初心者向けの沢、でも課題あり~小菅川本谷
8/10 大菩薩峠登山口~小菅川本谷~フルコンバ~大菩薩峠登山口
初心者を連れて沢登りに行く。
真っ先に思い浮かぶのは、奥多摩の奥、小菅川本谷だ。
アプローチは悪いが、悪場もなく、登りやすい手ごろな滝が続く。開放感あふれる広葉樹の森を流れて気持ちが良い。ヒルもいない。詰めの藪漕ぎもない。
以前行った時(「簡単だが登りごたえあり」)も、みんな楽しんでくれた。
迷うことなく、小菅川本谷に決定。
林道大菩薩峠線の終点の広場に車をとめる。
早朝なのに日射しを浴びる背中が暑くて痛い。木陰で身支度を整える。
広場からすぐ、「釣り人の皆様へ」の看板が入渓点だ。
入渓点からしばらくは、ボロボロと崩れる急斜面のトラバース。バランスが悪い人はここが最初の難所。
沢に降り立つとすぐに堰堤。簡単に巻ける。
奥多摩らしいワサビ田の跡。
奥多摩の沢はあちらこちらにワサビ田の跡があるが、昔は大量のワサビを育てていたということか?消費地は近いけど、こんな山奥では効率が悪すぎると思う。
登れる小滝が続く。初心者でも緊張することなく水遊びが楽しめる。
おっと、踏みそうになった。
沢自体は大きくないが、明るく開放感がある。
連瀑帯の入り口で先行パーティに追いついた。
6名くらいのパーティーでロープを出して滝を登っている。2人くらいがベテランであとは初心者のよう。なかなか苦労している。
我々は巻ける滝は巻いて、先に出る。
冷たくて、楽しい水遊びは続く。
小菅川本谷で最大の滝、大滝12m。これは登れない。
右側の台地に上がって、そこから滝の横の岩場を登る。岩場自体は2mくらいしかない。でもトップが難渋しているので前に出る。
ガバはないが、ちょっと高い位置にフットホールドがあるので、岩に手をかけバランスをとりつつ、えいっ、と足をかけて体を持ち上げる。なんてことはない。前回、初心者2名と来た時は意識することもなくすんなり通過した。
しかし、私と同じようにやってと言っても、今日の初心者2名、おまけにベテランも登れない。
そうこうしているうちに、先ほど抜いたパーティーに追いつかれる。速そうなので、先に行ってもらうことにする。
そのパーティーも登れないメンバーがいて、お助けひもをだしていた。そうしたら、使ってくださいと言われる。
ありがたく使わせていただいたが...恥ずかしい...他のパーティーの力を借りるなんて。ボルダリングでトレーニングしなさい!
上流部も開放感があって明るい。苔も美しい。
最後まで小滝が続き、楽しい。
やがて左岸に踏み跡が現れる。前回は石垣が出てきたところで沢と離れたが、今回は踏み跡をたどってみる。
すぐに作業道となり、それをたどると大菩薩峠から駐車場へ下りる道と合流する。
そこで沢装備を解除し、道を下って下山。
下山するとそこは、うるさいほどのセミが鳴く灼熱地獄。
さっさと車に乗って、小菅の湯に向かう。
(小菅川本谷、完)
参考:ルートガイド
|
|


















赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…