豪雪で巨大モンスター迫る~西吾妻山から若女平
2/2 天元台高原スキー場~中大巓分岐~梵天岩~西吾妻小屋~若女平~若女平登山口
今年は記録的な豪雪だ。
西吾妻の若女平コースを滑ろうと白布温泉に向かう道中、雪に埋もれかけた家屋をいくつも目にした。こんな雪は初めて見た。
リフト運行開始に合わせて、天元台高原スキー場のゲレンデへ。
天気予報は晴れ時々曇り。この時期に西吾妻が晴れるのは奇跡的。しかし稜線には雲がかかっているのが少し心配。
雪の具合を探ろうと、ゲレンデわきの斜面にピットを掘る。しかし、雪の層がほとんどない。昨日の1日だけで50㎝以上積もっている。
リフトに乗ると、両脇に巨大モンスター迫る。
ここは何度も来ているので、何度も見た景色だが、今年は規模が違う。リフトが低く感じるほど積雪が多く、樹氷も大きい。
幸いにして風は弱く、周囲の景色をのんびりと眺める。
ゲレンデトップに上がれば、東北の山々の眺めが広がる。飯豊、朝日、鳥海山も見えているか。
身支度をして、シールを装着して出発。雪は深いが、登山者が多く先行者のトレースがついているので難はない。
巨大モンスターの間を縫うように登っていく。巨人の国に迷い込んでしまったかのよう。
中大巓をトラバースして稜線へ出ると、一気に視界が開ける。広く緩やかな稜線のどこまでも、樹氷原が続いている。
この先のルートを確認する。
樹氷越しに遠くの山が白くくっきりと見えた。あれはたぶん飯豊連峰だ。無数の白いモンスターの向こうに稜線が折り重なる。これだけ見渡せる冬の日は滅多にないだろう。
中大巓分岐から少し下ったところで振り返る。アリンコのごとくスキーヤーや登山者がたくさん登ってくる。
再び歩き始める。ツアーコースを示す道標の向こうに西吾妻山。広い尾根を思い思いに梵天岩へ向かう。雪はしまりシールが効く。ただ、波状の雪面の凹凸が激しく、それを横切るのが大変だ。あちこちと回り込みながら進む。
西吾妻山の中腹から振り返ると、吾妻連峰の稜線が大きく広がる。いつかは行ってみたい中吾妻山、その向こうに東吾妻山の山容が続く。
梵天岩でひと休み。標高約1,900メートル、西吾妻山の山頂付近にある岩だが、今は完全に雪に覆われて岩か雪塊か判別がつかない。
堂々たる飯豊連峰が近い。あっちもスキーで行きたいな。
梵天岩からは西吾妻小屋へコンパスを切ってまっすぐ進む。モンスターを縫いながら進むが、雪面の凸凹が大きく大変。迂回しているうちにだいぶ左に外れてしまった。
あったあった、西吾妻小屋の屋根が見える。天気が幸いして遠くからでも小屋を確認できた。
コンパスに従って進むと、ガスの中から突然小屋が!というのがいつものパターン。前回もそうだった(「西吾妻・若女平へ」)。
西吾妻小屋に到着。が、入り口が雪壁。入れないよ、これは。
今年の豪雪を改めて実感させられる。風を避けて休める木陰を探すが、どこも大差ない。適当に樹氷の風下でスキーを脱いで足をつくと、膝まで雪に潜る。
あんパンを食べながら磐梯山を眺める。火口壁は険しく、そして裾野を広げた堂々たる山容。
一昨年、裏磐梯スキー場から山頂まで山スキーで往復したことを思い出す(「苦戦、連登、磐梯山」)。山頂直下の急斜面はシールが効かず、大変だったな~。
さあ、スキーを履いて滑降の始まりだ。
西吾妻小屋から左の沢へは行かず、コンパスを北に切ってまっすぐ進む。やっぱりでこぼこが大変。木の根のくぼにはまって四苦八苦。そして無事に沢状へ滑り込む。
ディープ・パウダーの中を浮き沈みしながら滑るのは最高に楽しい。最高のコンディションだ!
樹林に入れば風もない。1100mあたりで右の尾根に乗り、先行者のトレースと合流した。
若女平。その名のとおり、まったいらな樺の林が続く。
日差しも強く、雪山ハイク気分。ただ、予定より遅れているので急ぎたかったが、同行者が深い雪と格闘し疲労困憊なので、ザックを下ろして少し休憩。
若女平の末端から樹林の斜面を滑り降り、いよいよ最大の難所へ。木々の向こうには斜面が急に切れ落ちているのが見える。
難所?を振り返る。例年ならば進行方向右が崖、左も急な斜面の緊張する細いリッジ。しかし、今年は雪がたっぷりついていて難なく通過。
隣の尾根の上に、天元台高原スキー場のレストハウスがぽつりと見えている。ゴールは近い。
最後の樹林の急斜面は、雪がたっぷりあるのでフォールラインに向かっておもいきって滑り降りた。が、転んだ。埋もれてしまうと立ち上がるのがひと苦労だ。
そのままトレースをたどって林道へ。すぐに若女平登山口に至る。
とめてある車までスキーを担いで歩く。気温が高く、スキーについた雪が溶けてぽたぽたと滴っている。春だね。
下山後は白布温泉の中屋別館不動閣で日帰り入浴。大きな窓に面した18メートルもある長い湯舟が名物の老舗宿だ。
しかし、湯が熱すぎ。耐えられず速攻で出た。なにかもったいない。
時間が遅くなったので渋滞が心配だ。家路へ急ぐ。
(西吾妻山、完)
参考:
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赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…