異空間の森を走り抜ける~秦野駅から大山(2)
5/8 秦野駅~蓑毛~ヤビツ峠~大山~高取山~弘法の里湯
(前回の続き)
山頂から表参道を下る。ここは、途中、阿夫利神社までケーブルカーで登ってきたときの、山頂へのルートとなっている。そのため、ハイカーだけでなく観光客も多い。走ると危ないので、流れに従いつつ、早歩きで下る。
ケーブル駅への分岐。ほとんどの人は、ここからケーブル駅のほうへ下りていく。
よし、走るぞ。
走るぞ、と思ったが、脳天に衝撃が来そうな段差の階段や、足をぐりぐり捻りそうなゴーロの急斜面が続き、慎重に下りる。
蓑毛越のあたりまで下りると、道はなだらかになり走りやすくなる。
アユタヤを彷彿させる頭が落ちた石仏。
「野菊と信仰の道」というだけあって、随所に石仏が祭られている。
無線中継所の所で林道に出る。林道は嫌なので、トラバースしないで尾根通しに行こうとしたが、藪で靴の中がゴミだらけになっただけだった。素直に林道を走ったほうがいい。
登ってくるトレールランナーとよくすれ違う。
林道が終わったと思ったら、立派な舗装道路を横切る。不動越。
道路を渡ったところにお不動さんが座っていた。
不動越をすぎると、周囲の景色が一変する。モノトーンの薄暗い植林の森から、緑がまぶしい生命感あふれる照葉樹の森へ。
ハイカーも急に多くなる。私は知らなかったが、有名なハイキングコースなのだろう。
高取山の山頂からは大山の眺め。広くはないが新緑の木々に囲まれたすがすがしいところ。
ご年配のハイカーの団体さんがにぎやかに休憩していた。
むう、これはたまらん。これでもかー-、というくらい木の根トラップが続く。
念仏山の狭い山頂のベンチに、外人さんが腰かけて景色を眺めていた。私もそちらを眺める。
ああ、この前走った箱根の山々だ(「早春の壮大な富士のもとで」)。本当に丹沢と箱根は近いな。
再び、深い森の中へ。うっそうとした照葉樹の森。紀伊や鹿児島の山奥を中を走っているような錯覚に陥る。
しかし、耳を澄ませば、すぐ下のほうで車の音や人の声など、街の音が聞こえる。街の中にいながら、しかし街ができる前の原始の森の中を走っているような、異空間の森の中を走る。
善破峠の立派な切通。昭和3年に、この下にトンネルができるまでは、伊勢原から秦野に抜ける道として使われていたそうだ。
善破峠の分岐を右折し進路を東にとる。
ハイカーが増えてきたが、車も通れそうな広いハイキングコースを、快調にとばす。
吾妻山の山頂。ここからの眺めもよし。雪はほとんど降らないので、冬のハイキングとかよさそう。
分岐が多いが、道標はしっかり。
鶴巻温泉目指してラストスパート。
住宅街を抜け、弘法の里湯でゴール。そのまま温泉にドボン。
温泉の後はごはんとビールだ!
いつもの天安(「「丹沢山」で百名山を考える」)に行ってみたが、開いていない。コロナで営業時間を短縮しているのだろうか。
そこで、気分を変えて、弘法の里の湯からも近い「ニューカトマンズ」へ。
スペシャルセット。カレー2つ選べて、タンドリーチキンと、そして生ビールがついて、1250円!お得!
ナンのお代りもできる。食べ過ぎた~。
店名は「カトマンズ」とネパール、店員さんもネパール人。でも、でてくるのはインドカレー。ネパールに行ったときには、ダルバートばかり食べていたので、違和感この上ないが、日本のインドカレーあるある。
今日のルートは、野菊と信仰の道は素晴らしかった。街の近くにこんな森が残っているのは驚きだ。そして、肝心の富士登山競争のトレーニングだが、、、ちょっと時間がかかっても、高速バスで富士吉田まで行って本番のコースでトレーニングしたほうがいいような気がする。
(秦野駅から大山・完)
参考:
秦野駅8:23-9:14蓑毛9:18-10:04ヤビツ峠10:08-10:52大山10:58-12:05高取山12:12-13:14弘法の里湯
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赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…