初心者向けの沢、でも課題あり~小菅川本谷

8/10 大菩薩峠登山口~小菅川本谷~フルコンバ~大菩薩峠登山口

初心者を連れて沢登りに行く。

真っ先に思い浮かぶのは、奥多摩の奥、小菅川本谷だ。
アプローチは悪いが、悪場もなく、登りやすい手ごろな滝が続く。開放感あふれる広葉樹の森を流れて気持ちが良い。ヒルもいない。詰めの藪漕ぎもない。
以前行った時(「簡単だが登りごたえあり」)も、みんな楽しんでくれた。

迷うことなく、小菅川本谷に決定。

20240810小菅川本谷 林道大菩薩線終点の入渓点

林道大菩薩峠線の終点の広場に車をとめる。
早朝なのに日射しを浴びる背中が暑くて痛い。木陰で身支度を整える。
広場からすぐ、「釣り人の皆様へ」の看板が入渓点だ。

20240810小菅川本谷 最初は崩れやすいトラバース

入渓点からしばらくは、ボロボロと崩れる急斜面のトラバース。バランスが悪い人はここが最初の難所。

20240810小菅川本谷 堰堤

沢に降り立つとすぐに堰堤。簡単に巻ける。

20240810小菅川本谷 ワサビ田跡

奥多摩らしいワサビ田の跡。
奥多摩の沢はあちらこちらにワサビ田の跡があるが、昔は大量のワサビを育てていたということか?消費地は近いけど、こんな山奥では効率が悪すぎると思う。

20240810小菅川本谷 登れる小滝

登れる小滝が続く。初心者でも緊張することなく水遊びが楽しめる。

20240810小菅川本谷 カエル

おっと、踏みそうになった。

20240810小菅川本谷 開けた場所もある

沢自体は大きくないが、明るく開放感がある。

20240810 小菅川本谷 先行パーティー 

連瀑帯の入り口で先行パーティに追いついた。
6名くらいのパーティーでロープを出して滝を登っている。2人くらいがベテランであとは初心者のよう。なかなか苦労している。

20240810小菅川本谷 連瀑帯を巻く

我々は巻ける滝は巻いて、先に出る。

20240810小菅川本谷 小滝は続く

冷たくて、楽しい水遊びは続く。

20240810小菅川本谷 最大の滝

小菅川本谷で最大の滝、大滝12m。これは登れない。

右側の台地に上がって、そこから滝の横の岩場を登る。岩場自体は2mくらいしかない。でもトップが難渋しているので前に出る。
ガバはないが、ちょっと高い位置にフットホールドがあるので、岩に手をかけバランスをとりつつ、えいっ、と足をかけて体を持ち上げる。なんてことはない。前回、初心者2名と来た時は意識することもなくすんなり通過した。
しかし、私と同じようにやってと言っても、今日の初心者2名、おまけにベテランも登れない。

そうこうしているうちに、先ほど抜いたパーティーに追いつかれる。速そうなので、先に行ってもらうことにする。
そのパーティーも登れないメンバーがいて、お助けひもをだしていた。そうしたら、使ってくださいと言われる。
ありがたく使わせていただいたが...恥ずかしい...他のパーティーの力を借りるなんて。ボルダリングでトレーニングしなさい!

20240810小菅川本谷 上流の森

上流部も開放感があって明るい。苔も美しい。

20240810小菅川本谷 小滝は続く

最後まで小滝が続き、楽しい。

やがて左岸に踏み跡が現れる。前回は石垣が出てきたところで沢と離れたが、今回は踏み跡をたどってみる。

20240810小菅川本谷 沢抜け

すぐに作業道となり、それをたどると大菩薩峠から駐車場へ下りる道と合流する。
そこで沢装備を解除し、道を下って下山。

下山するとそこは、うるさいほどのセミが鳴く灼熱地獄。
さっさと車に乗って、小菅の湯に向かう。

(小菅川本谷、完)

参考:ルートガイド

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