快晴の薬師岳山頂~薬師岳(2)
7/17 薬師峠~薬師岳~スゴ乗越~五色ヶ原
(前回の続き)
今日は薬師岳を越え、五色ヶ原のキャンプ場まで行動予定12時間の長丁場。今回の山行の山場。
涼しいうちに距離を稼ごうと、2時に起きて3時半に出発するつもりが、目が覚めたらすでに2時半。しかし、急いでラーメンをかっ込み、テントをたたみ、なんとか3:35に出発することができた。
薬師峠からいきなり沢沿いの急登が始まる。ヘッドランプと月明かりを頼りに、沢に絡むわかりにくい道を登ってゆく。
沢が広くなり雪渓を越えると、そこは薬師平だ。広々とした湿原を夜明け前の冷たい風が吹き抜ける。雲ひとつない空をバックに、槍ヶ岳や黒部五郎岳のシルエットが見えている。今日も暑くなりそうだ。
薬師山荘あたりで日の出を見ようと思っていたが、薬師平の先で夜が明けてしまった。ザックを下ろして写真を撮っていると、太郎平から薬師岳を往復する人々が続々と登ってくる。
ザレの急斜面につけられたジグザグの道を登ったところが薬師岳の肩、東南稜分岐。東南稜は豪雪の中、愛知大学山岳部が遭難したことで知られている。主稜線とは明らかに方向が違い、尾根もずっと細くはっきりしている。迷いようがないように思えるが、ギリギリの状況では、尾根らしい尾根に入りたくなってしまうのかもしれない。
6時、薬師如来の祠が建つ薬師岳(2926m)山頂到着。写真を撮りながらのんびり歩いていたので、予定より時間がかかってしまった。が、ここでものんびりと写真を撮る。すでに日差しは強く暑い。しかし、帽子を飛ばされるくらいの冷たい風が吹いていて、ほどよく冷やしてくれる。
薬師岳は後立山から穂高に至る北アの主稜線から離れている。そのため、北アの山々を右から左へ、ずずずい~っと見ることができる。槍穂、笠ヶ岳、双六、黒部五郎、水晶、その横に富士山、針ノ木、爺、鹿島槍、五竜、白馬鑓、稜線違えて、立山、剣…すばらしい。下界は雲海に覆われ見えないが、空には雲ひとつなく、快晴の山頂。
十分休んだので、ザックを背負って、北薬師岳への縦走路に足を踏み入れる。たっぷりの雪を抱いた金作谷カールの向こうに北薬師岳、そして稜線は、はるか北の立山、剣岳とつながる。
今回の山行の目的の一つは、黒部川対岸から薬師見平へのルートを調べること。薬師見平は赤牛岳の黒部川の山裾にある広大な湿原(らしい)。30年くらい前に道ができたが、すぐに廃道になり、薬師見平は黒部を愛する者の憧れの幻の湿原になっている。
だいぶモヤがかかっているが、台地上にキラリと池塘が輝く薬師見平を確認することができた。かつての道、高天ヶ原新道は高天ヶ原から山腹をトラバースして薬師見平に至る。う~ん、藪のトラバースはしんどそうだ…学生のとき行っときゃ良かった。それより赤牛沢の大崩落を越すのが怖いな…。赤牛岳北西尾根を下るか…這松藪漕ぎは松脂でべたべたになるんだよな…。奥黒部ヒュッテからの踏み跡がかすかに残っているらしいので、それを使うか…。それか上ノ廊下から中ノタル沢左岸尾根の藪漕ぎかな。
(次回に続く)
初めまして!
薬師見平に行きたくて、検索をかけてたどりつきました。
やはり、高天原新道か、赤牛岳の北西尾根を下るか、沢登りで達するかの3択ですよね。。。
昨年、赤牛岳より北西尾根を確認しましたが、結構上の方は痩せていて、怖いな、、という印象でしたが、そこを越えれば広いようです。
ただ、藪の様子までは見えませんでした;
問題は藪漕ぎのようですね。
薬師岳から薬師見平を確認しようと同じく昨年登りましたが、ガスで見えませんでした。。
また晴れた日に確認しに行こうと思います。
私は赤牛から尾根を下るのが一番安全かな、と思っているので第一候補なのですが、ここ最近このルートで薬師見平に達している人の記録は見つかりません。(積雪期は別ですが)
旦那は沢登りで薬師見平に行ったことがあるのですが、水量次第のようです。
雨が降ればおそらく身動きできないですし、難しいですね。。
長々とすみません;
行かれたら、ぜひ、ブログに書いてくださいね。
kaoriさん、はじめまして
コメントありがとうございます!
薬師見平憧れですね~。
確かに最近の記録はあまりありません。
でもそれよりも、一緒に行ってくれる物好きを探さねば…
実は、、、、今年の8月のお盆に行くことを真剣に考えていますが、私も一緒に行くような物好きがいません;
旦那と行く予定ですが、2人ではなく3~4人くらいで行きたいと思っています。熊が怖いので。。
よかったら、、ご一緒に。。笑
ご一緒できるとよいのですが、今のところ夏は別のところを考えてます。
ただ、まだ確定ではないので情報交換できたらと思います。
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