北極圏の街で絶体絶命~スカンジナビア北極圏の旅(5)
12/30 アビスコツーリストステーション~ナルヴィーク~スヴォルヴァー
(前回の続き)
朝食はホステルのビュッフェ。ここも予想以上に充実。食費がかかるし、またアクシデントで食事ができないこともありうるので、腹いっぱいに食べる。
吹雪で列車が動くか心配だったが、大丈夫のようだ。
残念ながら熱は下がっていないようだ。立っていると頭がくらくらする。しっかり防寒具を来て、チェックアウトをして外に出る。
外は台風のような強烈な風。道路は凍結し、ツルツル。もたもたしていると風に押されて滑ってしまう。
顔も手も足も冷たく痛い。
宿から5分くらいで駅。ここから国境を越え、終点のノルウェーのナルヴィーク(Narvik)へ行く。
相変わらず風が強い。小さな駅舎に逃げ込む。
風がないだけで駅舎の中は天国。
今日の列車が表示されている。そう、上り下りあわせて1日4本しかない。
列車は表示より2分早く到着した。編成が短く、予約した座席の車両がないので、適当に乗って座る。
そして、列車は2分早く出発。いいのか?
車内は暖かい。窓を見るが、外は吹雪で真っ白、窓ガラスにも打ちつける雪がくっついている。
ずっと坂を上っていた列車が下り始めた。そして窓の外にフィヨルドの海と大きな橋が見えた。
ナルヴィークは近い。
ほぼ定時にナルヴィーク駅に到着。
ナルヴィークは、スウェーデンから国境を越えたノルウェーの北極圏にある都市。
今の時期は、太陽が地平線から昇ることはなく、正午でも夕方のように暗い。
駅からバス停のある市街地中心部に向かう。
市街地まで歩いて5,6分だが、湿った雪が重たく、スーツケースの車輪が言うことを聞かない。
市街地のショッピングセンターに入ってひと休み。明るくて暖かい。
熱が下がっていないどころか、だるくて立っているのもしんどい。早くバスに乗りたい。
ショッピングセンターの入り口に、次の目的地、ロフォーテン諸島のスヴォルヴァー(Svolvær)へ行くバスの乗り場がある。
スマホで時間を確認。
ん!?
ない!欠便になってる!!!
天候と路面状況によりスヴォルヴァー行きは運休。
ナルヴィークからスヴォルヴァーへは、221km、バスで3時間30分。バスなしでどうしたらいいのか?
連れは観光案内所にスヴォルヴァーへ行く手段を聞きに行く。
気分が悪くて歩けない私は、ショッピングセンターのベンチに座って、スマホで代替手段を探す。
ナルヴィークからスヴォルヴァーへ直行するのは、運休になったバスしかない。
バスとフェリーを使っていくルートが2、3あるが、フェリー乗り場周辺には宿泊施設はほとんどなく、フェリーに乗り遅れたり、欠航したりすればそこで詰んでしまう。この雪の中で野宿は不可能。
スヴォルヴァーでは2泊する予定なので、今日はダメでも明日までにいければリカバリーできるが、明日はバスがない。
ロフォーテン諸島をスキップしてトロムソに行くか...でも旅の目的の一つがなくなってしまうし、トロムソのホテルがやたら高い。
極北の街で絶体絶命。
連れが観光案内所から戻ってきた。
観光案内所のスタッフと相談して、タクシーしかないとの結論となったそうだ。
ノルウェーで200kmタクシーに乗ったら、一体いくらかかるのか...でもそれしかないなら仕方ない。観光案内所でタクシーを予約してもらう。
スタッフはとても親切。ありがとう!
指示された場所でタクシーを待つ。雪が激しく降る。まだ2時なのに夜のように暗い。
迎えに来たタクシーに乗り込む。ああ、よかった。今回の旅はこんなのばかりだ。
昼食を食べていないので、途中のガソリンスタンド(充電スタンド)に寄ってもらう。
タクシーから下りようとしたが、ドアのハンドルがなく、ドアの開け方がわからない。言われるがままにボタンをポチっと押すと、ドアがパカッと開いた。びっくり。
ガソリンスタンドの売店で、チョコバーを買って腹に入れる。とりあえず飢えを回避。
ドライバーは、ラジオの番組をいろいろ探して、日本語交じりの放送を流してくれた。沖縄民謡の番組だった。
フィヨルドの海沿いの曲がりくねった道をタクシーは走る。黒い影のような対岸にぽつりぽつりと灯りが見える。こんなさみしいところにも人が住んでいる。
時々、凍結した路面にスリップする。前を走っているトレーラーもスリップしている。
途中で、充電スタンドで充電。こちらのタクシーはすべてEVだ。
17時に無事にスヴォルヴァーのホテルに到着。ああ、助かった。
タクシー代は...もちろん人生で最も高いタクシー代になった。
すぐにホテルにチェックイン。
ホテルの高級感がすごい。自分が普段泊まる宿とは別世界。
もともと同じスヴォルヴァーにある、スカンディック・スヴォルヴァーという、この辺りではお手ごろなホテルを予約していた。ところが、しばらくしてホテルから改装工事のため閉鎖するとのことで、料金そのままでこちらのトーン・ホテル・ロフォーテン(Thon Hotel Lofoten)に振り替えられた。ラッキーだったかも。
とても疲れた。気分も悪い。
熱いシャワーを浴びて、日本から持参したインスタントの蕎麦を食べて、ふかふかのベットで眠りにつく。
(次回に続く)
参考:
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赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…