夜明けの砂丘・ワカチナ~ペルーの旅(4)


4/28 ワカチナ~イカ~ナスカ

前回の続き)

5:50に目覚ましが鳴る。昨夜の喧騒とは打って変わって静かな朝。雲一つない夜明けの透き通った空、乾いた空気も心地よい。

こんなに早く起きたのはわけがある。わざわざナスカに行く途中でワカチナに滞在したのは、砂丘の頂上から日の出を見るためだ。
さくっと着替えて、水とカメラを持って外に出る。

夜明け前の砂丘を登る

オアシスを囲むように街があって、それを囲むように砂丘がある。どこから登ったらいいか分からなかったが、悩むことはなかった。通り一本向こうに屏風のように砂丘が広がっている。どこから登ってもいい。

すでに先客がいた。はるか上のほうに小さな人影が2つ見える。
大きな砂丘で、傾斜もある。先日行った千畳敷のカールの上部くらいの斜度はある(「ほぼほぼ行っただけ~中央アルプス・千畳敷」)。

夜明け前のワカチナの街

振り返れば、未だ目覚めぬワカチナの街。

登る足元から崩れる

砂丘は文字通り砂の丘なので、登るそばから足元が崩れていく。正確には足元ではなく、足を置いた50cmくらい先から崩れて、砂が流れ落ちる。トレッドミルのようでなかなか前に進まない。ただ、ナミビアのビッグママ(「巨大な砂の山に苦闘~ナミビアの旅」)よりは、砂が重たくて登りやすい。敦煌の鳴沙山(「憧れの敦煌へ・・・中国シルクロードの旅」)と同じくらいだろうか。

そういえば、ビッグママも今回一緒に登っている相棒と一緒に登ったっけ...ん、相棒はどこだ?
振り返ると、まだ私の半分も登っていなかった。日頃のトレーニングの成果、なんちゃってトレールランナーの面目躍如。

もう少しで稜線。

もう少しで稜線だぞ~。急げ急げ!
風は涼しいが背中にはびっしょりと汗。でも、砂が重たいため、キックステップが効くことを発見し、テンポよく登ってゆく。

砂丘の稜線に到着

20分弱で稜線に出た。相棒はまだ2/3くらいのところ。稜線には冷たい風が吹き抜けていた。あ~、気持ちいい。

山頂からのパノラマ
(画像クリックで拡大)

ゆっくりと日が昇る。朝日が砂丘を照らす。山頂からは砂の平原に広がるイカの街並みが見える。よくこんなところに住んでいるな。そしてその向こうは見渡す限り砂の平原と乾いた丘陵が続く。

ワカチナ全景

ワカチナ全景。
これは、、、今にも巨大な砂丘の砂で埋もれてしまいそうに見える。砂丘に囲まれた窪地にオアシスとそれを囲む街。なんだか不思議だな。

下りは速い。砂をまきあげフォールライン目指して真っすぐに下りる(落ちる?)。

砂丘にはたくさんの足跡

下りたときにすっかり明るくなっていた。明るくなって砂丘を見れば、そこにはたくさんの足跡。
そして、、、砂丘はサンダルで登らなければいけないということを忘れていた。靴と靴下の間、靴下の中、靴紐の繊維の隙間、靴の縫い目と、およそ隙間があれば必ず砂が入り込む。そして不思議なことに、砂漠の砂は単に隙間に入り込むだけではなくて、もう砂がパンパンで無理!という所にも押し込まれるように入っていく。足が痛いほど靴の中に砂が入り、靴下の中にも砂袋のように砂が入り込んでいる。
なぜか頭を掻いても砂が落ちてくる。

いくら靴や靴下をはたいても、いつまでも砂がなくならない。4次元ポケットか。いいかげんあきらめる。

ワカチナのオアシス

宿のテラスからの眺め。砂丘の頂上では風があったが、ここは無風。朝食の時間まで散歩をしよう。じゃりじゃりの靴を履いて。

オアシスの水鳥

オアシスの湖畔には、葦のような植物が生えている。そこには鳥も多い。鳥にとってもオアシスはオアシス。

オアシスで何かを狙う鳥

こちらは何かを狙っている。

オアシスの観光用のボート

観光用のボートは、なぜか岸ではなく、岸から離して係留されている。
それにしても、景色はいいのに水が汚いな。

Wild OLiveテラス

宿のテラス。湖畔にはオアシスを囲むようにこんなテラスが並んでいる。

朝食のオムレツ

朝食は6種類のメニューから選べる。南米の朝食にしては凝っている。オムレツも具を自分で選ぶ。なんだかわからないので、適当に注文した。オムレツにはトマトとアスパラと、草が入っていた。まあまあうまい。

Wild Oliveゲストハウス

9時前にチェックアウト。夜はうるさかったが、コストパフォーマンスのいい宿だった。
支払いをしようとすると、、、なんとカード受け付けず。キャッシュをいっぱい持っていて良かった。

トクトクに乗ってイカの街へ。
イカの街に入ってすぐのところに、巨大ショッピングモールの”The Quinde Shopping Plaza”がある。ここのショップでSIMを買う。アクティベーションまでやってくれた。確か、3G、1ヶ月有効でs35だった。

ネットという武器を手に入れて、”Adolfo Bermudez Jenkins”博物館へ歩いていく。
それにしても暑い。日なたを歩いていると干からびそうだ。

Adolfo Bermudez Jenkins博物館

博物館に到着。広大な敷地にこじんまりとした博物館。でも展示品は充実している。土器などこの辺りの出土品が中心のようだが、見ものは細長く引き伸ばされたような頭蓋骨とミイラ。子供のころから頭にきつく布か何かを巻いて頭蓋骨を変形させていたようだ。

バスターミナルへ向かう

また、炎天下、バスターミナルへ歩いて行く。ターミナルが近づくにつれて、車が増え、クラクションが騒々しく、空気は排気ガスの香りで満たされてゆく。本当に暑苦しい。
おまけにバスターミナルの前には、ずらりと暇そうなおっさんがたむろしている。その前の歩くたびに「チーノ、チーノ」(中国人)と声をかけられる。本当に本当に暑苦しい!

昼食は魚のフライ

バスターミナルの1つ北側のブロックにあるレストランで昼食。セビッチェの店のようだが、なんか怖いので魚のフライを注文。店主は、翻訳アプリで、

「私の汗に興味ありませんか?」

と聞いてくる。一瞬ひるむが、次の瞬間、我々は大爆笑。店主はきょとんとしている。どうもセビッチェが汗と翻訳されているようだ。我々は汗には興味ありません。

魚(おそらくカツオ)とイカのフライは美味しい。そして赤玉ねぎのスライスもうまい。
残念ながら米はまずい。

食事を終えてバスターミナルに着くと、職員にすぐに乗れすぐに乗れ、と手招きされる。写真を撮る猶予も与えられず、形ばかりの荷物検査をしてバスに乗り込む。

ナスカに向けて出発!

イカの郊外

ビルもそこそこあるイカの中心部を抜けると、すぐに郊外。こんな、砂と同化しそうな住居が、埃っぽい平原に広がっている。

次回に続く)

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