世界遺産、雪の平泉へ~大沢温泉、平泉(2)


2/13 大沢温泉~平泉(毛越寺、達谷窟毘沙門堂、中尊寺、高舘義経堂)~東京

前回の続き)

120213大沢温泉自炊部

朝。寒い。この廊下と部屋を隔てるのは障子のみ。大沢温泉の自炊部はいわゆる湯治場でかなりオープンなつくりになっている。そして、宿泊は部屋のみが基本で、そこにオプションとして炬燵やストーブ、布団などがつく。もちろんオプションは別料金。シュラフを持っていたので、ぎりぎりケチって炬燵のみお願いした(宿の人も驚いたかも)。

120213大沢温泉温泉の案内寒くてもなんでも温泉に入ればいいのさ!
案内板を見ながら半露天風呂の大浴場「豊沢の湯」に行く。宿の建物はいくつもの建物を増築してつないだような構造になっていて、まるで迷路のようだ。案内板がないと迷子になりそう。
 豊沢の湯は、夏は川に面した大きなガラス窓が外されて露天風呂になるらしい。今はガラスがはまっていて、景色はそのままだが内風呂になっている。ゆっくり温まる。

120213大沢温泉自炊部正面

食事を終えて宿を出る。この木造の自炊部は築200年以上。宮沢賢治や高村光太郎も入った歴史ある温泉だ。

120213花巻駅のホームにてバスで再び花巻駅に戻ってきた。ここから東北本線で平泉へ。
ホームの番線の掲示板にご丁寧に「温泉と賢治の里」との説明着き。
120213平泉駅前40分ほどで平泉駅到着。今年、小笠原とともに世界遺産に登録されたばかり。新しい世界遺産制覇!小笠原は世界遺産に登録される前と決めて行った(「世界遺産登録目前」)。そして、ここ平泉には雪の時期と決めてきた。
世界遺産だが、意外と地味な駅前。

120213世界遺産平泉・毛越寺の池

駅のコインロッカーにシュラフやら安全靴やら荷物をしまい、10分ほど歩いて毛越寺にやって来た。雪の時期の平日、狙い通り観光客は少なく静かだ。天気もまずまずでベストコンディション。

「毛越寺」と書いて「もうつうじ」と読む。難しい。開基850年だが当時の伽藍は焼失している。私の近所のお寺とちがって、大泉ヶ池を中心とした広い庭園を抱えている。その大泉ヶ池は今は雪原になっている。

120213世界遺産平泉・毛越寺の芭蕉の句碑芭蕉の句碑がある。
夏草や
 兵どもが
  夢の跡

120213世界遺産平泉・毛越寺常行堂

1732年に再建された常行堂。宝冠阿弥陀如来をまつってある。が、その前のお坊さんの石像が気になる。

120213世界遺産平泉・毛越寺常行堂のつらら

常行堂のつらら。なんかすごい。茅葺屋根のつららは茅の色。

120213世界遺産平泉・達谷窟入り口毛越寺の門前の公衆電話でタクシーを呼んで、達谷窟毘沙門堂に行く。今の時期バスはない。タクシーの運転手さんと震災後の話をする。震災後、外国人の観光客が減ったが、世界遺産に登録されてから日本人観光客が猛烈に増えて、秋の休日は中尊寺では身動きがとれないほど混むとのこと。ボランティアがたくさん来るおかげで、被災地では大助かりなこと。なんかうれしい。
 実は中尊寺より達谷窟毘沙門堂を見てみたかった。それは…

120213世界遺産平泉・達谷窟毘沙門堂

これが達谷窟毘沙門堂だ!三仏寺投入堂ほどのインパクトはないが、岩から掘り出したかのようなお堂は面白い。坂上田村麿創建と伝えられるが、それが本当かウソかに関わらず、こんなものを作ってしまった人はなかなかのアイデアマンだ。

120213世界遺産平泉・達谷窟岩面大仏

お堂の横にある岩面大佛。私のPCは「顔面大仏」と変換してしまうが、確かに顔面しかない。境内の解説には明治29年の地震で胸から下が崩落したとある。明治29年と言えば「明治三陸地震」が発生した年だ。釜石市の東方200kmを震源として、マグニチュード8超の地震が発生した。最高、標高38mまで遡上した大津波が三陸海岸を襲い、死者行方不明者2万人の甚大な被害をもたらした。昨日見た大槌と似た状況だったのだろう。大津波は決して想定外ではない。

120213世界遺産平泉・達谷窟毘沙門堂裏から

反対から見た毘沙門堂。反対から見てもかっこいい。

120213世界遺産平泉・ずんだ餅とえごま餅待っててもらったタクシーに乗って中尊寺へ。中尊寺の駐車場には土産屋や飲食店が軒を並べる。「つきたてのお餅ありますよ~」の声に惹かれてそのうちの一軒に引き込まれる。南東北の郷土料理、ずんだ餅とえごま餅。「ずんだ」はすりつぶした枝豆に砂糖を加えた餡、甘い枝豆は不思議な味。「えごま」はしそ科の植物、ゴマと胡桃を混ぜたような味で香ばしい。餅自体も柔らかく、ほんのり甘くおいしい。

次回に続く)

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