ノールランストーグでアビスコ国立公園、のはずが...~スカンジナビア北極圏の旅(4)
12/29 ストックホルム中央駅~キルナ~アビスコ・ツーリストステーション
(前回の続き)
列車に揺られながら夢心地。車内放送で何か言っている...
連れに体をゆすられ起こされる。
寝ぼけまなこで外を見ても真っ暗。何が何だかわからない。
連れが早く荷物をまとめて降りろと言う。
今の放送は、悪天候のためこの列車は次の駅止まり、と言っていたらしい。よく聞き取れたな...さすが連れ。
夜明け前のボーデン駅(Boden)で外に放り出される。
ノールランストーグで快適な列車の旅を期待していたのに、厳寒のホームで途方に暮れる人々。
ああ、スカンジナビアの森や湖の景色を眺めながら、アビスコ(Abisko)に行くつもりだったのに。
ボーデン駅から、途中のキルナ(Kirna)までは臨時列車が走ることになり、どたどたと乗り込む。
席について一息つくと、頭がズキズキ痛んで、体がだるいことに気づいた。まずい、かなり熱がありそうだ。
他の乗客はほとんどキルナが目的地のようだが、我々はその先のアビスコまでいかなければならない。
だいたい、キルナってどこなんだよ!頭痛に耐えながら、たらたらとキルナから先の交通機関をネットで調べる。
たらたらしているうちに、連れがキルナからアビスコまでのタクシーを予約してくれた。
氷雪がに覆われた薄暗いキルナ駅に到着。
タクシーはキルナ空港に迎えに来るので、空港に行かねばならぬ。しかし、駅にとまっているタクシーはすべて予約済み。駅で待つタクシーはないらしい。
駅の周りには何もない。このままでは凍え死にそう。ちょうど来たバスが市街のバスターミナルに行くというので、乗り込む。
バスターミナルで下車して愕然とする。
何もない。日本の田舎のバス停みたいな屋根付きのバス停が1つあるだけ。時間をつぶせるような店もない。
寒い。頭が痛くて寒気がする。足の指も痛くなってきた。
バスドライバーが教えてくれた空港行きのバスの発車時刻になってもバスが来ない...いつ来るともしれないバスを待つ。
しばらくすると、我々をここまで運んだバスが戻ってきた。
バス停で凍えている我々を見かねて、ドライバーが電話をかけて時間を確認してくれた。まだあと1時間以上ある。
このままでは凍死しかねないので、Google先生で近くにあるホステルを確認して避難。
ホステルに貼られている時刻表にも、バス会社のホームページにある時刻表にも、ドライバーが教えてくれたバスはない。大丈夫だろうか...
しばらくホステルのロビーで待った後、半信半疑で極寒のバス停に戻る。
ああ、来た。よかった。とりあえず空港まで行ける。
タクシーが来るまで少し時間があるので、空港ターミナルに入る。もう昼だが朝から何も食べていない。ハンバーガーかサンドイッチでも食べたい。カロリーが欲しい。
しかし、カフェも売店もない...コーヒーの自動販売機があるのみ。甘いコーヒーで飢えをごまかす。
時間前に迎えに来てくれたタクシーに乗る。これで宿までたどり着ける...よかった。
雪が降っているせいもあるが、日中でも日本の日没後くらいの明るさ。車はヘッドライトをつけて走っている。
太陽の昇らない北極圏は近い。
一路、アビスコへ。
ひたすら雪の荒野につけられた道を行く。木々はまばらで森はない。
今宵の宿、アビスコ・ツーリストステーションに到着。よかった...助かった...
ドミトリーを予約してある。
アビスコ国立公園は、世界有数のトレッキングスポットとして知られているが、今の時期は、オーロラがよく見られる。特にリフトがかかるニューラ山は見晴らしがよく、カフェもあり、オーロラ・スカイ・ステーションと名付けられていて、絶好のオーロラ鑑賞スポットとなっている。
そのアビスコ国立公園の入り口にあるのが、ツーリストステーションだ。
今夜はオーロラ・スカイ・ステーションからオーロラを見ながらスウェーデン料理のディナーだ!
シャワーを浴びて、ドミトリーのキッチンで日本から持参したインスタントのパスタを作って食べ、一息つく。
あ~、疲れた。熱っぽいけど、これでひと安心。
ここで悲しいお知らせ。
吹雪のためオーロラ・スカイ・ステーションは閉鎖。ディナーは宿の隣にあるサミー人の家を模したロッジで。
雰囲気はすばらしい。でもすきま風が寒い。
前菜に焼き山芋みたいなものがあった。なんだろう?
ワインは...頭が痛いのと、とても高いので...白を一杯だけ飲む。
メインはトナカイのフィレ、ブルーベリー・バターソース。まさに、鹿肉に甘酸っぱいソース。でも日本の鹿より臭みがある。好き嫌いが分かれる味。
食後にオーロラを見るためのナイトハイク。
体がだるいのでどうするか迷ったが、せっかく来たのでとりあえず外に出る。
ハイキングコースには降ったばかりの雪が厚く積もり、ずぼずぼもぐりながら、参加者が並んで歩いて行く。
ちょっとした広場に出た時に吹雪が止み、雲が切れて星が見えてきた。オーロラが見えるかも!
10分くらい待つ。
ガイドがオーロラかもしれないと指さす方を見る。薄く緑色に光っているが...街明かりにしか見えない。
また吹雪いてきたので、宿に戻って解散。
アビスコ・ツーリストステーションのロビー。ツアーの情報や列車の情報が得られる。
落ち着いた雰囲気。スタッフも親切丁寧。
明日の天気も悪く、ナルヴィークへ向かう列車の運行が不確定なのが不安。
ドミトリーの8人部屋。
部屋は掃除が行き届き、清潔で暖かく、快適。
明日の天気が悪くないこと、そして熱が下がっていることを祈りつつ、眠りにつく。
(次回に続く)
参考:
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赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…