リマに戻って市街観光~ペルーの旅(17)
5/5 プーノ~リマ
(前回の続き)
今日は、リマへ空路で戻る。ホテルのフロントで、9:40離陸の便に間に合うように空港へのタクシーを予約するが、フロントスタッフは、そんな便は存在しないという。Eチケットを見せて納得させ、タクシーを予約してもらう。
朝食のビュッフェにコカの葉っぱがあった。私にはローリエとの区別がつかん。
タクシーで街を抜け、見渡す限りまっさらな荒野と、そのはるか彼方、地平線に小さく白く光るアンデスの峰々を眺め、ぼーっとしているうちに1時間弱でフリアカ空港に到着。
フリアカ空港ビルは空港名のプレート目立たず、コンクリートの単なる白い箱。一見、刑務所のようにも見える。そしてその前には、インカ皇帝が、「おい、そこのおまえ!」とでも言いたげなポーズで立っている。
さて...ビルの中は真っ暗。チェックインカウンターもカフェもまだ開いていない。おかしいな...?
自動チェックイン機があったので、チェックインを試みる...。ない?...ない!フロントスタッフの言った通り9:40の便はない。一体どこへいったのだ?リマに戻れないではないか!
ここで、相棒が機転を利かせて、次の便へのチェックインを試みる。
...あった。勝手に10時過ぎの便に振り替えられていた。こわいな~。やっぱり帰国のための時間を余裕を見るのは重要だな。
アナウンスがあり、歩いて搭乗。
今日もまあまあ天気がいい。今回の旅は本当に天気に恵まれた。
離陸して、腕時計の高度計を見る。空港ではおよそ3800mを示していたが、飛行機が水平飛行に移ると、2150mになった。高度が上がると高度計の値が下がる。普通と逆だ。どうしてかわかるかな?
通路側の席だったので、景色も見えず、すぐ寝る。
あっという間にリマに到着。
ホルヘ・チャベス国際空港では、入国ロビーへの出口の前にタクシーカウンターがあり、タクシーの客引きをしている。高級なリムジンタクシーと中級のグリーンタクシー。外にはもっと安いタクシーもあるのだが、リムジンかグリーンにしたほうが安心だ。
グリーンタクシーの客引きのお姉さん、何人かに値段を聞いてみる。みんな同じよ、と言われてしまった。
リマは暑い、空気が濃い。プーノとは標高差が3800mあるから当たり前か。フリースを脱いでTシャツになる。
タクシーで向かうのは、高級住宅地ミラフローレスにあるホテル。旅の最後にちょっと奮発した。
ホテルにチェックインし、荷物を置いて昼食に出る。
前回のチリでペルー料理のチキンのローストがうまかったので(「当てもなくサンティアゴをぶらぶら」)、ホテルのそばのチキンの店に入る。
皮はパリパリ、肉汁がじわ~っ。やっぱりうまい。
お腹がいっぱいになったので、観光を再開。
メトロポリターノという軌道バスに乗って、旧市街の中心アルマス広場へ。どの街に行っても「アルマス広場」という広場があって、かならずカテドラルが建っている。
カテドラルには入らず、少し離れたサント・ドミンゴ教会へ。
外は暑く、痛いほどの陽射しだが、中はひんやりと涼しい。
サント・ドミンゴ教会の中庭の回廊。壁には、スペインのセビリアに特注し、はるばる大西洋を渡って取り寄せた高価なタイルが張り詰めてある。
う~ん、これが高価なタイルかぁ。子供の落書きじゃないんだから、もうちょっとちゃんと仕事しろよ。
観光客は多いが、教会が広いのでちらばっている。それであたりは静寂に包まれている。
高い塔がある。あれに上れないかな...
古い本が収蔵されている図書館。
何を勉強しているのだ?
塔に上る方法を発見。教会内の無料のツアーに参加すればよいのだ。
2階に上がって祭壇を見下ろす。すごい輝いている。
ツアーガイドが、扉の鍵を開けて塔に入る。我々もぞろぞろとついていく。
螺旋階段をぐるぐると上がっていく。
てっぺんに着いた。
周囲にはこの塔より高い建物はない。リマの街並みを360度見渡すことができる。
ちょっと埃っぽい街並み。
川沿いに人が集まっているところがあった。あそこに行ってみよう。
川沿いの遊歩道に行ってみると、...マイケル発見。
遊歩道に沿って、屋台が並び、一定の間隔をおいて大道芸が行われている。
多くの人が集まって、休日の午後を楽しんでいる。
だいぶ日が傾いてきた。暗くなる前にホテルに戻ろう。
我々は急いでいるが、みんなのんびりしている。
夕暮れのアルマス広場。
メトロポリターノの駅は、帰宅する人で混みあっている。
メトロポリターノの改札は、スイカのようなカードをかざす自動改札だ。カードは改札の横の自動販売機で売っている。その自動販売機の横には必ず係員がいて、カードを買ったりチャージしたりする手伝いをしている。旅人には大助かりだ。見ていると、現地の人もどうやったらいいか分からない人が多いようだ。
ホテルに戻って、シャワーを浴びて夕食に。
ホテルの近くにあった、グーグル先生の評価の高い”La Casa de Ceviche”へ行く。日本語に訳すと「セビッチェの家」。セビッチェは初日食べた、魚介のマリネのようなペルー料理だ。いろんな魚のセビッチェがあった。生ものなのでちょっと怖いが、明日は帰国なのでガンガン行く。
ところが、なかなか注文を取りにこない。注文をとっても物が出てくるまで30分以上かかる。そんなに注文したわけでもないのに3時間くらい店にいた。機会損失が大きすぎる、これでやっていけるのだろうか。さすがペルー。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…