巨大氷山の浮かぶ湖、ヨークルサゥルロゥン湖~アイスランド&グリーンランド(11)
8/7 スカフタフェットル~スヴィナフェットル氷河~ヨークルサゥルロゥン湖~スカフタフェットル
(前回の続き)
スヴィナフェットル氷河トレッキングでひと仕事した感じだが、このツアーは「氷河グランドスラム」、まだまだ終わらない。次の目的地目指してバスに乗り込む。
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高校生が静かになったので、バスに乗るなり爆睡した私。半分寝ぼけたままみんなについてバスを下りるとそこには絶景が。ヨークサゥルロゥン湖だ。地平線には氷河を乗せた山々が連なり、そこから流れ落ちた氷山が湖を埋め尽くしている。形も大きさも様々。空と湖は青く、その合間の氷山は白い。すごい。これは本当に絶景だ。
水陸両用車はディーゼル機関車のような音を立てながら湖に突入。氷山の合間を進んでゆく。
水陸両用車にのったガイドさんが、氷河の成り立ちや、透明な氷と白い氷の違いなどについて説明する。そして湖面から氷山のかけらを食べさせてくれる。氷がプチプチいう。そしてあまった氷は…何しているの?
ビルのような巨大な氷山がある。でかすぎて湖の底に氷の底がひっかかり、止まっているようだ。これは徐々に融け、崩れて、やがては橋をくぐって海に流れてゆく。この氷河湖は1960年に氷河の後退によって生まれたもので、地質年代ではできたてほやほやだ。そして不思議なことに水の濁りが少なく青い(氷河湖はたいがい白く濁っている)。海水が混じっているからだろうか。
もう帰る時間なのだが、ツアコンさんから提案。「近くにすばらしい海岸があるから行こうよ。」バスに乗って3分で到着。先ほどの湖が海とつながっている場所だ。崩れた氷河が海岸に打ち上げられている。岩のように氷の塊がごろごろ転がっている不思議な風景。波が寄せて返す「ザザー」という音、それに合わせて氷の塊も波に揺れる。
真っ黒な砂の浜辺には、澄んだ氷塊がまるで小石のように散らばり、キラキラと輝いている。
予定の時間を1時間以上すぎてバスに乗り帰途に着く。やっぱりアイスランド人はサービス精神旺盛だ。ツアコンさんに最高の一日だったと礼を言った。
スカフタフェットルのキャンプ場に戻ってくると時刻は6時。感覚がつかめてきた。まだまだ昼間だ。と言うことで、氷河の展望台シヨゥナルトゥニィパへ軽いトレッキング。キャンプ場の裏の尾根をずっとトラバースする。日本の山道みたい。
トラバースが終わり、短い急登を登ると森林限界線上の尾根の上に出た。正面には最高峰クヴァンナダルスフォニュークが見える…やっぱり悔しい。
登り始めて50分でシヨゥナルトゥニィパに到着。砂利が敷き詰められた広場のようになっていて絶好の展望台。スカフタフェットル氷河の根っこがよく見える。
お約束のパノラマ。氷河の根元から末端まで黒い筋、氷河の流れがが分かる。
夕日に照らされるスカフタフェットルのキャンプ場。
今日も夕食はカフェ。メニューは「Today’s soup」、そしてToday’sスープには肉が入っていないので、牛乳も。もちろんライトビールで乾杯。今日も楽しかった(ちょっと悔しかったけど)。
(次回に続く)
参考
- スカフタフェットルの旅行会社
- Glacier Guides:スカフタフェットルの駐車場脇にオフィスを構える旅行会社。氷河トレックから最高峰登頂までいろいろある。代理店で日本語で申し込むこともできる(ここ)。
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…