とりあえずジョウゴ沢で~八ヶ岳・アイスクライミング(1)
12/24 美濃戸~赤岳鉱泉~ジョウゴ沢F2~赤岳鉱泉

薄暗い早朝5時半に家を出て、徹夜で遊んでいた若者で混み合う列車に乗る。ちぐはぐなアックスを爆発したザックにくくりつけて、電車にのる私は完全に場違い…。



林道から先の登山道はさすがに冬山だ。オーバーウエアのチャックを上げ、ニット帽を深くかぶる。沢は凍り、その上に雪が積もっている。沢を覆う氷は実に様々な形、クラゲみたいだったり、剣山だったりして見ていて飽きることはない。
沢を右に左にいくつもの橋を渡ると、前方の視界が開け大同心が見えた。美濃戸周辺の針葉樹の森も八ヶ岳っぽいのだが、大同心を見るといつも八ヶ岳の核心に来たな~、という感じがする。明日はあの根元まで行く予定。
美濃戸から2時間ちょいで赤岳鉱泉到着。なんてアプローチがいいんだ!赤岳鉱泉のアイスクライミングゲレンデには、いつものようにクライミングを楽しむ人が張り付いている。装備は小屋で貸してくれるらしい。
サイト場はテントで一杯で、夏ならテントを張れないような場所まで埋まっている。最近の山ブーム恐るべし。クリスマスは街より雪山か…。ちょうど撤収しようとするパーティーがいたので、場所をゆずってもらって我が家を建てる。

赤岳鉱泉から硫黄岳に向かう道を行き、途中の3本目の沢に入る。ここがそのジョウゴ沢出合だ。
ジョウゴ沢の最初の滝F1。今年は雪が少なく、滝がまるまる露出している。傾斜も緩く、高さもないのでフリーでスイスイと越える。でも久しぶりなので、アックスが氷に刺さる感触がちょっとつかみ切れず、なんとなく不安。
ジョウゴ沢F2。去年はここにトップロープを張って、なんども練習したが、今年は氷が薄くそんな雰囲気ではない。ちょっと離れたところからでも、氷の下を流れる水流が見える。とても登る気にならない…。時間も3時を過ぎたことだし、写真だけ撮って来た道を戻る。
赤岳鉱泉に張ったテントに戻って、即宴会に突入。赤岳鉱泉は週末を楽しむにはとてもいいサイト場だ。駐車場から2時間ちょいで、アプローチがいい。途中の登山道に危険な場所はない。小屋で水が手に入るので水をつくる必要がない。トイレもある。尾根に挟まれた窪地のような地形で、風が当たりにくく、比較的暖かい。そしてなにより、気軽に楽しめるクライミングスポットがたくさんある。
明日はこの冬最強の寒気が入って、強い冬型の予報だ。そんなとき、季節風がモロに当たる八ヶ岳の稜線は吹雪のことが多い…。晴れなくてもいい、風が弱い日になりますように。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…