白砂と樹林の縦走路~甲斐駒ヶ岳から夜叉神峠(4)

9/24 早川尾根小屋~地蔵岳~薬師岳~夜叉神峠~夜叉神峠登山口

前回の続き)

8:58観音岳到着。
ガーミン先生は、電池が切れてお眠りになった。これからはスマホで時刻確認。

211128 観音岳山頂

山頂からは絶景。歩いてきた道のりを振り返る。
ザックを下ろして休憩。風が強く、冷たくフリースを羽織る。ブラックサンダーをかじりながら、下山の時間を見積もる。夜叉神峠登山口12:41のバスには、ギリギリ間に合わない気がする。よし、のんびり歩くか。

20211024 観音岳から富士山

富士山を正面に白砂の稜線を歩く。

20210924 北岳真正面

相変わらず北岳が大きく見えている。
気になっている尾根をチェックする。北岳の左肩から野呂川に向かって大きく張り出しているのが、冬季ルートとして使われる池山吊尾根だ。その森林限界線ギリギリのこんもりしたピークが、ボーコン沢の頭。そこから右側の広河原に向けてまっすぐ落ちている尾根がある。嶺明尾根と呼ばれていて、踏み跡ながらルートとして整備されていたらしい。次に北岳に登るときには使ってみたい。

20210924 薬師岳山頂に続く白砂

白砂は続くよどこまでも...薬師岳の山頂が見えてきた。
このあたりから、多くのトレールランナーとすれ違う。夜叉神峠から延々と登ってきたのだろう。ご苦労様です。

20210924 薬師岳山頂

薬師岳山頂。
風がなくなって暑くなってきた。上着を脱いで長袖Tシャツ一枚で歩く。

20210924 薬師岳から薬師小屋

薬師岳の頂上から小屋が見える。最高のロケーションに建つ薬師岳小屋。

20210924 薬師岳小屋

薬師岳小屋は静まり返っている。コロナで営業していないのかな?

20210924 薬師岳を振り返る

白砂と岩と紅葉の薬師岳。このあたりの紅葉のピークはもう少し後だろう。

20210924 

薬師岳小屋は森林限界線あたりにある。小屋をすぎると突然うっそうとした樹林に突入。樹林帯の緩やかな下りが延々と続く。

20210924 南御室小屋

樹林帯に飽きたころ、突然明るい切り開きに出た。広いキャンプサイトがある南御室小屋だ。
水場で南アルプスの天然水をがぶ飲み。

20210924 再び樹林帯

再び苔むした深い樹林の道。

20210924 きのこ

あっ、きのこ。植生のせいか季節のせいか、きのこをあまり見かけない。

20210924 樹林帯の下りが続く

うんざりするほど単調な樹林帯の道が続く。浸食されていて歩きにくいところもある。
若かったとはいえ、よくもまあ、こんな単調な登りを厳冬期に登ったものだ。偉かったな、自分。

20210924 杖立峠

杖立峠。もうゴールは近い。

スマホで時刻確認、と、何かおかしい。
観音岳山頂で計算した下山時刻が間違っていた。のんびり歩いてきたが、普通に歩いていたら12:41のバスに間に合っていた...。今から猛ダッシュしてもちょっと間に合いそうもない。今のペースで歩いていくと、バスを1時間半以上待つことになりそうだ。
しかたない、さらにちんたら歩いて行こう。

20210924 杖立峠先のベンチ

杖立峠の先の道端に、ぽつりとベンチが置いてある。なぜここだけに...

20210924 夜叉神峠

夜叉神峠。朝、あんなによく見えていた南アルプスの山々は雲の中。
ちんたら歩いてきたが、ちんたら歩くにも限度がある。なかなか時間が経過しないので、ここで無用に長く休憩。

20210924 夜叉神峠登山口

12:58、夜叉神峠登山口、到着しちゃった...。
バスは17分前に行ったばかり。次のバスは1時間43分後。バス停のそばに建つ夜叉神ヒュッテには、自動販売機はあるが、食事はできない。
しかたなく、木陰で強い日差しをよけて、コーラを飲み飲み、本を読んで時間をつぶす。

14:41、無事バスに乗り、甲府駅へ。

20210924 喜久乃湯温泉

下山したら温泉だ。
甲府駅周辺には、歩いていける範囲に温泉銭湯が2、3ある。そのうちの1つ喜久乃湯温泉へ。

つくりは完全に昔ながらの銭湯。お湯は温泉。常連さんと思しき方々が、湯船で体をのばし、気持ちよさそうに大声で歌を歌っている。湯船の端っこに縮こまって入れさせてもらう。
銭湯なので、石鹸やシャンプーはおいていない。番台で売っているけれど、持参したほうがいいだろう。

(甲斐駒ヶ岳から夜叉神峠、完)

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