すんなりいかない下山・塔ノ岳~三ノ塔(2)
10/3 大倉~塔ノ岳~三ノ塔~大倉
(前回の続き)
ゆるいアップダウンを繰り返しながら、表尾根を快適に下ってゆく。
心配していた倒木はほとんどなく、すれ違うハイカーもほとんどいない。
鳥尾山、三ノ塔とそれぞれの山頂にぽつぽつと小屋が見える。
灌木が少々かぶった場所で、足元を見る。杜鵑草(ホトトギス)だ。
丹沢にあるとは聞いていたが、見たのは初めて。
鳥尾山の山頂は目の前。山頂に鳥尾山荘がある。
ちょっとガレているところがあるので、転ばないように注意。
秋ですな。
リンドウも咲き始めている。いつも見かけるリンドウより上品な紫。
三ノ塔へ、今日の最後の登り。
振り返ると、さっきまでいた塔ノ岳に怪しげな雲がかかってきた。天気予報は午後から天気が崩れるとは言っていたけど、まだ正午前。ちょっと早いんじゃない。
先を急ごう。
10:50、三ノ塔山頂到着。まあまあいいペース。
山頂には立派な小屋が、、、と思ったが、これは休憩所らしい。休憩所と言うにはあまりにも立派。
休日にはこの山頂は人でごった返すのだろうが、今は3人くらいが休んでいるだけだ。
静かだ・・・。遠くから聞こえるサーッという音は風だろうか、それとも沢だろうか。近くからは、ジーッという虫の音が聞こえる。
三ノ塔尾根分岐から大倉へ下山。あとは真っすぐ下るだけ。単調で退屈な下りだったと記憶している。1時間ちょいで下山できるかな。
おおっと、三ノ塔尾根に入ってから倒木が多くなってきた。でも広い尾根なので難はない。
甘かった…今回はすんなりいかない下山だった。
800m付近から伐採のためにブルでならした道が、登山道をジグザグに切断している。ルートが分かりにくい。木にテープが巻いてあるが、これはルートではなくて、伐採するための目印だ。登山道をしめすパネルもところどころにあるが、括り付けてあった木から外れてあらぬ方向を向いている。おまけに、登山道が2万5千図と全く違うところもある。
登山道が切断されるたびに、立ち止まってあたりをキョロキョロして、ルートを探す。
ルートを見つけると、刈払って放置された枝をバリバリ踏んで走り出す。するとすぐにトレランシューズの中は木の屑だらけになってしまい、靴を脱いでゴミを出す。
この繰り返し。
結局、三ノ塔から大倉まで予定以上の時間がかかってしまった。
大倉には「秦野ビジターセンター」があって、丹沢の自然や登山に関する展示がある。ここに丹沢の登山道の情報が書き込まれた地図がある。なかなか参考になるが、今日の三ノ塔尾根については何も書かれていない。
バスが目の前で行ってしまったので、ビジターセンターをかつてないほどじっくり見学する。
お腹が減った。ならば渋沢駅の「名代箱根そば」だ。
ここの舞茸の天ぷらは美味しい。そして、金目鯛やカサゴなど、他ではお目にかかれない季節限定の天ぷらが楽しい。
とりあえず飢えをしのいだら、いつものように鶴巻温泉の「弘法の里湯」へ。のんびりと、平日の一日を優雅にすごす。
参考
大倉8:27-9:57花立山荘10:00-10:18塔ノ岳10:38-11:50三ノ塔11:55-13:25大倉
(塔ノ岳~三ノ塔・完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…