塩湖の蜃気楼百景~南米4ヶ国の旅(19)


9/4 ラグーナ・ベルデ~ラグーナ・カパニャ~サン・フアン

前回の続き)

130904アタカマ砂漠、ラグーナ・カニャパで昼食1

ラグーナ・エディオンダでフラミンゴをたっぷり堪能した後、今日4つ目の湖、ラグーナ・カニャパ(Laguna kanapa)で昼食。ガイド(兼ドライバー)さんが、手際よく昼食の準備をする。

130904アタカマ砂漠、昼食

メニューは、ピラフのような炊き込みご飯、付け合せにコーンとシーチキンのようなフレーク、そしてうれしいことにキュウリやトマトのサラダ、そしておそらく熟成させていないフレッシュチーズ(相棒は豆腐みたいだと)。期待以上にうまい昼食を優雅に舞うフラミンゴを眺めながら食べる、大満足。ただ、相棒は(高山病の)調子がよくなってきたといいつつ、ご飯を口に運ぶのもつらそうだ。

130904アタカマ砂漠、ラグーナ・カニャパのフラミンゴ

奥に行くにしたがって、フラミンゴの警戒心がなくなってきたが、ここではとうとう近寄っても逃げなくなった。水際まで行ってフラミンゴの大きな写真を撮る。

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喧嘩はやめて~。

130904アタカマ砂漠、湖水に浮かぶフラミンゴ

ほとんどのフラミンゴは鶴のように二本足で立って歩いているが、ごくまれに、湖に1、2匹くらい、白鳥のように湖水に浮かんでいるものもいる。

130904アタカマ砂漠、ラグーナ・カニャパの氷

日焼け止めを塗った肌がジリジリするくらい陽射しが強く暑いが、湖面は部分的に凍っている。塩水が凍るとはどんだけ寒いんだ。

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ダートをガコガコと進む。時々後輪がスリップしてドリフトする。ガソリンのポリタンを屋根に積んでるんだからほどほどにして…、でもたぶん楽しいドライブ。

130904アタカマ砂漠、オジャゲ火山

道に出た。久しぶりにトレーラーも通る道に出た。さすがに速い速い。藪から登山道に出た感じ。と、鬼押し出しのようなごつごつした岩に覆われた景色が現れ、車を駐車場にとめちょっと休憩。チリとボリビアの国境にある活火山、オジャゲ(Ollague)山。この鬼押し出しはこの山が作った景色。

130904アタカマ砂漠、ヤレータ

なんじゃこりゃ?岩のあちこちにコケのようなものがついている。どうもこれが土産屋の絵葉書で見た「ヤレータ」なるアンデス固有の植物らしい。ここまで大きくなるのに1000年くらいかかるそうだ。ナミビアのウェルウィッチアもそうだけど、砂漠には長生の草がいるもんだ。

130904アタカマ砂漠、チグアナ湖のピクーニャ

道路に出た車は坂を下りどんどん標高を下げる。相棒もそれにつれて元気になってゆく。久しぶりに4000mを切り、目の前に塩湖が見えてきた。ウユニ?と聞いたら「小さい塩湖」と教えてくれた。チグアナ湖(”Salar de Chiguana”)だ。小さいといっても差し渡し20km以上ありそうだ。
 塩に覆われた死の大地かと思いきや、ピクーニャたちが何かを食べている。

130904アタカマ砂漠、アバロアへ向かう鉄路

塩湖を真っ二つに分けて走る線路に行き当たる。ウユニからチリのビジャソンへ向かう鉄道だ。ここで車を止めてしばし休憩。定期路線が週3本しかないこの線路は、赤く錆びていた。

130904アタカマ砂漠、チグアナ塩湖の蜃気楼1

今日の目的地、サン・フアン目指して塩湖をまっしぐらに突き進む。強烈な日差しに、目の前、右、左と地平線にさまざまな蜃気楼が見える。自称蜃気楼評論家の私にとってはうれしい限り。
 これは私も初めて見るタイプ。写真では分かりにくいが、空と雲が地面に映され、島が空に浮いているように見える。

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走っている車から見るとこんな感じ。

130904アタカマ砂漠、チグナ塩湖の蜃気楼2

これは地面に空と後ろの丘が映っていて、湖のように見えるタイプ。オアシスだと思って行っても何もない、という漫画でよくあるタイプ。

130904アタカマ砂漠、チグナ塩湖の蜃気楼3

これは地面に丘だけが映っているタイプ。断崖絶壁が続いているように見えるが、よく見ると上下対称なので蜃気楼だと分かる。

130904アタカマ砂漠、サン・フアンのバー

塩湖を抜けてサン・フアンの街に到着。なぜかバーの前で一休み。ガイドさんにビールでも飲んだら?と言われるが、残念ながら余分な持ち合わせはございません…。

130904アタカマ砂漠、サン・フアンの街

乾いた冷たい風が吹き抜けるサン・フアンの街。次々とつむじ風が巻き起こり、砂埃とごみを巻き上げる。つむじ風が巻き上げた白いビニール袋が、空高く舞い上がり、真っ青な空の中に白い小さな点となって、どこぞに飛んでゆく光景が印象的だった。でも道にごみを捨てるのはやめましょう。

130904アタカマ砂漠、サン・フアンの塩のホテル1

今夜の宿に到着。塩のホテルと聞いていたけど…塩湖にあるわけでもなし、普通のホテルじゃない?

130904アタカマ砂漠、サン・フアンの塩のホテル2

コンクリートブロックのように見える壁をよく見ると…塩だっだ。このあたりではウユニ塩湖から切り出した岩塩のブロックを建材として売っているそうだ。それでつくったホテルだから「塩のホテル」。
 ところで、今日は洗濯物をしたいんだけど、部屋の中で干したら壁が溶けちゃうってないよね?

130904アタカマ砂漠、サン・フアンの塩のホテル3

ここは食堂、壁は塩、床もさらさらの塩で、歩くとザッザッ、と音がする。部屋も同じ(どうやって掃除するんだ?)。さあ、ここはシャワーがあるらしいから、早速浴びるぞ~、とシャワールームに行くが水しか出ない。お湯は有料らしい。砂漠だからへっちゃらさ、と水を浴びるが寒い、寒いよ~。日向は暑いが、日陰は10数度しかないようで、寒い。おまけに空気が乾燥しているので、大量の気化熱が奪われる…。
 
 水行を済ませ、身も心も清浄になったところで夕食。今回の旅一番の硬いステーキ。まあ、値段が値段だから。でもなんと、チーム(5人)に1本、ボトルワインが付いてきた!ブラボー!。フレッシュで酸味があってさっぱり。でもみんなあまり飲みたくない体調のようで、私1人で半分くらい飲んでいい気持ち。ブラジル人の女の子はあきれ顔。

 夕食が終わりガイドさんが、明日の朝、夜明け間に出発して日の出をウユニ塩湖で見たいか聞いてきた。みんな「もちろん」と応える、1人を除いて。イギリス人が、私は何よりも寝ることが好きだからやめましょう、とかなんとか言っている。このイギリス人は英語しかしゃべれない。ガイドさんは英語はわからない。ブラジル人の女の子は訳さない、そして私も当然訳さない。さて、どうなることやら…。

次回に続く)

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