日本庭園抜きにしてトムラウシ山は語れない~愛山渓温泉から大雪山、トムラウシ山(6)

8/3 ヒサゴ沼避難小屋~トムラウシ山~トムラウシ温泉~トムラウシ野営場

前回の続き)

深夜、小屋を揺らすような激しい風と雨の音で目が覚める。小屋にしてよかった...

20250731大雪山 ヒサゴ沼避難小屋から見たヒサゴ沼の夜明け

朝、目を覚ますと晴れていた。天気予報がはずれたか?
もし雨が降り続いていたら、化雲岳から天人峡温泉へエスケープすることも考えていた。でも、この空を見たら迷う理由はない。予定通り、トムラウシ山へ向かおう。

20250731大雪山 夜明けの空とヒサゴ沼避難小屋

さっさと支度をして小屋を後にする。

20250731大雪山 ヒサゴ沼の湖畔の道を行く、小屋が小さくなる

湖畔に沿って、昨日水を汲んだ雪渓の前をとおって、先へ進む。小屋がだいぶ小さくなった。

20250731大雪山 ヒサゴ沼から縦走路へ登る道からみたヒサゴ沼

壊れかけた階段に導かれ、斜面を登り始める。
やがて道は雪渓の下に消える。雪渓を巻くようにゴーロを登っていく。歩きにくいこと甚だし。
隣の尾根にも、登っている人の姿が見えた。どこを登ってもいいのか?

20250731大雪山 ゴーロに覆われたヒサゴ沼から縦走路へのルート

雪渓が終わると、ゴーロにぽつぽつと付けられているペンキマークをたどる。

20250731大雪山 トムラウシ山への縦走路との合流地点

やがて縦走路に合流。

20250731大雪山 縦走路の朝の景色

すがすがしい朝の景色。
しかし、陽射しはすでに暑い。登ると汗をかく。なんでこんなに暑いの?

20250731大雪山 日本庭園

斜面を登り切ると、目の前に広い台地が現れた。視界が一気に開け、これから向かうトムラウシの荒々しい姿がはっきりと見える。

20250731大雪山 日本庭園の沼、左奥にはトムラウシ山

この台地は「日本庭園」と呼ばれる場所。その名の通り、点在する岩と池、丈の低い植生が、まるで手入れされた庭園のような景観をつくっている。そしてその庭園の奥には、借景のようにトムラウシ山が見える。
花がほとんど終わっているのが残念...

20250731大雪山 静かに水を湛えるの日本庭園の沼

花はなくとも素晴らしい景色だ。
正直、ここに来るだけでも十分に価値があると思う。日本庭園を抜きにしてトムラウシは語れない。

20250731大雪山 日本庭園の沼に映るトムラウシ山

水面に、トムラウシの山影が映り込む。

20250731大雪山 日本庭園の沼の縁に咲く花

少ないながらも、まだ花が咲いている。

20250731大雪山 日本庭園のチングルマ

チングルマは大量にある。不思議なことに、強い日差しを浴びながらも朝露に輝いていた。

天上の楽園、日本庭園が終了しゴーロの斜面を下る。

20250731大雪山 日本庭園からロックガーデンへ、ツアーの団体に追いついた

この先はひたすら大きなゴーロが続く「ロックガーデン」に入る。私より先に出発したツアーの団体に追いついた。

20250731大雪山 目印に従ってロックガーデンの急坂を登る

岩にはマークがついているが、見えにくいところもある。注意しながら、目印を拾ってたどっていく。

途中、休んでいたおじさんを追い抜いたら、なぜか私の後ろにぴったりとついてくる。写真を撮ろうと立ち止まると、おじさんも立ち止まる。ちょっと気持ち悪い。

20250731大雪山 ロックガーデンの急坂を登りきってきた道を振り返る。小火山。

ゴーロの急坂を登り切ったところで、来た道を振り返る。上から見下ろすと、小さな円錐形の山がポコポコとたくさん連なっているのがわかる。これらはすべて、噴火でできた小さな火山なのだろうか。

20250731大雪山 北沼の手前のピョコ。トムラウシ山と北沼が見える

トムラウシの北沼を見下ろすピョコでザックを下ろし、休憩。おじさんも少し離れたところでザックを下ろして休憩。

20250731大雪山 ピョコから来た方を見る。

来た方角を振り返ると、化雲岳が見えた。その左奥に雲の切れ間にちょっとだけ姿が見えるのは、旭岳だろうか。

20250731大雪山 トムラウシ北沼

北沼は静まり返っている。写真を撮って通過。

ここで、いつものトレランペースで走りだす。トムラウシ山の登りにとりついてすぐ、おじさんはあっという間に見えなくなった。さすがについてこられないようだ(ついてきたらとても怖い)。

20250731大雪山 トムラウシ山の山頂を目指して登る

岩につけられたマークに注意しながら、急なゴーロを登っていく。
トムラウシ山の山頂は目前。

20250731大雪山 トムラウシ山火口

登り切ると、細い尾根に出た。すり鉢状の火口が広がっている。
トムラウシ山の火口壁だ。その火口壁の先端にある溶岩の塊が、トムラウシ山の山頂だ。

(次回に続く)

参考:

地図

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