日本人女子がやってきた。バスをまつおばあさんが見て見ぬふりをしている。
ユーチューバーのようだ。どうでもいいことを大声で延々と話し続けている。一種の才能だな、と思うが、少なくともバスに乗るときはやめましょう。
旗山に戻って昼食。
どこに行こうかと迷ったが、バスの乗り換え時間もあまりないので、前回来た時に入った老媽厨房(「蝶の谷…茂林」)に行く。しかし、建物はあるものの、すでに飲食店ではないようで、閉店しているようだった。
バスの発車時刻が迫る。とりあえず目についた焼き餃子(日本でいうところの鍋貼餃子)のチェーン店に入る。
うん、うまい。
ニンニク、ニラの日本の焼き餃子に慣れた人には物足りないかもしれない。でも私は、ジューシーな肉汁したたる、皮がパリパリのこの餃子が好きだ。
時間がない!10分で食べ終えて、バス停へダッシュ。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…