落ち葉をかき分け、山女魚のピザ~三頭山から牛ノ寝通り(2)
4/9 都民の森~三頭山~奈良倉山~大マテイ山~小菅の湯
(前回の続き)
おお、分岐だ。奈良倉山の山頂は近い。
直登すれば山頂は近いのに、道は山腹を巻いてゆく。
ついた、森の中の奈良倉山の山頂。
秀麗富岳12景というけれど、富士山はいずこ?
山頂の西側に、木が伐採された「富士山天望所」があり、そこから富士山が見える。
天望所には、老夫婦が敷物をしいて、富士山を眺めながらお弁当を食べていた。
私ものんびりしたいところだが、ピザのために先を急ぐ。
奈良倉山からほぼ林道沿いに進む。
りんどうりんどう、りんどりんど~
やっぱり林道は、あまり面白くない。天気がいいのが救い。
真面目に走っていたら暑くて汗をかいてきた。しかし、すでにフリースを脱いでTシャツになっているので、どうしようもない。
人の声がする、と思えば松姫峠。小金沢連嶺の眺めがよい。
織田軍から逃れるためこの峠を越えた武田信玄の娘、松姫も、この景色を見たのだろうか。
公衆トイレもあり、休憩。
松姫峠から、深い落ち葉を踏みしめ、広いブナの尾根を行く。
いくつかのパーティーを追い抜く。鶴寝山の山頂にもたくさんの人。目立たない山だが、自分が知らなかっただけで、メジャーなピークだったのか。
立派な道標。
道は「巨樹のみち」と「日向みち」に分かれる。しかし、大マテイ山の手前で合流するので、どちらへ行っても同じはず。
名前にひかれて「巨樹のみち」へ。
どちらへ行っても同じだったのか...
巨樹の道型は、すぐに落ち葉に埋もれて不明瞭になる。ただ、方向は明瞭なので、うろうろする先行者を追い抜いて、ガサガサと進む。
しかし、やがて道がトラバース気味になると、完全に道が埋もれてわからなくなってしまった。落ち葉に埋もれた斜面をトラバースするのは、横に滑るし、トレランシューズに枝や葉が入り込むし、歩きにくいことこの上ない。こんなところで時間を取られたくない。ここまで来てピザが食べられないなんて、考えたくない。
しかたがないので、適当な小尾根を直登して稜線に出た。道が不明瞭な時は、稜線をたどるのが歩きやすい。
コンパスで確認しながら、落ち葉の薄そうなところをつないで、大マテイ山の方向へガサガサ歩いていく。
尾根が広く、山頂を見落としたかと不安になってきた。と、尾根の南の端のほうに道標が見えた。ガサガサと近寄れば、それが大マテイ山の山頂。
大マテイ山とは、大迷いする山、という意味らしい。これだけ尾根が広ければさもありなん。
最後の休憩。あとは下るだけ。ピザは間に合いそう。
山頂直下の分岐。道も道標もしっかりついている。
大ダワからひたすらトラバース道を走る。まだ雪が残っていた。左側が崖なので慎重に。
途中、道標のない分岐がいくつかある。すべて前方へトラバースルートを行くのが正解。ここは左。
単調なトラバースが続く。
道は、ところどころ土砂がかぶっていたり、石がごろごろしていたり、走りにくい。でもとばす。
モロクボ平。小菅の湯のほうへ。
田元と小菅の湯の分岐。今まで立派な道標があったのに、ここはなぜか丸太に書いただけ。
植林の森の中をまっすぐ小菅の湯へ下る。
ここにきてまた落ち葉が深い。靴の中に入りまくるが、もう少しなので気にせずに走り続ける。
橋を渡って突然道路に出る。小菅の湯はどっちだ?と見回すと、味のある道標があった。
いや~、暑い。そしてノンストップで下ったので疲れた。おまけに靴の中はゴミだらけ。
道路に出て5分ほどで小菅の湯。時刻は14:23。ちょうどいい時間だ。
お風呂はアルカリ単純泉。ねっとりしたお湯。源泉かけ流しでないのが残念。
外気と露天風呂のお湯の温度とのバランスが良くて、青空を眺めながらいつまでも入っていられる感じだった。でも、ほどほどにしてピザだ。
待ちに待った、源流レストランの「山女魚のアンチョビクリームピッツァ」。白ワインと前菜の山女魚のフリットも注文。
あ~、うめ~。山女魚の香ばしさが最高。
バスの時間までのんびり食事を楽しむ。
15:48の上野原駅行のバスに乗る。
バスは、今日走り抜けた鶴峠を越え、山間の集落をつないでゆく。
車窓から見る桜は、ここも満開だった。
参考:
都民の森9:30-10:20三頭山-11:10鶴峠手前11:18-12:16奈良倉山12:19-12:38松姫峠12:43-13:30大マテイ山-14:23小菅の湯
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(三頭山から牛ノ寝通り・完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…