温泉、景勝、そしてご馳走~台湾・台北(3)
11/1 金山~石門洞~淡水~孔子廟~行天宮
(前回の続き)
そこで、朝食前の朝一番に温泉に向かった。温泉と言っても、海水浴場のすぐそばにあるSPAだ。
熱い露天風呂から、滑り台のあるプール、ジェットバス、サウナといろいろ楽しめる。かなり古い建物だが、こぎれいに掃除してある。1時間ほどのんびりとお湯につかった。
ここに朝食をとるレストランがある。宿泊用の部屋もあるが、我々は離れのコテージに泊まった。キャンプ場もあり、ジャージを着た大勢の学生達がうろうろしていた。
雨に濡れた墓地。青年活動中心から街に向かう道の両側に墓地が広がっている。一つ一つが交番くらいの大きさで、タイル張りの家のようになっていて、シーサーみたいな飾りがあったり、故人の写真が張ってある。敷地は草ぼうぼう。一人一軒なのか?墓参りはしないのか?
ん?、看板に「下水湯」の文字が。下水湯はここの名物なのだろうか?
ここが、廣安宮の敷地内とも思われる入り口に店を構える、金山廟口鴨肉。鴨肉だけでなくシーフードを初めとする様々な台湾料理が食べられる。大人気の店のようで、すごい混んでいる。
さて、食べるぞ!う~ん、硬い。ネパール地鶏なみの噛みごたえだ。噛んでいると油ののった皮と身の間から、じんわりと旨みが染み出してくる。確かにうまい。
「日式地瓜焼」とあるが、スイートポテトを「日式」と言うのはいかがなものか…。それとも「地瓜焼」は単に焼き芋と訳すべきか…でも日本の焼き芋とは程遠い。うまいからなんでもいいか。
なんと言うことはない、おもちゃ屋さん。でも、ディスプレイがいいね。
台湾のお宮を見ると、日本の植民地下にあったが、やっぱり中華民族の文化が優勢な国だな~と思う。お宮はケバケバしく飾り立てられ、でかい看板が立ち、そして中には、学業成就の電光掲示板がチカチカ点滅している。
葱肉まんをガブリ。豊富な肉汁と葱の香り…台湾一の鴨肉屋のおばさんがうまいと言うだけのことはある。
路線バスに乗り金山を後にする。海岸に沿って淡水へ向かう。
波頭が飛沫になって飛ぶほどの強い風が吹いている。車窓から強風で荒れ狂う海を眺める。その大荒れの海に突き出た防波堤で、レインコートを着た人たちがなにかしている。なんだろう?
有名な景勝地らしく、観光バスで次から次へと人がやってくる。
石門洞の上は展望台になっている。荒れる海が広がる。
幸い雨は止んだが、風がメチャメチャ強い。台湾なのに寒い…。
ちなみにここで同行者が海に足をボチャンした。他人のふりをして、台湾人観光客と一緒に笑う。
石門洞から再びバスに乗り、淡水駅に到着。
淡水駅の向こう側にまわると、そこは淡水川。ここから河口まで川沿いに遊歩道が延びている。
遊歩道沿いには、ジュースや焼イカなどジャンクフードのスタンドや、アクセサリーの店が並んでいる。時々雨が降る、あいにくの天気だが、まるで原宿の竹下通りのように大勢の人々が列をなして歩いている。
腹いっぱいで苦しい。でもみんなで完食。
連れが買った。うお~、くさい、近寄らないでくれ~。でも、せっかくだから一口頂く。もぎゅもぎゅ。口に入れると思っていたほど臭くない。厚揚げに甘辛いタレをつけて焼いた感じ。食べ終わって一息つくと、例の臭いが口から鼻へ、もわ~っとぬける。やっぱり臭い!
厚揚げを臭くする意味が分からん。
紅毛城まで歩いて行こうと思っていたが、のんびりしすぎて時間がなくなった。淡水は今度また、天気のいいときにゆっくり来ることにして、来た道を引き返す。
圓山駅でMRTを降りて、閉門直前の孔子廟へダッシュ。途中、見ざる言わざる聞かざるを撮る。なんどこの猿を写真に撮ったことか…
保安宮は様々な神様を祭ってある。境内を照らす紅い提灯もきれいだ。孔子廟よりこちらのほうが面白い。
テーブルに案内され、大きなメニューを渡される。まずは、定番、ポットでウーロン茶。香りがいい。そして牡蠣のトーチ炒め、海鮮ビーフン。同じビーフンでも微妙な味付けと素材が、屋台とはぜんぜん違う。
今日は朝から食べてばかりで、腹がはちきれそうだ。
腹ごなしに行天宮に行く。駅からちょっと離れているので、たっぷり歩ける。おまけに10時まで開いているので、今から行っても中に入れる。ここも関羽を祭っているらしい。
厳かな雰囲気の中、カラン、カラン、とおみくじの拍子木(?)を地面に投げる音が響いていた。
また30分ほど歩いてホテルに戻る。今日は本当に盛り沢山の一日だった。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…