暑いぃっ!!~薬師岳(1)
7/16 富山駅~折立~太郎平小屋~薬師峠
早朝5時、富山駅でバスを下りる。意外にも外気はひんやりとしていた。駅前でザックに腰掛け、朝食のおにぎりをほお張り、折立行きのバスを待つ。バス停にはおしゃれな山ガールや、薄汚い山屋が集まっている。さすが海の日の連休だ。
6時10分、ほぼ満席のバスは折立へ向けて出発した。
それにしても暑いな。朝の涼しさがウソのようだ。
登り始めは緑濃き樹林帯の急登。日差しは木の葉に遮られているが、風がなく空気が淀んでもわ~っと蒸し暑い。耳元ではブーンと虫の羽音、そしてまわりは蝉の声、頭上高くでピーチク、パーチク鳥のさえずり、目の前には追い抜いても、追い抜いても絶えることのない団体さん…う~っ、暑い。
1930mのベンチで樹林は終わる。広々とした尾根に草原が広がり、北アの主稜線も見えてくる。キスゲの花畑の向こうに明日歩く山々が見える。
う~っ、暑いぞ~。容赦ない日差しにジリジリと焼かれる。時おり吹く涼しい風にほんの一瞬救われる。
車が走れるんじゃないかと思うほどの広い登山道がずっと続いている。道の両脇の草原までかなり踏まれて、表土が流出してハゲハゲだ。ひどい荒れようで痛ましい。
荒れた山にしか登らない人は、登山者(自分)が山を荒らしていることに気付かないのだろうか。
花を見て心を和ませる。
道路のような道にいい加減うんざりしたころ、太郎平小屋が見えてきた。折立からちょうど3時間。ゆっくり登るつもりが、かなり早く着いてしまった。人が多いとなんとなく早足になる。
テント場は薬師峠にあり、小屋から縦走路を北に15分ほど行く。草原の中の木道を、正面に薬師岳を見ながら歩く。なかなか絶景。
早いうちにサイト場に着いたので、なかなか良い場所にテントが張れた。黒部源流の山々を眺めながらビールを飲む。そうこうしているうちに次々と登山者がやって来て、テントを張っている。ついには場所がなくなって、斜めのところにまで…早く着いてよかった。
だが、まだ正午過ぎ、太陽は頭の真上にある。ガンガンに日が照りつけるテントの中は、日なたに駐車した車のようだ。暑くて入れない。しかたがないので、頭からタオルを被って外で日暮れを待つ。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…