春の笹尾根~連行峰から槇寄山

4/1 藤野駅~和田~連行峰~生籐山~槇寄山~数馬の湯~武蔵五日市駅

桜の咲く春。と言っても今年は桜の開花が早く、近所ではもう散っている。そこで、遅い春を見つけに、トレーニングがてら奥多摩の笹尾根へ。

中央線の藤野駅で下車。ここは陣馬山の登山口がある。
笹尾根は、私は奥多摩だと思うのだが、微妙な位置にある。山と渓谷地図でも「高尾・陣馬」と「奥多摩」に分断されていて、とってもわかりにくい。

180401和田の桜

藤野駅からバスに乗り、和田で下車。桜が満開。そこにはやっぱり遅い春があった。

和田から車道を少し行ってから登山道に入る。急ぎ足で30分ほど登り笹尾根の稜線。
風がほとんどなく、かなり汗ばむ。

180401 茅丸からの眺め

稜線はまだ冬枯れの景色。空気が澄んで、道志の山並みが良く見える。

180401 軍刀利神社元社

突然、神社現る。軍刀利神社元社。ふもとに立派な社殿があって、参道がここまで続いているらしい。
日本武尊を祭っているというが、もともとこの神社は「軍茶利夜叉明王社」だったとのこと。もともと住んでいた明王様は追い出され、かわりにタケル様が鎮座ましましている。追い出された明王様はどこへ行ったのか。それともタケル様に負けた明王様は、マトリックスのスミスのようにタケル様になって、ここにいるのだろうか。

180401 笹尾根のカタクリ

道端にはカタクリが咲く。春の訪れを告げる花。

180401 笹尾根のお地蔵さん

良く踏まれた、なだらかで走りやすい道が続く。が、道の真ん中にお地蔵さんが置かれていたりする。

途中、浅間峠でザックを置いて小休止。ここまで、ひと家族としかすれ違わなかった。
静かな山を楽しむ。

180401 日原峠

木々に囲まれた日原峠を通過。
「日本山岳耐久レース24.7km地点」とある。そう、この笹尾根は、日本のトレランレースのキング・オブ・キングともいうべき、通称ハセツネCUPのコースの前半部分にあたる。それは、奥多摩の山々を周回する約71km、累積高度4582mのルートを制限時間24時間で夜通し走り続ける、知らない人が聞いたら単なる変人レース。しかし、毎年秋、2000人もの人がここを走っている。
私には、忘れられない思い出がある。友人が第1回のレースに参加した。レース前に私も含め、周囲の人は、「夜、山を走ったらケガするのがおちだ」とその友人を変人呼ばわりした。そして、案の定、その友人はレースで怪我をして搬送され、途中棄権となった…

180401 大岳から御前山

北側が開けた場所で、大岳から御前山の稜線を眺める。あの遠くに見える稜線は、ハセツネの後半のルートだ。ほとんどのランナーはあの稜線を真夜中に走ることになる。

180401 槇寄山山頂

今日最後のピーク、槇寄山の山頂で一休み。
ちょっと暑い。スニッカーズが粘土のように柔らかくなっている。でも、さわやかな晴天に恵まれたいい日だ。
ザックを背負っておもむろに走り出す。そして、足取り軽く槇寄山を駆け下ったところで、ふと気づく。
槇寄山の手前で、数馬の湯に下山する予定だったはず…。
三頭山まで行くか迷うが、結局、足取り重く槇寄山を登り返し、その先の分岐で数馬の湯へ下山する。

下山のルートは深く落ち葉が積もり、その下に石が隠れていて、走るのにはちょっと怖い道だった。

180401 下山して桜

山を下りれば、そこはまた春。

180401 数馬の湯

ゴール。数馬の湯に到着。やっぱり山と温泉はセットだよね。

参考コースタイム:
和田8:20-9:00山の神-10:00熊倉山-10:23浅間峠10:33-11:30丸山11:40-12:30槙寄山12:40-13:38数馬の湯

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