追われるように山頂を後に~上州武尊山(2)
7/3 オグナほたかスキー場~前武尊~武尊山~剣ヶ峰山~宝川入口
(前回の続き)
ブヨに追われながら武尊山の山頂をめざす。
雪渓のまわりには虫が多いが、雪渓の上は逆に虫が少ない。ザックを下ろしてひと休み。
武尊山への登りの途中で、来し方を振り返る。
武尊山の山頂に到着。
先客は20人くらい。人が多いのでブヨも多い。
これから行く剣ヶ峰山。
谷川岳をはじめとする上越の山々の眺めが素晴らしい。
あまりのブヨの多さに、止まっていられない。休憩もせず、追われるように山頂を後にする。
山頂からしばらくはガレた急斜面だが、やがて開けた穏やかな尾根に変わる。正面には次の目的地、剣ヶ峰山。
風通しのいい尾根だが、相変わらずブヨがうるさい。
武尊山を振り返る。遠くから見ると秀峰だが、近くから見るといまいちだ。
いったん樹林に入り、右に武尊神社への下山路を分け、岩がゴロゴロした道を登る。
最後にちょっとした岩をよじ登ると、剣ヶ峰山の山頂。
だんだん稜線に雲がかかり始めた。ブヨもいることだし、写真を撮ってさっさと下山。
先ほどの武尊神社への分岐まで来た道を戻る。
分岐から武尊神社へ下山。はじめは、転がり落ちそうな急坂を武尊沢まで一目散に下りてゆく。飛び降りるようにして、大きな段差を下る。足首がばかになりそう。
武尊沢を渡る。そういえば、もうブヨはいないようだ。
ザックを下ろして、少し休憩。冷たい水で思う存分、顔や手を洗う(冷やす)。ブヨに噛まれた耳がブヨブヨになって熱を持っている。
沢を渡った後は、沢沿いの緩やかな道。遠くに雷の音が聞こえる。そして、ポツリポツリと雨が落ちてきた。まだ10時半なのに。
先を急いで走り続ける。
武尊神社に到着。神様にお礼。今日も安全登山ありがとうございました。でもブヨは嫌です。
ここから宝川温泉までは、6kmくらい舗装道路を走る。荷物があること以外は、普通のロードラン。アンパンでエネルギー補充完了。
宝台樹キャンプ場の自動販売機に引き寄せられる。ここまで下りると気温が上がって暑い。30度はありそう。
冷たいコーラ一気飲み。
ずっと車道を走って宝川温泉まで行く予定だった。でも地図をよく見ると宝台樹キャンプ場の先から、ショートカットできそうな点線の道が描かれている。その分岐がこの写真の中央。よし、行ってみよう。
何のための道かわからないが、よく踏まれた快適な道。森の中を走るのも心地よい。はじめはね。
尾根を越えて、沢沿いになると...ギャー!
丹沢級のまだら模様の巨大ヒルが、足の踏み場がないくらいいる。地面に着いた足によじ登ろうと、靴めがけて四方から驚異的な速さで集まってくる。草の葉っぱの上でもうにょうにょしている。
立ち止まると殺られるので、走り続ける。かつ、トレールにかぶさるような、草木にも注意しないといけない。葉っぱの上から、落ちるように足にくっついてくるからだ。
田んぼの真ん中の農道にでる。ヒルがついていないのを確認。
第一村人を発見し、宝川温泉への道を尋ねて、再び走り出す。
宝川入口のバス停を過ぎ、ゴールの宝川温泉まであと1kmまで迫ったところで、雷鳴とともに滝のような雨が降ってきた。2、3分走り続け、パンツまでぐっしょり濡れたところで断念。今は濡れてもいいが、この分だと温泉に入った帰りにも濡れそうだ。
上の原入口のバス停のそばにカフェがあったので、雨宿りしながらバスを待つ。マスターに近くのおすすめの温泉を聞く。
上の原入口から水上行のバスに乗り、終点水上駅で上毛高原駅行きのバスに乗り換え。銚子橋のバス停で下車、橋を渡り、坂を下り、倉庫のような建物の横を通る。
諏訪ノ湯に到着。
石鹸はなく、お湯につかるだけ。
源泉かけ流しの、澄んだ石膏泉。顔に湯がかかるとちょっと苦い。ぬるめの湯が心地よい。
素晴らしい湯だ。思い切り体をのばして、のんびり。
そして、湯上りは売店でビール。
いつまでものんびりしていたいが、バスが少ないので、バスの時刻に合わせて退散。上牧駅から上越線に乗り帰京。
(上州武尊山、完)
参考:
オグナほたかスキー場5:05-6:35前武尊6:45-8:01武尊山-8:41剣ヶ峰山-9:18武尊沢9:23-11:13宝川入口
武尊山の地図
|
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…