ルートをはずれ街を一望~アイスランド&グリーンランド(18)
8/11 イルリサット(世界遺産地区トレッキング)
(前回の続き)
2時間ほど右手に氷山を見ながらフィヨルドに沿って歩く。快適に見えるが実は虫がワンワン飛んでいる。ぶよみたいな小さな羽虫が、サングラスにバチバチぶつかる、耳の穴や眼鏡が鼻に乗っているところにもぐりこもうとする。もう大変。防虫ネットが欲しい。
沢が流れ込む入り江に突き当たり海岸に下りる。海岸の岩には氷河で擦られた、縞のような跡がついている。海をのぞき込んだが生き物の気配は全くない。魚どころか海草やゴカイの類も全くいない。まるでタワシでこすってピカピカにしたような岩が、透明な水の底に静かに冷たく沈んでいる。
入り江から海を離れ、沢沿いに登ってゆく。風を避けて岩の陰で一休み、来た道を振り返る。アイスランドで買ったサッカー選手の絵が描いてあるチョコレートを食べる。もぎゅもぎゅ…おぇ~、まずい。しょっぱい。かなりしょっぱいうえに、中のキャラメルみたいなものが歯にくっつく。なんじゃこりゃ。チョコレートをやめて、口直しに日本から持ってきたミニ羊羹を食べる。
沢を登りきったところには池があった。地面が岩なので水がしみこまず、窪みがあればどこでも池になるようだ。
キノコがたくさん。なんか焼き菓子みたいでうまそうだな…
これはアイスランドのスカフタフェットルのモレーンに咲いていた花に似ている。
先ほどの池からさらに、両側が切り立った岩肌のゴルジュのような、岩の割れ目の底のような地形を峠に向かって登って行く。窪地の底のせいか、ここは表土が厚く苔ではなくて草に覆われている。
ルートを外れゴルジュの壁を登り、右側の高台に出る。地面はふわふわの苔に覆われ、ワタスゲの湿原も広がっていた。そのふわふわの苔を踏み、湿原に足を取られながら丘の最高点まで行く。そこからはイルリサットの街を一望することができた。一番左に巨大な氷山が見え、その隣には昨日夕日を見るために登った岩山がある。うっすらと対岸の半島が見え、その半島の山々も氷河に覆われている。真ん中に見える港には大型客船が停泊している。右側には広い湿原が広がり、そして右端には空港がある。
峠を越え、今度はゴルジュ状地形を街に向けて下る。海から切れるように冷たい風が吹きあげてくる。氷山に冷やされた空気だろうか。このゴルジュ状の岩を登って遊ぼうかとも思ったが、硬くてつるんとした感じでリスも少なく、滑って落ちそうなのでやめた。でもナチュプロの道具を持ってきていれば1日遊べそう。
これはアイスランドでよく見た、釣鐘人参もどきか?桔梗に似て秋を感じさせる。
この建物はおそらくコンビニ。営業時間は7時から23時まで。外壁に営業時間を張ってある商店は多い。
このカラーセンスが欲しい。
夕方に晩御飯の買出しに街に出る。昨日のように雲行きが怪しくなり、やっぱりパラパラと降ってきた。グリーンランドは夕方はいつも雨か!夕日が見れないじゃないか!と吠えていたら、夕日は見えないものの、虹が現れた。
無事に買出しをして、晩ご飯はラムのローストとジャガイモ、サラダに赤ワイン、ときめる。
(次回に続く)
早速拝見いたしましたー( ´ ▽ ` )ノ
(と表現すればお分かりになりますでしょうか)
すごい…すごい…と記事を遡って見てました
氷河の小川も、この花も、みんな青みがかってキレイですね!感動しきりです◎
地球を歩いてる感じに、感動します
コンデジですか?みんな写真もキレイですねー!!
桃苺さん、こんばんは
お訪ねくださってありがとうございます。
この後、もっと青い氷河の写真をアップしますよ~。
いつもの写真はコンデジですが、今回は気張ってデジイチ(EOS Kiss)も使っています。