第78回富士登山競走・山頂コース参戦
7/24 富士吉田市役所~馬返し~富士山八合目
今年もやってきた、富士登山競走。
富士吉田市役所前をスタートし、富士山頂に至る水平距離約21km、標高差約3000mの日本屈指の過酷かつ歴史あるレース。
優勝者には、内閣総理大臣賞が授与され、さらに富士吉田市役所前のプレートに名前が刻まれる。そこには、数々の超人たちのドラマがある。
山頂コースの予選となる五合目コースは一発でクリアしたものの、その後、二回の山頂への挑戦は、ことごとく五合目制限時間に引っ掛かり、打ち砕かれている。
第75回富士登山競争・五合目コース参戦
第76回富士登山競争・山頂コース参戦
第77回富士登山競争・山頂コース参戦
仏の顔も三度、今年こそは山頂に行かねばならぬ。そのためにトレッドミルを使ったトレーニングも強化し、本番に備えてきた。
さあ、挑戦の始まりだ!
スタートが午前7時と朝早いので、前日の夕方にスタートの富士吉田に入る。
高速バスの窓から見える富士山に闘志を燃やす。まってろよ!富士山!
何はともあれ、エネルギー補給。
焼肉食べ放題で白飯も腹いっぱい食う。前日に肉をたらふく食べてもいいのだろうか...とにかくテンションを上げる。
ビールが欲しいところだが、ノンアルで我慢。
食事を終え、宿に帰る途中で見た富士山。山頂へのトレールに沿って小屋の灯りが点々と連なる。明日はあれに沿って走る。
預ける荷物や、明日着ていくウエアなど準備を整え、早めに床につく。
いよいよレース当日。スタートの1時間前に、スタート会場の富士吉田市役所に到着。
すでに多くの人が準備を始めている。
私も、ウエアや帽子を整え、装備(ウインドブレーカーとジェル、スマホ、5000円札の入ったウエストポーチ)を身に着け、ジェルを胃に流し込み、荷物を預けて準備完了。
ここでトイレ。山頂までの制限時間は4時間半。この間、トイレは行けない、いや行かない。
トイレの行列が長くて、ウオームアップの時間が無くなってしまった。でもいい。一昨年のように下痢をしているよりかはずっといい。
スタート直前。去年が五合目足切りだったせいで、またスタートゲートが見えないほど後ろからのスタート。
少し緊張しながら、時を待つ。
そして号砲とともにスタート。マジレースなので、写真も撮らずに走りに専念する。
浅間神社まで少し斜度のある上り坂。日射しを遮るものがなく暑い。
周囲は混みあい、ハイテンションで飛ばしているが、ここで足を使うと後がきつい。浅間神社のあとで頑張ればいいので、マイペースで走る。
中の茶屋のエイドで給水。予定より若干遅れる。暑さが厳しいが去年ほどではない。
馬返しのタイムは予定より3分遅れ。厳しい。ジェルを補給し水を飲む。五合目までだと思って全力で渋滞を追い抜こう。
五合目までのトレールを膝がガクガクになりながら、誰にも抜かされないように頑張る。
五合目関門が見えてきたところで、足は走れないと言っているが、無視してダッシュ。
ぎりぎり関門通過!やった、頂上への可能性が見えた。とはいえ、疲労で朦朧とし、足はフラフラ...これからが本番だぞ。
五合目エイドでバナナを手に取る。ここからの登りのためにカロリーを補給しなければ。
でもあまりにも疲れていて、バナナの皮がむけない。う~やばい。そうこうしているうちに、後ろで五合目関門が閉められる。
バナナ、バナナ、やっとむけた。かなりタイムロスしてしまったので、バナナを手に持ったまま走りだす。
途中、ヘルメットを借りてかぶる。
前の人に追いついたところでバナナを口にする。水が欲しい...
ここからは、予定していたペースよりちょっと早めのペースでひたすら登らないといけない。
もう、無心で足を上げ続ける。
七合目付近の岩場がきつい。おまけに海外からの観光客、特に西洋人はなぜか道を譲ってくれない。アジア人はニコニコして道を譲ってくれるのに。
メインルートのわきの段差の大きな岩場を速足で登って、西洋人たちを追い抜く。誰かが、もう富士登山競走で新記録はでないだろうと言っていたのを思い出す。
八合目が近づいてきた。小屋が見えてきた。
しかし、八合目関門の小屋がどれだったか忘れてしまった。疲れすぎて小屋がみんな同じに見える。やばい。
上の方で、
「まだまだいける!」
との掛け声。
やばい、やばい。
「まだまだいける」は、「もう時間がない」と同じ意味だ。
見上げると、2、30m上の小屋に人が集まっている。あそこだ!ダッシュをかけようと速足になるが、前の人をよけて岩をよじ登る力はすでにない。
タイムオーバー。
本当にすぐ手が届くような距離だった。目の前で八合目関門が閉鎖され、小屋の中に誘導される。
無念。どうして1つずつなんだろう。上村愛子の気持ちが少しわかった気がした。
関門を通過できなかった人は、小屋の中でしばらく強制的に休憩させられる。
持っていた紙幣でコーラを買って一気飲み。
八合目関門からの眺め。さて、下りよう。
五合目で、預けておいた五合目用荷物を回収。
チョコバーを取り出してかじる。
スバルライン五合目。ここからバスに乗り、表彰会場の北麓公園へ行く。
北麓公園では、ヘルメットを返却して、大きな預け荷物を回収。
五合目はガスの中だったが、ここは快晴で日射しが痛い。
屋台で買った焼きそばとビールを持って、建物の陰で一息つく。ああ、本当に疲れた。
富士急ハイランドの巡回バスでふじやま温泉へ。
温泉に入って、食事をして、またビールを飲んでのんびりする。
ふじやま温泉から出ると、目の前には傾いた陽の光を浴びた富士山が笑っている。
くそ~、来年こそは!まってろよ、富士山!
(富士登山競走、完)















赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…