サンドバギーでカワチへ~ペルーの旅(7)
4/29 ナスカ(地上絵、カワチ遺跡)~クスコ
(前回の続き)
地上絵フライトを終えて遅い朝食。
宿の朝食時間は終わっているので、宿の主人に提携しているカフェに連れていかれる。
ホットミールはありがたいのだが、パンの中身がない。
食事の後に宿に戻ってチェックアウト。荷物を預けて街に出る。
おお、これはさっき見た地上絵の猿だ。あっちには蜘蛛も。
朝食を食べたばかりだが、お腹が減ってきた。
メインストリートのテラス席のあるレストランに入る、が、テラス席は陽射しが痛いのでクーラーの効いた奥へ...。
ビールと一緒にペルー料理のカウサを注文。マッシュポテトにチキン・アボガドサラダが挟まれている。ペルーの伝統料理だというが、見た目がなかなかおしゃれだ。
味はポテトサラダ。でも普通においしい。自分でも作れそうだ。
午後はサンドバギーのツアーに参加。
日焼け止めをたっぷり塗ってバギーに搭乗。
郊外のまばらに灌木が生える荒れ地を10分ほど行くと、こじんまりとした木立が現れた。
プレインカ時代の用水施設の遺跡らしい。木陰が涼しい。
冷たく澄んだ水に、ハヤのような小さな魚が泳いでいる。
これが旅の友、サンドバギー。
ガコガコ揺れながら、砂埃を巻き上げ、ナスカの荒野をバギーが行く。
突然、荒野のど真ん中に標識があらわれる。
カワチの遺跡を示す看板のようだ。
地面に白骨が散らばる。
ガイドさんは面倒なのかスペイン語オンリーになってしまったので、よくわからない。
カワチ遺跡の墓地のようだ。墓荒らしにやられたようだ。
カワチ遺跡の神殿。テレビで見てから行きたいと思っていた場所だが、残念ながら中には入れない。
砂に埋もれかけた...というより、おそらく砂から掘り出された日干し煉瓦の構造物。
砂丘に向かう。途中でタイヤの空気を抜いて、砂との摩擦を大きくする。こうしないとスタックしてしまう。
お、お、急にスピードを出し始めたぞ。
エンジンが悲鳴をあげ、ひっくり返りそうになりながら砂丘の急勾配を上ったかと思えば、下を向いて一気に下る。シートベルトをしていても体がシートの上で上下する。右へ左へと横転するんじゃないかと思うほどバギーが揺れ、首がもげそうだ。
これを何度も繰り返して、手荒いジェットコースター気分を味合う。
砂丘の頂上でバギーがとまる。
サンドスノーボードタイム。スノーボードじゃなくてサンドボードか?
そりとして使っているだけだけど。
かなりのスピードがでるが、スピードに負けるとたちまち横転、あるいはスピンして砂だらけになる。
ボードが勝手に止まるまで、前を見てぐっとこらえなければならない。
砂丘の上で日が暮れた。
日が沈むと急に肌寒くなってきた。
来た道を猛スピードでナスカの街に戻る。
右に左に激しく揺れながら、真っ暗な荒野をヘッドライトだけを頼りに突き進む。
風が冷たいよ~。首が痛いよ~。でも気が付いたら手すりをしっかり握ったまま眠っていて、あっという間に街に着いてしまった。
宿に戻って荷物を回収。シャワーを貸してくれた。砂だらけなのでありがたい。
夕食。まずはピスコサワー。チリのピスコサワーよりちょっと甘い感じ。でもこれを飲むとさっぱりする。
ペルーのカレー風料理、アヒ・デ・ガジーナ。日本のカレーに見た目も食感も似ているが、スパイシーにもかかわらずあまり辛くない。
さて、食事も済んだので、ナスカのバスターミナルへ。
これから夜行バスでアンデス山脈を越えてクスコへ向かう。アンデスの険しい山々の斜面につけられた道を一晩中走る。そのため、少し前の地球の歩き方には、危険だから乗らないほうがいいと書かれ、バックパッカーには「ゲロバス」と呼ばれる恐怖のバス。
実際はどうなんだろうか?
南米のバスらしく、始発にもかかわらず1時間ほど遅れてきた。
シートは快適。お腹もいっぱいなので、すぐに寝入ってしまった。
参考
Hospedaje Yemaya ナスカのバスターミナルから近く、宿の主人も親切。部屋も清潔。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…