なぜか仙丈岳から仙塩尾根~仙丈岳・北岳(1)
8/11 芦安~広河原~北沢峠~仙丈岳~両俣小屋
仙丈岳につめ上がる小仙丈沢に登るために前夜に芦安の駐車場で車中泊。広河原行きの始発バスに乗るために4:50起床。高原の朝の空気は涼やかだ。
しかし、なぜか突然、沢登りから仙丈岳~北岳の縦走に変更。ザックからガチャや沢靴を取り出し、ザックにくくりつけたヘルメットをはずして、慌ててバスに乗る。北岳までの縦走は計画書にサブコースとして書いておいたからいいけど、沢登りのつもりだからシュラフを持ってきていない。3000mの稜線でシュラカバだけで寝られるだろうか…不安に思いながらもすし詰めのバスに揺られて広河原を目指す。
広河原でバスを乗り換えて北沢峠到着。絶好の夏山登山日和。バス停は南アの山の中とは思えない人ごみ。
北沢峠は栂やしらびそなどの針葉樹の深い森に覆われている。いかにも南アルプスらしい森だ。木々の間を吹き抜ける風が心地よい。上着を脱いで歩き出す。
しばらくは明るい樹林の中を登ってゆくが、馬の背への分岐から程なくして、突然目の前が開ける。正面に見えるは小仙丈岳。空の青さが目にしみる。強い日差しが痛いくらいだ。ちょっと暑いけど長袖をはおる。
振り返れば、甲斐駒ケ岳と鋸岳のギザギザとした稜線が大きい。ここから見る鋸岳はなんとなく穏やかだ。実際はボロボロザラザラなんだけど。
小仙丈岳山頂からは仙丈岳のカールがよく見える。そうか、よく見かける写真はここから撮ったものなのか。
正面の小仙丈沢カールから流れ出す沢が、今日行く予定だった小仙丈沢。ルートファインディングが難しいと言われる奥の二俣も、ここからならよく分かる。今日は偵察と言うことにしておこう…
小仙丈岳山頂から仙丈岳山頂への従走路。絵に描いたような夏山縦走。
ここまでかなりラクチンに登ってきてしまった。よく考えてみれば、北沢峠から仙丈岳山頂の高低差は大体1000m。景色はいいし傾斜は緩い。これだったらトレーニングで登っている塔ノ岳より楽なのはあたりまえか。
仙丈岳山頂は目前。近づいてみれば岩屑の山。やっぱり南アの貴婦人は遠くから見るものか。しかし、貴婦人は盛夏とは思えない涼やかな風で優しく迎えてくれた。
仙丈岳は高山植物が多いと聞いていたが、もう花の時期が終わってしまったのか、あまり目に付かない。と、岩屑の間に目を引く植物を発見…?赤紫のは花?それともつぼみ?どちらともつかないあなたはだあれ?
11:00、3033m仙丈岳山頂到着。山頂から聞こえるのは鳥のさえずり、風の音、そしてシャッターの電子音。人多すぎ…
山頂から仙丈小屋を見下ろす。なんてロケーションのいい小屋なんだ。それにしても最近、山小屋を見るとビールが飲みたくなるのはなぜ?
(次回へ続く)
いやぁ、いい天気ですねえ。いい景色です。
見晴し全開の開けた尾根歩き、僕はこれが大好きです。
めちゃくちゃいい天気でしたよ。
夕立もなかったし。
でも見晴らしの全開の尾根は、風がないと灼熱地獄です。