2000km彼方のプエルト・モン目指して出航!~チリの旅(17)
11/21 プエルト・ナタレス~プエルト・モン
(前回の続き)
7時起床。よく寝た。デッキに出る。
フェリーは、出航していないので、まだプエルト・ナタレスの港にいる。
雲はあるが強い陽が射している。ここに来てから一番いい天気だ。海からの風は相変わらず冷たくて強い。
8時に船内放送があり、朝食の準備ができたことが告げられる。フェリーではすべての食事が用意されている。
食堂に行くと待ちきれない人たちが列を作っていた。なんだか、学食のようだ。
オートミールにパン、チーズ、ヨーグルトにフルーツ。そしてインスタントコーヒー。いたって普通のチリの朝食。
窓越しにプエルト・ナタレスの街を見ながらモギュモギュ食べる。一体、いつになったら出航するのだろう…。予定時刻はとうに過ぎている。
壁に貼ってあったフェリーの船内図。
(私が乗った中では)かなり大きなフェリーで全長136m、118人の乗客を収容する。食堂の他にバーカウンターのあるカフェテリアなどがある。
船内放送でカフェテリアに集まるように指示があった。
これから始まる旅の説明会だ。
旅程、そしてパタゴニアからチロエ島、プエルト・モンの自然や文化の説明、そして最後に船内での注意。
1回目がスペイン語、2回目が英語と、いずれもこのおじさんがユーモアたっぷりに語る。英語の説明を聞く人のほうが圧倒的に多かった。
出航してすぐに、船の幅の2倍の広さしかないチャネルを通るそうだ。潮や風に制限される。そして今は風が強くて出航できないとのこと。そしてその先も同じようなチャネルを通るために、場合によってはその前で、条件が良くなるのを数時間待つこともあるそうだ。
船底から低い唸りが響てくる。やがて水面に白い泡が立ち、フェリーがゆっくりと護岸を離れる。
プエルト・モン目指していざ出航だ!
このNavimag社のフェリーは、プエルト・ナタレスからプエルト・モンを週1往復している。
プエルト・ナタレスからプエルト・モンへ、南米西岸の入り組んだフィヨルドを、3泊4日かけて2000km弱を縦断する。なんでこんなところを…というルートだ。
文章じゃ分からないと思うので、下の地図を見て欲しい。
ルートのほとんどがパタゴニアの無人地帯を通る。手つかずの自然の中で、イルカやクジラ、様々な海鳥と会えるとのこと。楽しみだ。
さようなら、プエルト・ナタレス。
パイネトレッキングを完歩するために、いつかきっと、また来るよ!
出航はしたものの、船は動いたり止まったりを繰り返し、なかなかプエルト・ナタレスから離れない。でも、もうのんびりとクルージング気分。
12時半、放送があり、食堂に行く。
食堂の入り口にはメニューが貼ってあった。なになに、ランチはpollo(鶏肉)か。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…