燃える晩秋の沢~裏妙義・谷急沢(1)
11/12 国民宿舎裏妙義~谷急沢左俣~谷急山~国民宿舎裏妙義
谷急沢は、群馬県と長野県の県境付近、裏妙義の谷急山を源とする沢だ。
水量が少なく、また、見事な紅葉で知られている。
間違っても水をかぶりたくない11月の沢登りにはぴったりだ。
営業を終了した国民宿舎裏妙義の駐車場に車を止める。朝の駐車場はハイカーで賑わっていた。
駐車場から林道を遡ること20分、深沢橋の先から入渓。入渓するなり5mの滝が現れる。
濡れたくないのだが、やむを得ず、一番簡単そうな水線をゴア雨を着て登る。フリクションの一歩があるが、斜度もなく、ホールドもしっかりしているので、楽しく登る。
この沢は、流れが穏やかで、両岸の尾根も低いため、解放感あふれ、とても明るい。
このような広い河原と滑滝が交互に現われる。
深い釜を持つ4mの右岸を高巻き、ちょっと行くと8mの滝。
ガイドブックは右壁を登るとあるが、ちょっと滑る。落ちたら釜にドボン…
滝を目の前にして左右をキョロキョロ。あるじゃないか、踏み跡が。もちろん高巻く。
この沢は最初の5mの滝以外は、ちょっと岸を見上げれば、明瞭な踏み跡が見つかる。
世にも珍しい柱状節理の淵。
これが見たかったんだ。
や~、いいですな、秋の沢は。山が燃えている。水面も落ち葉で染まっている。
幸い、今日は、軽く汗ばむくらい気温も高く、足元が濡れるのがかえって心地よい。
柱状節理の淵を超えたあたりから、川岸に踏み跡が現れ、「三方境」の道標がつけられていた。女道らしい。女道は中俣の二又で中俣に沿って右へ登ってゆく。逆にこれが左俣と中俣の二又の目印になる。
小さな滝に沢蟹発見。流されまいと必死で踏ん張っている。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…