奥多摩の展望台、そして素晴らしい避難小屋~棒ノ折山から雲取山(2)
5/20 河又名栗湖入口~棒ノ折山~蕎麦粒山~天目山~酉谷避難小屋
(前回の続き)
さて、おにぎりも食べ終わったので、そろそろ行きますか。
ここ、日向沢ノ峰からは広い尾根の縦走路。
ムンクの叫びのような木の洞をのぞき込んでから出発(何があったかは秘密)。
小さな花がちょこちょこ咲いている。
まずは、蕎麦粒山を越える。
立派な緑のマムシグサ。
蕎麦粒山への最後の登り。足をとめて来し方を振り返る。
蕎麦粒山の山頂に到着。
山頂からの景色を写真に撮りたかった。しかし、山頂には10人ほどのおばさまたちが敷物を広げ、大賑わいでお弁当を食べている。カメラをどう構えても、奥多摩の山々の手前に、お弁当を食べているおばさまが大きく映り込んでしまう。写真はあきらめた。
早々に賑やかな山頂を後にする。下草のまばらな(シカに食われた?)樹林帯の道が続く。
仙元峠。木花咲耶姫を祀る祠がある。
案内板には「仙元」とは水の源とある。一方で秩父からこの峠に登ると、ここで初めて富士山が見えるともある(今日は見えなかったが)。また、このブログで何回か言及しているが、古語で火山の意が転じて富士山のことを「浅間」と言う。ということは、「仙元」は、水の源と富士山をかけたダジャレなのだろう。
稜線の南側をトラバースする道が続く。
新緑の稜線も続く。本当に気持ちがいい。樹間が広いので蜘蛛の巣に悩まされることもない。
棒杭尾根は通行禁止。
一杯水の水場。涸れることもあるというが...
ちゃんと水がでていた。
今日のルート上には、一杯水と酉谷避難小屋の2か所に水場がある。しかしながら、両方とも水量が少なく涸れることがあるそうだ。そのため、今日は水が補給できないことを想定して、今日の行動と夕食、そして明日の朝食と雲取山荘までの行動に最低限必要な、4リットルの水を背負ってスタートした。ちょっと重かった。
ここは水があったが、酉谷避難小屋の水場は涸れているかもしれない。念のため水筒を満タンにする。
一杯水のすぐ先に一杯水避難小屋。あまり展望はないが、花と緑に囲まれた素晴らしい小屋だ。
中は広々として、清潔。
天目山はすぐそこ。一般縦走路なので道なりに行けばいい、と地図を見ずに歩きだしたのが大間違い...。小屋をでて5分くらいして、天目山を巻くルートを歩いていることに気づいた。小屋の裏手にまわらないといけないのだった...
戻るのも嫌なので、縦走路に合流した後、天目山に登り返す。
藪っぽい道をガサガサと登りきれば、天目山の山頂。
もやがかかっていて、遠くの山は見えないが、名だたる奥多摩の山々が見える。奥多摩の展望台だ。
来し方。さっきまでいた蕎麦粒山もだいぶ小さくなった。
明日歩く予定の石尾根も、ずずずいーっと見える。一番右が雲取山かな。
巻き道の分岐に戻ってきた。20分のロス。
こんなところもあるよ。雨の日は注意。
七跳尾根の分岐。
あれ?七跳尾根も通行止め?
そういえば、かなり昔、悪谷を登った時にこの七跳尾根から下山した、はず。でもよく憶えていない。ブログを始める前の山行は、印象が薄く記憶がさだかでないものがある。ブログを書くことによって記憶が固定されるようだ。
道は稜線の南側をトラバースするようについていて、アップダウンが少なく、快適に走れる。
酉谷山が大きくなってきた。今日のゴールは近い。
あ、見えた。酉谷避難小屋の屋根だ。遠かったな~。
出発からちょうど7時間、14:51酉谷避難小屋に到着。
今日はもやで山がよく見えないが、南側が開けていて展望はすばらしい。よくぞこんなところに建てました、という感じだ。
小屋の中もきれい。思ったより広い。詰めれば10人は寝れそうだ。
水量は少ないが、うまい水もある。心置きなく水が飲める。
素晴らしい小屋だ。
疲れたので、ちょと早いけど夕食。最近多用している、アマノフーズのフリーズドライの野菜と鶏肉のカレー。軽くてボリュームもあってよろしい。
日が傾くにつれて気温が下がっていく。フリースを着こんで足をシュラフに突っ込む。
時間はたっぷりある。ナッツをつまみに、ウイスキーをちびちびやりながら本を読む。静かな山の夜を楽しむ。
(次回に続く)
参考:
5/20 さわらびの湯の入り口7:51-9:23棒ノ折山9:26-9:51槇ノ尾山・長尾ノ丸鞍部9:55-11:27日向沢ノ峰分岐11:37-12:05蕎麦粒山-13:21天目山13:31-14:51酉谷避難小屋
今日の夕食、最近のお気に入り
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