当てが外れて、小雨の燕子口歩道~金門島、台湾一周(15)
2/18 花蓮~太魯閣渓谷(白楊歩道、燕子口歩道)~花蓮
(前回の続き)
トンネルに入る。
照明はないが、薄明りでかろうじてライトなしで行ける。でも路面は濡れていて、水たまりもあるので注意。
トンネルを抜けると緑濃き遊歩道。花を見たり蝶をみたりしながらのんびりと歩く。
途中、4、5組のハイカーとすれ違う。
これは蝶だよ。枯れ葉じゃないよ。
あれ?2番めのトンネルで通行止め!?
水が降る最後のトンネルじゃなくて、歩道に入ってすぐのトンネルが閉鎖されていた...
完全に当てがはずれた。滝を見るどころか、1kmも歩いていないんじゃないか...
谷を見ながら途方に暮れる。
それにしても暑い。南国台湾。ここからたった10km先の山には雪が降るとは、なんとも不思議な感じだ。
これが白楊歩道の案内板。
とりあえず天祥に戻る。
天祥からはもう一つハイキングコースがあったのだが、今は閉鎖されていた。
バスも行ってしまったばかりだし、ちょっと早いがお腹もすいたので昼飯にしよう。
バス停の前に似たような食堂が並んでいる。
客引きのおばさんに呼び止められた店に入る。
いくつものおかずから3品選んでご飯にのせてもらう。鶏肉と、きのこ、練り物炒めみたいな瓜炒めみたいな。筍スープもつけてもらう。
観光地価格と思いきや、あまり高くない。特別うまいわけではないが、ここでこの値段だったら満足。
12:10のバスで天祥をでる。歩き足りないので途中下車して、昔歩いた燕子口歩道を歩こう。
さっきまで青空が見えていたのに、雲行きが怪しくなってきた。
燕子口歩道の入り口。ついに小雨が降ってきた。
ここは、吊り橋のコースの入り口にもなっているが、吊り橋は予約制。西洋人3人組が閉鎖されている入り口のゲートをガチャガチャやったり、乗り越えようとしたりして、係員に注意されていた。ありがちな光景。
上流に向かって歩き始める。
燕子口歩道は、車道わきの歩道を歩くだけだが、深いゴルジュの中に穿たれており、大理石の絶壁が大迫力。
掘削したままのトンネルの壁。まるで地下牢のよう。
険しいゴルジュが続く。
トンネルの壁にこするんじゃないかと思うほど、右に左に蛇行しながらバスも行く。
桜とアゲハ蝶。日本ではあまり見ない組み合わせ。
低い雲が山にかかり、小雨がしとしとと降り続く。
カフェを兼ねた売店があり、観光客で賑わっていた。そこで引き返す。
しかし、よくもまあ、こんなところに道を作ったものだ。
燕子口歩道入り口のバス停に戻り、バスを待つ。
眼鏡をかけたおじさんに、大阪弁訛りの英語でバスはここかと聞かれる。
コテコテの大阪人だった。定年退職後に世界をまわっていて、初めて台湾に来たとのこと。
13:47に好行バスがやってきた。花蓮に戻る。
長春祠が雨でかすむ。
長春祠は、この道路の工事で亡くなった200人以上の人を弔うほこら。
帰りに寄ろうと思っていた七星潭の海岸も、風雨が強くなってきたのでやめる。
花蓮の駅から宿に戻る途中で、コーヒーでも飲もう、、、あれ?
これはもしや?
思わず小籠包を食べてしまう。ついでにサバヒのスープも。
台湾の小籠包には2種類あって、鼎泰豐のようなシュウマイみたいなやつと、小さな肉まんみたいなやつ。この店の小籠包は後者。
初めて食べたが、見たとおり、肉まんのような食感。
宿に戻って、シャワーを浴びて、洗濯をする。
だらだらとしていると、もう夕食の時間。
宿のすぐ近くに、グーグル先生高評価の「蚵仔嫂」があった。
夜市でおなじみの牡蠣オムレツの有名店。
牡蠣オムレツのほかに、青菜、魚皮湯を注文。
牡蠣オムレツは、夜市にありがちな小さい牡蠣ではなく、大きめの牡蠣が入っていて食べごたえあり。青菜も量が多くて好印象。魚皮湯は、魚の皮のスープそのまんま。恐る恐る魚の皮を口に入れると、プルプルした食感、鱗はなくなめらか。意外とおいしい。しかし、ちょっと味が薄い。
コンビニで恒例の台湾ビールを買って宿に戻る。
今日も楽しかった。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…