岳人12月号~見えてきた姿


年間購読している岳人が12月号が届いた。

特集は「山に生きる人々」
またぎとか樵とか…

秘境探訪は「星穴岳」「房小の瞳」
南ア深南部はもはや秘境ではないらしい。

ヴァリエーションリポートは「カラコルムK7」
カラコルムのヒマラヤの峰々のとんがり方は尋常じゃない。自分の目で見てみたいものだ。

興味深かった記事は、岳人プロファイル「梶山 正」。
梶山さんは長らく旧岳人のための写真も撮り続けていた、山岳写真家だ。
写真家の作品を観ることはあっても、素顔にふれられることはあまりない。

さて、新生岳人も12月号で創刊から4号を数え、その姿が見えてきたように思う。

例えば去年の旧岳人の9-12月号と特集を比べてみよう。
9月号  
 (新)世界の最高峰7つの物語 
 (旧)地図の達人になる
10月号
 (新)剣岳          
 (旧)錦秋 わが道を行く
11月号 
 (新)加藤文太郎       
 (旧)私のすすめる晩秋の山
12月号
 (新)山に生きる人々     
 (旧)リスクマネジメント

旧岳人は私の言うところの「ヤマケイ以上、ロクスノ以下」のポジションの「山の登り方」、あるいは「ルートガイド」の特集となっている。
 それに対して、新岳人の特集は明らかに「読み物」だ。コースガイドはほとんど意識されていない。特集以外にルートの参考となる記事もないことはないが、かなりマニアックである。
 旧岳人はいわば、教科書あるいは参考書であったのに対して、新岳人は秋の夜長にまったりと読むエッセイになっている。

良し悪しは別として、これは読者を選ぶ。旧岳人以上に読者を選ぶ新岳人は、先行きが気がかりだ。

特集以外にも、執筆者が少なくて記事にバリエーションがないのも気がかりだ。
 さらに、気がかりなことは、登山用具の広告や解説記事がモンベルしかないことだ(モンベルの雑誌なので当たり前かもしれないけど)。雑誌の公告は単なる公告にとどまらず、装備のための大切な情報源だ。ましてや、(私とは関係ないが)ウエアやザックなどスタイル重視で山に登る人が大多数を占めるこの山ブームのなかで、公告の位置づけは極めて高いといわざる得ない。
 孤高の姿は尊いが、もうすこし柔軟にできないものかな、と思う。

個人的には「ヤマケイ以上、ロクスノ以下」の雑誌がなくなってしまったことに少々戸惑う。

Googleの検索データを見ると、未だに「岳人 表紙 女の子」というキーワードが多いので、別のことに戸惑っている人も多いようだが…

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