ちょっとうんざり、飛行機連泊~チリの旅(2)
11/11 ダラス~サンティアゴ
(前回の続き)
「ピピピッ」
腕時計のアラームで目が覚める。
ダラス時間で11月11日午前10時。朝だ。しかし、日本時間では11月12日午前1時。真夜中なので機内も真っ暗だ。
からだを現地時間に合わせるため、無理やり起きる。
映画でも見るか…
「ゴースト・イン・ザ・シェル」。攻殻機動隊の実写版だ。評判は散々な映画だが、なかなかよくできてると思う。スカーレット・ヨハンソンは美人だな~。
見終わってもまだ食事の時間にならないので、もう一本。
「ワンダーウーマン」。なんじゃこりゃ。「ゴースト・イン・ザ・シェル」がつまらんという人は、この映画を見てから言え。
映画のせいか、寝不足のせいか、あるいは熱のせいか、頭が痛くなってきた…。
11月11日の2回目の朝食。いや、ダラス時間では昼食。ビーフンみたいな感じ。食べやすくてよろしい。
朝食を終えると、定刻14:55にダラス空港到着。
ここで、ちょっとびっくり。
税関申告書も入国審査官との面接もなくなっていた。ESTAの申請をしていれば、自動チェックイン機のような機械にパスポートを差し込んで、画面に映し出される問いに答えるだけで、入国審査が済んでしまう。
ESTAの申請に14ドル取って無理やり入国させるなんてぼったくりだ、と思っていたが、簡単に入国できるようになって、なんとなく納得してしまった。
預け入れの荷物もピックアップせずにサンティアゴまで行くので、トランジットがちょ~楽だ。
せっかく米国に入国したので、外に出てみる。米国の土を踏もうと思ったが土がない。灰色のコンクリートと灰色の空があるだけ。
さっさと出国手続きをしよう。
16:44には出国手続き完了。ここを発つのは20時過ぎなので、まだまだ時間がある。
おやつの時間ということにして、サンドイッチを買う。一番安いサンドイッチとカプチーノで合わせて20ドル。2000円以上する。高い…。
食べながらタブレットをいじる。なんか遅いな~、と思ったら電池がほとんどない。充電したばかりなのに。私のタブレットは、何度も道路に落としたので、ケースがパカパカしている。時々、突然画面が黒くなる。だましだまし使っていたが、こんなところで…死ぬなよ。タブレットがないとちょっと面倒だな。
昔は、旅をするのにネットは不要だったが、今は完全に頼りきっている。
お腹がいっぱいになったので腹ごなし。エコノミークラス症候群を防ぐためにも足腰を動かさなきゃ…、いいものを見つけた。長い階段だ。
階段を一段ぬかしで往復する。熱も下がったようですこぶる調子が良い。しかし、はたから見れば、完全に変な人だ。
定刻20:25にチリの首都サンティアゴに向けて出発。時計をサンティアゴ時間に合わせる。1時間だけ東京寄りだ。
すぐ夕食。チーズたっぷりのニョッキ。なかなかいける。アメリカン航空は、酒が無料なので、ワインをガンガンいきたいところだが、ここで油断すると風邪がぶり返しそうなので、不本意ながら白ワイン1杯とコーラにしておく。
映画を1本見る。「ロスト・イン・トランスレーション」。東京が舞台。スカーレット・ヨハンソンを一躍有名にした映画だ。ヨハンソンが若い、というかあどけない。…14年前の映画か…ヨハンソンの歳よりも、自分が歳をとったことを感じる。
機体は、私の嫌いなB787、ドリームライナー。シートを倒すと足がつかえて寝にくい。しかも飛行機連泊の2泊目でちょっとうんざり。でも、幸い後ろから2列目の窓際の席が取れたので、横は広々。足を横に投げ出して(比較的)快適に寝る。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…