朝陽に映える五色ヶ原~薬師岳(4)
7/18 五色ヶ原~龍王岳~一ノ越~室堂
(前回の続き)
4時20分、五色ヶ原のサイト場を後にする。雪渓を吹き抜ける風は冷たく、ゴア雨を羽織る。昨日の朝は雲ひとつない青空だったが、今日は空一面、絹雲に覆われ、見事な朝焼けとなっている。九州に接近している超大型の台風の影響だろう。先を急ごう。
五色ヶ原山荘のあたりで日の出を見ようと思っていたが、その手前で日が出てきてしまった。あわててザックを木道に下ろしデジイチを取り出して、朝日に浮かび上がる花畑の写真を撮る。
鳶岳もモルゲンロードに染まる。
また、小説「劔岳」では主人公の測量士・柴田が立山温泉から雪の残るザラ峠に上がり、遭難しかけている。なかなか厳しいところだ。
ザラ峠からは獅子岳へ400m弱の登り返し。かなりの急登で、途中、岩に固定されたハシゴなどもでてくる。でもまだ朝なので元気に登る。振り向けば五色ヶ原の台地が一望できる。それにしてもここはなんてブヨが多いんだ。つねに4、5匹、頭の周りをブンブン飛びまわっている。
登り切れば、広がる展望に、薬師岳から今日ここに至るまでの道のりをすべてたどる事ができる。
黒部側につけられた岩と花の混じるルートをたどり、獅子岳山頂に到着。山頂から今日これからのルートを確認する。龍王岳へ黒部側へ落ち込む雪渓をいくつか横切る。一ノ越からは黒部ダムへ下るつもりだが、一ノ越から東一ノ越へのトラバースルート上にも急な雪渓が何ヶ所も残っている。どうしよう…
雪渓は傾斜があって部分的に硬い。しかし、しっかりとステップがつけられていた。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…