沈没@エル・カラファテ~南米・パタゴニアの旅(8)

12/30 エル・カラファテ

前回の続き)

真夜中、呼吸が苦しく、うなされて目が覚める。寝汗をぐっしょりかいている。トイレに立ったとたんに上半身から血の気が引き、目の前が真っ白になって気を失いそうになった。う~ん、40℃近い熱がありそうだ。肺炎や脳炎ではなさそうなので、とりあえず暖かくして寝るしかない。夜が明けても熱が引かなかったら医者だな、と思い、生まれて初めて海外旅行保険の手引きを読む。

101230エル・カラファテ、リベルタドール大通りの道標

昼頃にはやや熱も下がり、歩けるようになったので、3日ぶりにシャワーを浴びて昼食に出かける。本当は、今日は世界遺産ロス・グラシアレス国立公園のペリト・モレノ氷河に巨大氷河が崩壊する様子を見に行くつもりだったが、それどころではない。街に出るのが精一杯だ。

サングラスをしていないと目を開けていられないほどの強烈な日差しの下、エル・カラファテのメインストリートリベルタドール大通り(Av. Libertador General San Martin)にやってきた。通りの入り口に道標発見。”KILIMANJARO 11108Km”などと書いてある。

101230エル・カラファテ、リベルタドール大通りの本屋
この派手な建物はなに?と見れば、ご丁寧に「本」と書いてある。
リベルタドール大通りは、エル・カラファテ唯一の繁華街でここに来ればいろいろなものが買える、逆に言えば、ここに来ないと買い物ができない。

101230エル・カラファテ、リベルタドール大通りのアウトドアショップ
アウトドアショップと両替商。アウトドアショップではEPIのヘッドにつけられるガスカートリッジを売っている。もちろん保証外。
 両替商では円の両替ができる。また、アルゼンチンペソからチリペソのレートもプエルト・ナタレスよりも良さそうなので、ここからチリに向かう人は少々両替しておくのも良いだろう。

101230エル・カラファテ、リベルタドール大通りの中心のカフェ
通りの中心にカフェや民芸品のショップがある。ここに親子連れの日本人観光客がいた。日本人を見るのは久しぶり。さすが、ロス・グラシアレス国立公園の観光拠点。いいな~、氷河を見に行ったんだろうな~。しかし、家族でこんなところにくるとは、なんてお金持ちなんだろう。

101230エル・カラファテ、ハンバーガー
日差しが痛いオープンカフェで食事。昨日の昼からバナナとりんごとヨーグルトしか食べていないので、ビタミン補給のために肉が必要だ。ひき肉なら食べられそうと思い、ハンバーガーを頼む。
 おお、なんだこれ?薄いハンバーグしかはさんでない。なんか刺さってるし。マックを超えた至上最低のハンバーガー。おまけに日本のマックよりはるかに高い。

101230エル・カラファテ、ジュリオ・ロカ通りのスパー
用事は済んだので遠くに白く光る山々を眺めながら、トボトボと宿に戻る。途中、フリオ・ロカ通り(Av Julio Roca)のスパーマーケットに寄って、バナナとりんごとヨーグルトとチーズとジュースを買う。これが今日の夕食と明日の朝食だ。

昨晩、すごい寝汗をかいて着替えを使い果たしてしまったので、しんどいながら洗濯。そしてまたベッドに倒れこむ。洗濯物を乾かすために窓を開けると、まぶしくて眠れない。直射日光は差し込まないのだが、窓から見える近くの丘の上の同じ位置に大きな雲がずっとあって、それが真っ白に輝いていてまぶしい。そんなのが夕方6時過ぎまで続いた。そして、10時を過ぎてやっと暗くなった。

次回に続く)

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