ぶなの森林浴のち温泉浴~檜洞丸、七沢温泉(2)
5/18 新松田~西丹沢自然教室~檜洞丸~西丹沢自然教室~新松田~七沢温泉
(前回の続き)
木々は低くなり空が広くなる。曇っていた空も青く澄みわたってきた。
キノコに覆われた立ち枯れた木が何かを訴えているように見える。
なんと、稜線にはまだ桜が咲き残っていた。ちょっとピンが甘く、うまく撮れていないのが残念。
私の大好きな檜洞丸のブナ林。ブナの新緑の緑に下草の緑。体全体が緑に包まれる。とっても贅沢な森林浴。
檜洞丸山頂到着。山頂は開けた広場のようになっている。人は多いが思ったほどではなかった。ちょうどお昼時でもあり、みんなお弁当を広げてのんびりしている。私もお湯を沸かしてラーメンを作る。陽射しが出てきて気温が上がり、汗をかきながらラーメンを食べた。
時計を見るとちょうど2時間後に西丹沢自然公園からバスが出る。急いで下山すれば間に合うかも…意を決し、さっさと荷造りをして来た道を戻る。
これはなんだかわかる?
正解は笹の花。笹は芽が出てから50~60年して始めて花を咲かせて、その一生を終える。つまり枯れてしまう。笹原はもともと地下茎でつながった一本の笹だったことが多いため、笹原の笹が一斉に咲き、一斉に枯れてしまうことが多い。かつて摺古木山から越百岳を縦走したとき、深い笹薮を覚悟していたのにちょうど笹の花が咲いた翌年で、草もほとんど生えていない原っぱになっていたことがあった。
こちらは新緑の緑に映える紫色のミツバツツジ。ヤシオツツジとならんで檜洞丸を代表する花だ。
無事にバスに乗る。そしていつもならこのまま電車に乗って2時間ほどかけて家に帰る。でも今日は違うぞ。本厚木駅で下りバスに揺られて七沢温泉へ。七沢温泉は広沢寺でクライミングをやった後に日帰り温泉に行く所だが、今日はわざわざ泊まる。家が近いのにわざわざ温泉宿に泊まる。なんて贅沢なんだ~。
今日の宿は小林多喜二も利用したと言う福元館。昭和の匂いがぷんぷんするレトロな旅館。
ここが憲兵に追われる小林多喜二が1ヶ月ほど滞在した、福元館の離れ。補修はしているが、ほとんど当時のまま残してあるそうだ。
(檜洞丸・完)
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