名前に惹かれて登る沢~恋ノ岐川から平ヶ岳(1)


10/6 恋ノ岐橋~恋ノ岐川~オホコ沢出合

沢の名前は数知れずあれど、「恋ノ岐川」ほど耳に残る名前も少ないだろう。私のまわりには、どんな沢だか知らないが、名前に惹かれて登ってみたいという人もいるくらいだ。その平ヶ岳に源を発する沢に登ってみた。

121006恋ノ岐・恋ノ岐橋から入渓只見川に注ぐ恋ノ岐川はアプローチが極めて悪い。入渓点と下山場所が離れ、公共交通機関もない。あぁ、恋とはなかなかかなわぬものか…。そんなことはどうでもよろしい。今回は車で入渓点の恋ノ岐橋まで送ってもらった。ご丁寧に橋には標識があった。


121006恋ノ岐・恋ノ岐川に下りる

橋の脇から沢に下りると、そこは沢というより川だった。穏やかな流れの川に沿って、ゴーロの河原をときには膝まで水に浸かりながら、ひたすら歩く。完全な曇り空だが水が冷たくないのが救いだ。

121006恋ノ岐・大文字草

10月の沢に花なんて咲いていないかと思っていたが、岩の割れ目に根を張った大文字草がちょうど盛りだった。蝶まで飛んでいた。

121006恋ノ岐・行動食は柿の葉ずしゴーロを1時間ひたすら歩き、うんざりしたので休憩。今日のメンバーにははるばる和歌山からの参加者がいて、お土産に柿の葉ずしを持ってきてくれた。いつも山ではピーナツチョコや一口羊羹ばかり食べている私にとって、すごいご馳走だ!


121006恋ノ岐・明るい沢が続く

ときどき小さな滝や、ゴルジュっぽいところはあるものの、基本的にゴーロ歩きが続く。両側の岩が立っていても、すぐその上は台地になっていて、開放感がある明るい沢だ。

121006恋ノ岐・小さい滝が多いがどれも登れる

滝は水量が多いが、ホールドが豊富でホイホイと登ってしまう。

121006恋ノ岐・バスクリンのような水の色

釜が多く、それも深い。水に入りたくないので一つ一つへつってかわす。それにしてもこの水の色はまるでバスクリン。

121006恋ノ岐・清水沢出合からナメ

清水谷出合をすぎると雰囲気が変わる。ゴーロが終わり広い滑床になる。両岸は低く、明るい広葉樹の原生林が広がる。テントを張れる場所もたくさんありそうだ。

121006恋ノ岐・ナメ滝が続く

ナメは続く。レースのカーテンのように水が流れる。私のステルスの靴が岩に吸い付くように決まる。気持がいい。

121006恋ノ岐・淵を巻こうとしてはまるあまりの快適さに深い淵を何も考えず巻こうとしたらはまった。左岸から巻こうとしたのが失敗だった。傾斜がどんどん急になり、藪の中でも滑って沢に落ちそうだ。藪の中の心細い潅木を3本束ね、支点にして懸垂で沢床に下りる。


121006恋ノ岐・明るい沢がなおも続く

またまたゴーロが続く。それも場所によっては、「エイショ、コラショ」と言って乗り越える大きいゴーロでうんざりする。ただただ単調で標高1000mから先はとても長く感じる。そうこうしていると、沢屋に追いつかれた不幸な第1釣り人発見。40cmはある岩魚を1匹持っていた。魚影がないのはこの釣り人のせいかと思ったが、この人も今日はなかなか釣れずこの1匹のみとのこと。今日は魚が動かない日らしい。

121006恋ノ岐・小滝も次々と現れる

いくつも小さな滝はあるが、特に緊張することもなくヒョイと越える。まわりの木が紅葉し始めているのがうれしい。

121006恋ノ岐・秋の印

上流から流れてきた秋のしるし。

121006恋ノ岐・だんだん雲が低くなってきた

今日のサイト場のホオコ沢出合は近い。でもどんどん雲が下がってきて、稜線は完全に灰色の雲の中。おかしい、明日は晴れるはずなのに…。とにかく急ごう。

121006恋ノ岐・オホコ沢出合オホコ沢出合に到着。恋ノ岐は変わった名前だが、「オホコ」もかなり意味不明だ。左から流れ込むのがオホコ沢で、ここから台倉清水にエスケープできる。


121006恋ノ岐・焚き火で憩いのひととき

焚き火を抜きにして沢の一夜は明かせない。が、大きな薪が全くなく、細かい流木も濡れていて、なかなか本調子に火がつかない。いい加減あきらめかけた頃、やっと炎が大きく上がった。良かった…これでパンツを乾かせる…。ウインナーも焚き火であぶって食べるとめちゃめちゃうまい。

宴もたけなわな頃、ついにポツリポツリと降ってきた。強制散会。明日の水量がちょっと心配だ。

次回に続く)

3件のフィードバック

  1. 桃苺 より:

    綺麗な水!と思ったら、バスクリンとは…恐れ入りました
    初秋の沢は、緑と紅葉の静かなコントラストが良いですね◎
    岩と砂利は大変そうですが、水音を聴きながら行くのは気持ちがいいでしょうね
    オホコ。どんな意味なんだろう?

  2. 惰性人 より:

    桃苺さん、こんばんは
    沢の水の色は本当に不思議です。
    ここは緑だったのですが、青い沢もあります。
    例えばここ、
    http://geotrek.seesaa.net/article/53079444.html
    秋の沢は紅葉がきれいなので好きです。でもいつもかなり寒い思いをします…

  3. 桃苺 より:

    ↑↑今見てきました!
    すごい青!
    すっごい綺麗!あんなかっこいい場所があるんですね
    わー、感動した!

コメントを残す