陽明山・七星山制覇!~台湾・台北(2)
10/31 国賓飯店バス停~陽明山バスターミナル~小油坑~七星山~冷水坑~擎天崗~陽明山バスターミナル~ツーリスト・センター~金山
(前回の続き)


さて、今日は陽明山にハイキングの予定。しかし、天気予報は雨。ずっと雨。だが、今は降っていないので、とりあえず行ってみることにする。

だんだん近くなる、雲に覆われた山を眺めながら、40分ほどで陽明山バスターミナルに到着。ここから108路バスに乗り換える。が、9時ちょい過ぎですでにすごい行列。2台のバスを見送って、やっとすし詰めのバスに乗れた。
バスターミナルからバスは、ブンブンうなりながら、蛇行した急な坂をどんどん登っていく。そして、登りきった小油坑で下車。ここが陽明山最高峰の七星山(1120m)の登山口になっている。
天気はガスに霧雨。ウインドブレーカーがバタバタいう強い風が吹いている。泣けてくる。まずはバス停そばの「小油坑」という噴気孔を見に行った。硫黄の匂いや、噴煙や岩の感じがちょっと箱根っぽい。

パッケージいわく、
「元本山、元々は山である。」
…意味不明…みんなで大爆笑。

石畳のしっかりした登山道を登ってゆく。雨でドロドロだったらどうしようかと思ったが、急な斜面には階段がつくられ、濡れていても問題なく歩ける。(石がちょっと滑る)。この草原は夏にはお花畑になるようだが、今は何もない。
歩いていると、しょっちゅう日本語で話しかけられる。若い人には「こんにちは」と言われ、おじさんは、歌を歌い始める。「伊豆の雨は~、」と歌い始めたら、おばさんに、「今の若い人はそんな歌知らないでしょ!」と日本語で突っ込まれていた。
谷間の道を上がると、突然尾根に出る。時々ガスが切れて、これから行く先が見えるようになってきた。山に高い木は生えておらず、潅木とカヤトに覆われている。そして所々に草木の生えない、硫黄の蒸気が噴出す岩場がある。




七星山山頂から急な斜面の階段を下る。徐々にガスが晴れ、眼下に広い緑の高原が見えてきた。「七星公園だよ。」通りすがりのハイカーが日本語で教えてくれた。

カヤトの斜面から広葉樹の森に入る。石段と森や苔のコントラストがいい。
広葉樹の森はつかの間で、すぐに開けたススキの原にでる。ここからは台北の町並みが一望できる。台北の街を二分して、きらめきながら蛇行して流れる淡水川が美しい。他の建物から頭1つも2つも飛びぬけた、台北101もすぐに分かる。
陽明山は台北市街のすぐそばなので、その展望は立川に高尾山を持ってきて、東京を眺めるくらいのインパクトがある。


見晴らしのよい丘の道を冷水坑目指して下る。
遠くに広い草原が見える。擎天崗に違いない。あそこへ行こう。

冷水坑から森の中の道を30分ばかり歩いて、擎天崗草原にでた。美ヶ原のような広い草原で、放牧も行われている。凧を上げたり、草原に寝転んだりして、大勢の人が休日の午後を楽しんでいた。

だいたい10~15分毎にくる108路バスを2本やり過ごして、なんとか3本目で乗ることができた。バスを待っている間に首の右側だけ日焼けしてしまった。
108路バスでバスターミナルまで行き、そこから歩いてツーリスト・センターに行く。ここから皇家客運のバスで金山を目指す。
が、バス停が分からなかった。ツーリスト・センターで私の片言中国語で聞くが、よく分からない。連れが英語で聞くと、隣にいたおじさん(おそらく観光客)が英語と片言の日本語で応える。英語と日本語と中国語のちゃんぽんで4人で乱戦模様に会話した結果、バス停はツーリスト・センターの入り口で、あと30分は来ないことがわかった。
ここまで来るのに、予定よりだいぶ時間がかかって、日が傾きはじめている。

バス通りから一本通りを入るとそこは金包里街、屋台がならんで賑やかだ。腹減った。でもまずは宿に行かなければならない。
今夜の宿は「金山青年活動中心」。そんなに遠くないはずなのに、お墓の間の道を延々歩き、刑務所のような塀にそって延々歩き、バス停から1時間近くかかってしまった。

金山は海産物が有名な街だ。海鮮ビーフン、シラスのスープ、海老の塩茹…シーフードをどんどん頼む。

「下水湯」
一体、どこの下水だ。本当に食べられるのか…?
そしてやってきたのは写真左のスープ。匂いは下水ではないようだ…底に何か沈んでいる。モツだった。おそらく鶏のモツのスープだ。まずくはないがうまくもない。
腹いっぱいになり、途中のカフェ「85℃」でのんびりコーヒーを飲んで宿に帰る。帰ったら温泉が終わっていた…
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…