サンティアゴの休日~チリの旅(3)
11/12 サンティアゴ
(前回の続き)
朝6時頃目が覚める。
外の景色を見ようと窓の外を眺めるが真っ暗だ。まだ日が昇っていないのか?…そんなこた~ない。
B787は、液晶で窓を明るくしたり暗くしたりコントロールできる。そして、機内が暗いときには、窓も暗いまま固定されている。
B787は、夜景や日の出が見れない残念な機体なのだ。
朝食が配られる。残念なことに、すでに、お菓子系。南米のスタンダードとはいえ、これは体に悪いぞ。
やっと、窓が明るくなって外の景色が見えるようになってきた。飛行機はサンティアゴに向けてアンデス山脈の東に沿って飛んでいる(だから左側の窓側のシートを予約した)。
ひときわ高いピーク。おそらくあれは、南米最高峰のアコンカグア。次に来るときにはあれに登ろう。
8:20、チリの首都サンティアゴに到着。機内から出ると暑い空気に包まれる。気温はすでに30度近いようだ。
この空港は4年前に来たばかりなので、だいたい勝手は知っている。ホテルまで行ってくれるミニバスもあるが、倹約するためにリムジンバスに乗る。
空港から市内までは40分ほど。乾いた大地の向こうに雪を抱いたアンデスが見える。
バスの終点Los Heroesで下りる。ここから地下鉄に乗るが、駅がちょっとわかりにくかった。バス停からは駅の入り口が見えない。
サンティアゴの地下鉄は、治安もよく、本数も多いので便利に使える。料金は、距離ではなく、乗った時間帯で決まる。
宿はSalvador駅から徒歩10分くらいのMarilu’s Bed and Breakfast。安いこと以外は特筆することはないが、地下鉄の駅から近く、旧市街と新市街(プロビデンシア地区)の間にあり、それなりに便利である。
チェックインの時間前だったが、快くシャワーを使わせてくれた。
今日は、飛行機2連泊の疲れを癒すため、特に予定を入れていない。
ぶらぶらと街に出る。サンティアゴを東西に横切るProvidencia大通りに並行する、Andres Bello通りが歩行者天国になっていた。大勢の大勢の市民が、快晴の空の下、ジョギングやサイクリングを楽しんでいる。休日を楽しむ成熟した市民文化を感じる。チリは日本より先進国なんじゃないかと思う。いいな~、私も走りたい。
でも、日差しは焼けるように熱い。
近くに地球の歩き方に載っていたレストランがあるので、ランチに行くことにする。
途中、Mapocho川を渡る。橋には鍵がいっぱい。日本にもこんなのがあったな~。
サンクリストバルの丘のふもとにあるレストラン、El caramanoに到着。落書きだらけの通りで、ちょっと怖いがレストランは賑わっている。
ウエイターは、作業ズボンにヒートテックの長袖というわけのわからない服装の私を快く迎えてくれた。
まずは、ピスコサワーをオーダーする。葡萄から作ったピスコという蒸留酒に、レモンを効かせたカクテルで、チリやアルゼンチンでは食前酒の定番だ。口に含むと、たちまち唾液と胃液が湧きだしてくるようで、がぜん食欲が出てくる。
続いてフリットの盛り合わせと、白のグラスワインをオーダー。チリはワインとシーフードの国だからね。
白身魚(コングリオかな?)、イカ、タコ、エビのフライをサクサク食べる。うまい!
満ち足りた気分で、前回ゆっくりと観光できなかった旧市街に向かう。(前回の様子)。そこまでの道のりは、人通りも少なく、建物の壁はこんな落書きに埋め尽くされている。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…