明神と明星、対照的な二山~金時山から明星ヶ岳(2)
3/12 乙女峠~金時山~明神ヶ岳~明星ヶ岳~塔ノ峰~箱根湯本
(前回の続き)
展望の良い坂を登りきると、
またドロドロだったり。
ん?この分岐は手元の地図(山と高原地図「箱根」2022)にはないな。
ほどなく明神ヶ岳山頂。人でいっぱいだ。
さえぎるもののない、箱根を見下ろす大展望。日差しもさえぎるものがないので、暑いぞ~。
そして、もちろん富士山も。
金時山がだいぶ遠くなった。今日はこの明神ヶ岳から後半戦となり、次は明星ヶ岳へ向かう。後半戦といっても、ほぼ下り一方なのでもう下山気分だ。まだ12時前なので、下りちゃうのはちょっともったいない気もする。
宮城野への分岐。ここを過ぎると急に人の姿を見なくなった。
どこにいるのか、ウグイスのさえずりが聞こえる。
相変わらず笹の道を走る。正面には本日のラスボス、明星ヶ岳。
あれ、明星ヶ岳?山頂はどこだ?
笹が刈り払われた広場、ここが山頂らしい。笹の壁に囲まれて展望はない。人もほとんどいない。明神ヶ岳と明星ヶ岳って名前が似ているけれど、まるっきり対照的な山だ。
せっかくなので、静かな山頂に腰を下ろしておにぎりタイム。
広場の一角に、御嶽大神の石碑があった。本当に山頂だった。
明星ヶ岳から東進し、塔ノ岳へ。
もう、全く人がいなくなった。いつの間にか車の騒音も聞こえなくなり、樹林の道を黙々と下る。
明星ヶ岳登山口。
いったん道路を歩く。アスファルトが足にひびく。
塔ノ峰の登山口。ふたたび登山道へ。
すぐに塔ノ峰山頂。本日最後のピーク。
標高が下がったためか、午後の日差しのためか、じっとしていても汗をかく。まだ3月なのに。
南関東らしい照葉樹の森の中を駆け下る。
おう、なんじゃこりゃ。ケルンじゃなくて大黒様が置いてある。
倒木ならぬ倒竹の道。
阿弥陀寺にでた。
往々にしてあることだが、山の中より登山口や下山後に道迷いしやすい。山の中なら、トレールを失っても地図を見ながら行けるところを行けばよい。しかし、下界ではそうはいかない。
これはどっちだ?地図にない道が錯綜する。
下っていけば、箱根湯本に出るだろう、ということで左へ行く。
選択は間違っていなかった、と思う。石段を下って山門に出た。
ゴールはもうすぐ。今日は汗をかいたので、早く温泉に入りたい。
参道を下って行ったら、日帰り温泉の箱根湯寮にたどりついた。でも今日はちょっと色気を出して、温泉旅館の露天風呂に入りたい。急な階段を国道1号に下り、温泉旅館を物色しながら箱根湯本の中心部へ歩いてゆく。
でかい風呂があるらしい、と吉池旅館に決定。
自家源泉100%の源泉かけ流し。なんと贅沢な。泉質は言わずもがな。
大浴場は、少しバブルの香りする巨大温室のSPA風。昔行った台湾・金山のSPAを思い出した(「温泉、景勝、そしてご馳走」)。
露天風呂も広々として、しかも日本庭園の中にある。湯船の中に腰を下ろして、体を伸ばして青空を仰ぎぼーっとする。今日は暑いといえ、まだ3月。ほてった顔にあたる風が心地よい。サイコーだな。
さて、最高の山旅、最高の温泉ときたら、最高のビールと食事だ!
が、しかし...箱根湯本駅周辺はすごい人、人、人。歩道は牛歩だし、あちこちに行列ができていて、大混雑。
しょうがない、まず小田原に出よう。
小田原駅も人が多く、すいていた店にぶらりと入った。駅の一角にある「魚力食堂」。
ボリューム満点に見えるが、どんぶりが少し小さい。
もう少し色々盛ってほしいところだが、コスパを売りにしているようなのでしかたないか。
マグロの切り身はおいしかった。ビールはなかった...
参考:
乙女峠バス停9:13-9:38乙女峠-10:10金時山10:14-11:40明星ヶ岳手前鞍部11:45-11:51明星ヶ岳-12:38明星ヶ岳12:48-13:34塔ノ峰13:35-14:06箱根湯寮
|
(金時山から明星ヶ岳・完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…