翟山坑道とまた牡蠣~金門島、台湾一周(5)
2/12 松山空港~金門島・金城~翟山坑道~金城
(前回の続き)
宿の部屋は値段相応のぼろさ。換気扇がうるさい。掃除はされているようだが、窓枠は埃だらけ。まあ、立地はいいし、しかたない。
デイバックに手回り品をつめて、宿を出る。
旧市街と言ってもいい古い街並みは、散歩にちょうどいい。
大通りは、普通のビル街。でも街路樹が普通じゃない。
時刻は2時過ぎ。まだ十分観光できる。
金城バスターミナルに戻り、ここから6番バスに乗って、翟山坑道へ行く。
バス前方のディスプレイに翟山坑道と表示されたので、ブザーを鳴らして下車。しかし、それらしきものは何もない。
ここは誰?私はどこ???
バス停の表示を見ると「小古崗」...よくあることだ、何も言うまい。
真っすぐな道を10分くらい歩いて到着。暑い。帽子を部屋に置いてきてしまったことに気づく。
公園のようだが、展示物が戦車と物々しい。それはそのはず、翟山坑道は軍事施設としてつくられた。
全体像。
翟山坑道は、中国の侵攻に備えて、1963年から作り始められた、小型船舶を係留するためのトンネルだ。
トンネルの入り口。
入ると階段を下ってゆく。外は蒸し暑いが、ここは涼しい。
見学者には高校生か大学生くらいの若い人が多い。マラソンを走り終わったと思われる団体もいる。
巨大な地下空間。トンネルの下半分は水を湛えている。ここにかつては、何艘もの小型船が係留されていた。
トンネルは分岐している。
さざ波ひとつない水面は、まるで鏡のよう。トンネルの底が見えているようにも見えるが、これは、水面に映る天井。
メジナっぽい魚が泳いでいる。
海への出口は閉ざされていた。波の音が聞こえてくる。
ちょっとしたアートのようだ。
金城行のバスの時間に合わせて、見学時間は40分くらい。
今度は正真正銘の翟山坑道バス停からバスに乗る。バス停は翟山坑道の入り口の正面にある。
金城に戻り、チェックしていた「蚵嗲之家」へ。また牡蠣の店。行列に並ぶ。
これはうまい!
牡蠣入りのお好み焼きのようだが、揚げてあるので表面はパリパリ。噛むとサクッとして、口の中に牡蠣の香りと味が広がる。
ピーナッツ揚げパン?も食べたが、こちらも中華のゴマ団子みたいでおいしかった。
宿に戻ってシャワーを浴びて、洗濯。
便器とシャワーが一緒の、安宿にありがちなやつ。
6時過ぎたので、夕食のために通りに出る。店はどこもいっぱい。おそらくマラソンのせいだ。
あちこちのぞいて、席が空いている店に入る。
海鮮焼きそば、揚げ春巻き、魚の団子のスープ。特記事項なし。強いて言えば、春巻きが揚げすぎ。
7時半に店をでると、人通りが少なくなっていた。みんな夕飯が早い。
ぶらぶらと散歩をする。そこかしこにへんなライトアップがあった。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…