冬枯れの浅間尾根を走る~奥多摩・浅間尾根

1/26 笹平バス停~松生山~浅間嶺~数馬峠~仲の平~数馬の湯

4時に目覚ましをセットしたのに、目が覚めたのは3時。そのまま二度寝もできず時間を持て余す。
のんびりと準備をし、朝食を食べ、コーヒーまで飲んじゃって5時に家を出る。

今日は、奥多摩の浅間尾根を走る。前回(「凍えながら歴史の道を走る」)は、時坂峠から入山して尾根の途中に上がった。今日は、尾根の末端、笹平から登って尾根を完遂する。

天気は快晴。まだ暗い空の下、ダウンの上着にウインドブレーカーを羽織って出発。ここ数日は妙に温かい日が続いていたが、やはり1月の早朝は冷える。
中央線も五日市線もがらがら。厳冬期は余裕で座れる。

20250126浅間尾根・武蔵五日市駅

ハイキングシーズンなら長蛇の列になるバスも、今日はそこそこの人で、やっぱり余裕で座れる。払沢の滝で何人か降り、笹平で下りたのは私ともう一名だけ。

20250126浅間尾根・松生山登山口

空気は冷たい。ダウンを着たまま歩き始める。バスの進行方向にそのまま車道を歩くと、すぐに「松生山」の道標がある。登山口は石垣脇のちょっとした切れ目で、知らなければ気づかずに通り過ぎてしまいそうだ。
登山道に入り霜に覆われた枯草を踏みながら歩く。

20250126浅間尾根・登山口からの急な登り坂

杉林の中、のっけから急登。一昨日にカーフレイズで追い込んでいたせいか、ふくらはぎがちょっとしんどい。15分ほどで暑くなり、ダウンを脱ぐ。
しばらく急登が続く。少し緩んだと思うとまた急登の繰り返し。それが標高800mほどまで続く。

20250126浅間尾根・松生山への道標

道はしっかりしており、道標も随所につけられ、危険な箇所も迷いどころもない。
やがて冬枯れの木立の間からチラチラと富士山が見えてくる。

20250126浅間尾根・木立の合間から富士山

冬枯れの樹々の隙間から覗く富士山。真っ白だ。尾根もこのあたりから緩やかになり、平らなところは気持ちよく走れる。
だんだん風が冷たくなる。耳が痛い。ウインドブレーカーのフードをかぶって、そのまま登り続ける。

20250126浅間尾根・松生山山頂

松生山(まつおやま、912m)山頂に到着。
アンテナ施設があり、山頂は切り開かれている。施設の向こうに富士山。雲一つない快晴。日差しは温かいが、風は冷たい。
木立が風に揺れる音と、姿は見えない飛行機の音だけが聞こえる。

20250126浅間尾根・浅間尾根全景

松生山からこれから走る浅間尾根全体が見渡せる。植林と落葉樹の尾根が続き、その奥には幾重にも山並みが重なる。堂々たる三頭山の姿が奥に控えている。

視線を南に向けるときらりと光るものが。

20250126浅間尾根・松尾山から遠くに海が見える

幾重にも連なる山並みの向こう、海だ。水平線がぼんやりと輝いている。冬晴れならではの眺めだ。

20250126浅間尾根・時坂峠分岐

松生山から樹林へ下ると、前回登ってきた一般道と合流する。広く明るい冬枯れの尾根道。時坂峠への分岐を示す道標が静かに立っている。ハイカーの姿も現れるようになる。

浅間嶺(せんげんれい、903m)は、浅間尾根縦走コースの核心部にあたる。山頂には先行者が2人いた。

20250126浅間尾根・浅間嶺山頂

美しい富士山。
尾根の反対側には、御前山と大岳山の間に険しい山並みが見えた。奥秩父か?

風は冷たいが、日差しは十分に温かい。少し下った祠のところで、ちょっと暑くないの?と声をかけたくなる着ぶくれ山ガールパーティーを抜かす。
ここからしばらくは樹林帯なので風が弱くなるかと思いきや、北側斜面のトラバース道は日が当たらないうえに北風が吹き付けて厳しい。

20250126浅間尾根・薄暗いトレール

杉の木が整然と並ぶ暗い道。フードをかぶる。薄手の手袋では手がかじかむ。鼻水がとまらない。
寒いときによくあるのだが、ガーミンの心拍数も適当なことを言っている。
人里峠(へんぼりとうげ)までは3、4人のハイカーとすれ違う。その先は、また一人旅になった。

10時過ぎに猿石。

20250126浅間尾根・猿石

猿石は浅間尾根のランドマーク的な存在。猿の手形がついていると言うが...
石の陰で風をよける。本日唯一のおにぎりタイム。
手がかじかんでカメラも使えないので、ここでオーバー手袋を投入。ポケットに手を突っ込んでしばらく待つと、なんとか感覚が戻ってきた。ニット帽もかぶる。

20250126浅間尾根・数馬峠

数馬分岐には木製のベンチとひっそりとたたずむ石仏。
緩く登っていくトレールをできるだけ走る。森が濃くなり富士山は見えなくなった。

20250126浅間尾根・林道を渡る

林道を横断。
数馬峠(かずまとうげ)は、かつて甲州と武蔵を結ぶ往来として使われた古道の峠で、今も石仏が旅人を迎えてくれる。

20250126浅間尾根・道祖神

杉の大木の根元に、道祖神がひっそりと立っている。幾年月ここで旅人を見守ってきたのだろうか。

20250126浅間尾根・青空に一片の雲

青空に一片の雲。どうして快晴の空に、あそこだけに、あんな形の雲があるのだろうか?不思議でならない。
空の青さが目に染みる。気持ちがいい。

20250126浅間尾根・仲の平への分岐

仲ノ平バス停への道を分ける。ここから仲の平へ向かって一気に下る。

20250126浅間尾根・仲の平へ下る

岩と根っこが複雑に絡み合う急な下り。滑らないように慎重に足を置きながらも走る。
風も弱くなり、またどんどん暑くなってくる。

20250126浅間尾根・数馬の湯

正午前に数馬の湯にゴール。

次のバスは11時51分それは無理。その次は13時23分とだいぶ間がある。ゆっくりするしかない。
温泉センター数馬の湯は、檜原村の秘境・数馬地区に湧く天然温泉の施設。登山者やトレランナーのゴールとして定番の場所だ。
ゆっくりと温泉に浸かり、ビールを飲みながらかつ丼。最高だよね~。

(浅間峠、完)

参考:地図

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