リマ市内をぶらぶら~ペルーの旅(18)

5/6 リマ市内(ワカ・プクジャーナ、カテドラル、サン・フランシスコ教会)

前回の続き)

南米を旅する時は、万が一に備えて出国する都市で最終日1日余裕をとってある。今回は万が一もなく順調に日程をこなしたので、今日は一日予定がない。夜までに空港に行けばいいだけだ。

ホテルでゆっくりと朝食を食べて、今日はどこに行こうか地球の歩き方を眺める。
ここから「ワカ・プクジャーナ」という遺跡に歩いて行けるようだ。まずはそこに行こう。

190506朝のリマ

朝のリマ。日中よりも空気も若干澄んですがすがしい。しかし、日が高くなるにつれて、じわじわと暑くなってくる。

190505ワカ・プクジャーナが見えてきた

おお、民家の向こうにピラミッドのようなものが見えてきた。あれがワカ・プクジャーナか。
思ったよりかなり大きい。
入場料を払って入場。見学するにはガイド付きツアーに参加しなければならず、入場できる時間が決まっている。

190506ワカ・プクジャーナの博物館

まずは付属の博物館。出土品が展示されている。
アザラシがくっついているつぼ。クスコの博物館ではジャガーやコンドルのモチーフをたくさん見た。クスコは高山に囲まれた盆地だった。でもここリマは海辺の都市。だからアザラシ。
インカ文明ではなくて、インカより古いリマ文化というらしい。

190506ワカ・プクジャーナの入り口

遺跡の入り口。出発!

190506ワカ・プクジャーナの広場

ガイドについて遺跡を巡る。
ひたすら日干し煉瓦を積み重ねた、巨大な建造物だ。

190506ワカ・プクジャーナに上る

遺跡の上に上る。写真を撮っていると、ガイドに置いて行かれる。

190506ワカ・プクジャーナの上から全景

遺跡の上から見下ろす。
未だ発掘中で、向こうのほうでザクザクやっている人がいる。
それにしても広い。遺跡は見えている範囲だけではなくて、向こうのビルの下にまで広がっているらしい。

190506クイ

この遺跡にかつて住んでいた人たちが食料としていたであろう動植物も展示されている。
これは「クイ」。まぎれもなくネズミ。南米中部ではポピュラーな食べ物である。私はエクアドルに行ったときに食べたことがある(「キトへの帰途」)。また食べようとは思わない...

190506ワカ・プクジャーナ、次のツアーが遺跡の上に

遺跡の上に人が集まっているところ、遺跡の全景の写真はあそこからとった。

お腹が減ったな。ちょっと早いけどお昼にするかな...と思ったが、遺跡内にあるレストランはまだオープンしていなかった。次の目的地をサン・マルティン広場と定め、そこで昼食とした。

190506メトロポリターノ

サン・マルティン広場に行くために、まず最寄りのメトロポリターノの駅へ。
しかし、暑い。おそらく気温は30度を超えていて、蒸し暑い。例のごとく、日射しを避けて建物の影や街路樹の影を伝って伝って移動する。

暑にやられたのか、メトロポリターノで下りるべきColmena駅を乗り過ごし、だいぶ向こうまで行ってしまった。そもそもメトロポリターノは通過駅があったりして、ちょっとややこしい。

190506サン・マルティン広場に到着

気を取り直してColmena駅で下りてちょっと歩くと、サン・マルティン広場の真ん中で馬に乗る、サン・マルティン将軍とご対面。
南アメリカ諸国のスペインから独立させることに人生をかけたサン・マルティン将軍は、南アメリカの英雄である。その証拠に、サン・マルティン広場や馬に乗ったサン・マルティン将軍の像は、南米の至るところにある。私も、ブエノスアイレスやサルタのサン・マルティン広場に行ったことがある。

190506サンマルティン広場のショップ

サンマルティン広場をかこむように、様々なショップやレストランが立ち並ぶ。
陽気なオジサンが客引きをやっているレストランに入ってみる。

190506ビーフステーキ

失敗した...。ビーフステーキを頼んだら、パサパサの肉とダルバートみたいな豆の煮込みがでてきた。これが観光地プライスで結構高い。サン・マルティン広場で飯を食ってはいかん。

190506サン・マルティン将軍

りりしいサン・マルティン将軍。

190506ラ・ウニオン通り

サン・マルティン広場から、旧市街の中心アルマス広場へ真っすぐに通じるラ・ウニオン通りを散策。
月曜日の日中だというのにたいそうな人出。

190506ラ・メルセー教会

アルマス広場への途中にあるラ・メルセー教会。
立派なファサード(正面の装飾)。残念ながら昼休み中で中に入れず。

190506アルマス広場

アルマス広場に到着。
広場に面して巨大なカセドラルが威圧的にそびえる。このカセドラルはスペインからの侵略者、フランシスコ・ピサロが1535年に礎石を置いた、由緒正しき(?)カセドラルである。
さて、中に入ろう。

190426カセドラルの彫像

入ってまず目につくのは、重々しい彫像。

190426 教会の墓所

一般的な話として、教会の地下には、聖人や貴族の墓所があったりするが、多くは公開されていないようだ。しかしここは、聖堂わきの小さなトンネルから墓所に下りることができる。

190426 聖堂内に椅子がならぶ

何をする場所なのだかわからないが。ずらーっと、椅子が並んでいた。壁には聖人の絵ときらびやかな装飾。

190426 礼拝の道具?

礼拝の道具や装飾具が数多くの部屋に多数展示されていて、ちょっとした博物館のようだ。
黄金の輝きでキリスト教の威光を、インカの人々に知らしめようとしているのだろうか。

190426 なんだこれは?

これはちょっといただけない。邪鬼を踏むマリア様?
ここに限らないのだが、教会の彫像は、ちょっと雑というか、やっつけで作りましたみたいな不細工なものも多い。

190426 広い聖堂

巨大な聖堂。祭壇は全部で16あるらしい。
祭壇のキリストが太陽のような大きな後光を背負っている。インカの太陽信仰との融合であろうか。遠目にはお釈迦様のようにも見える。

190426 彫像の間

彫像の間に戻ってきた。彫像の影が亡霊のようにも見える...

190426 カセドラルの外

カテドラルを出る。陽射しが眩し~。暑い。
ところであなたは何を欲しがっているの?

190426 Desamparados駅

ペルーとは思えないおしゃれな通り(ごめんなさい)。
正面に見えるのは、デサンパラードス駅。

190426 サンフランシスコ教会

サンフランシスコ教会・修道院。地下に広大なカタコンベがある。撮影禁止。
遺骨は、一体一体埋葬されているのではなく、頭蓋骨なら頭蓋骨だけ、大腿骨なら大腿骨だけ、とパーツごとにまとめられていた。床を埋め尽くす尾てい骨の眺めは壮絶である。

190426 世界遺産プレート

そういえばリマの街並みは世界遺産だった。
せせこましく慌ただしい生活の中で、死ぬまでにあと何枚このプレートを見ることができるだろうか、などと考えてしまう。

190426 カテドラルを夕日がてらす

カテドラルを夕日が赤く照らす。暑さが落ち着いてきた広場は、たくさんの人で賑わっている。
私はもう時間だ。ホテルに戻って荷物を回収して、空港へ向かおう。
旅は終わりだ。

次回に続く)

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