世界遺産イルリサットをお散歩さ~アイスランド&グリーンランド(17)
8/11 イルリサット(世界遺産地区トレッキング)
(前回の続き)
今日からイルリサットを楽しむぞ~、と6時に起きて食事をして準備万端整えたが、雨。レシートの整理をしながら時間を潰していたら、9時半にやっと雨が上がったので出発。外は冷たい風が吹きつけ、手袋とニット帽なしでは耐えられない。
イルリサットの街をぐるり空き地が取り囲み、そこには大量の犬が飼われている。犬橇用らしいが雪のないときは単なる石潰しか?とても暇そうだ。
ワタスゲの湿原の間を木道を通って海へと進む。丘のむこうからだんだんと氷山が姿を現してきた。
この入り江はイヌイットの居住地だった。いわば旧イルリサット。昔はこの入り江におさまるくらいしか人がいなかったということだ。極北の大地の人口支持力はたかが知れている。今は人はここからあふれ出し、4000人もいる。
湿原はワタスゲと枯れ草ばかり、かと思いきや苔は元気だ。ここに来る前に苔の写真を見て「この色はありえんだろ~」と思ったが、本当にいろんな色の苔がある。
居住地あとの湿原から岩の丘に上がると、目の前に壁のような氷山が。写真ではスケールがわからないが、すぐ近くの岬と同じくらいの大きさがあったので、この写真の氷山は少なくとも、高さ数十m、長さ200mくらいあるに違いない。
氷山は入り江を埋め尽くしている。30km奥の氷河までこの景色が続いているはずだ。この氷河は年間200億トンもの氷山を海に放出しており、世界でもっとも活発な氷河といわれている。それでイルリサットは世界遺産に登録された。
この非日常的で美しい景色。不断に変化し続ける地球のひとコマ。ここまで来てこの景色を見れて本当に良かった。ビッケはグリーンランドのお散歩でこんな景色を見ていたのね。
光が変わると氷山はまた違った姿を見せてくれる。
風の音、鳥の声、そして時々、ガガーッ、ズーンと低い音がどこからともなく響いてくる。氷山が崩れる音だ。
フィヨルドに沿って歩く。大地はむき出しの岩とその上の1、2cmの表土に育つ苔、潅木、以上。その上に踏まれた道を行く。踏み跡は錯綜しているが、世界遺産の地図のルートにはしっかりとペンキでマーキングしてあるので、迷うことはない。
日本の高山で見られるような、ベリー系?の低潅木が地面をおおっている。
これはコケモモだろうか…いや、違うな。食べるのはやめておこう…。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…