後立山連峰の懐に飛び込め!~白馬・金山沢

4/5 栂池高原スキー場~栂池自然園~金山沢~猿倉~二股

金山沢は、白馬大池から白馬岳への稜線から流れ出て、白馬大雪渓の登山口の猿倉に至る。山と高原地図に薄く名前が書かれているだけの、ハイカーにとってはマイナーな沢だ。
一方で、雪があれば比較的手軽に、北アルプスの後立山連峰を眺めながらの豪快な滑りが楽しめるので、バックカントリースキーでは有名。

今までなんどか計画したことがあるが、いつも天気に阻まれ断念していた。
さて、週末の天気予報を見れば絶好のスキー日和。おまけに今年は、まれにみる豪雪。行くなら今でしょ!

早朝に家を出て、一路、栂池高原スキー場を目指す。
スキー場が近づくと、青空をバックに後立山連峰の稜線が、朝日を浴びてまぶしい。白馬岳の東側には、お目当ての金山沢の白く滑らかな斜面が見えている。
否が応でも気分は高まる。

満車寸前のゲレンデ正面の駐車場に車をとめ、急いで身支度。
登山届を見せて、ゴンドラとロープウエイのチケットを買う。

20250405金山沢・栂池高原スキー場のゴンドラ乗り場

あう、すでに始発ゴンドラを待つ長い列が。

20250405金山沢・ゴンドラから後立山連峰

列は長かったが、サクサクと進み。ストレスなくゴンドラに乗る。
今年はどこもすごい積雪だったが、このところの暖かさで、ゲレンデにはところどころ地面が見える。
そのゲレンデの向こうには、後立山連峰の峰々。一番奥にははっきりとした双耳峰の鹿島槍ヶ岳、そして五竜岳、唐松岳、不帰の剣でぐっと低くなり、白馬岳へと続く。

20250405金山沢・ゴンドラから鹿島槍・五竜

アップ。
手前に、ゲレンデのある八方尾根、その向こうに五竜岳と遠見尾根、奥には鹿島槍ヶ岳。
五竜岳も鹿島槍ヶ岳も積雪期に登ったことがあるが美しかった。思い出深き山々。

ゴンドラ終点の栂の森駅から、少し滑り降りてロープウェイの栂大門駅からロープウェイに乗る。

20250405金山沢・ゴンドラ自然園駅

ゴンドラで一気に標高1850mの栂池自然園に運ばれる。
板にシールを貼って、ビーコンのスイッチを入れて、出発!

20250405金山沢・栂池平

すぐに山に囲まれた広大な雪原を横断する。栂池平と言って、湿原が点在し、キスゲや水芭蕉が見られるとのことだが、私は雪のないときに来たことがないので知らない。

陽射しは強く、風はほとんどない。
気温は低いはずだが、少し動くと暑い。

20240405金山沢・栂池平と信越の山々

ほどよく締まった雪にシールが気持ちよく効く。
振り返れば、栂池平の向こうには、高妻山や戸隠山など信越の山々。

20250405金山沢・パラグライダー

船越ノ頭の空にパラグライダー。気持ちよさそうだが、担ぎ上げるのは大変そう。

20250405金山沢・船越ノ頭を目指して登る

船越ノ頭を目指して登る。徐々に傾斜がきつくなる。

20250405金山沢・尾根にのり白馬鑓ヶ岳の眺め

船越ノ頭から派生する尾根にのった。
眼前には白馬槍ヶ岳。汚れのない雪がきれいだ。

20250405金山沢・傾斜がどんどんきつくなる

傾斜がどんどんきつくなる。
とは言え、凍ってはいないのでスキーアイゼンをつければ難なく登れる。

20250405金山沢・船越ノ頭手前の平坦部から振り返る

船越ノ頭の手前の小さな平坦部まで登ってきた。
振り返れば、ゲレンデのような金山沢のスロープの向こうにどっしりとした白馬鑓ヶ岳。
そして...相棒がまだ2301m台地との中間点あたりいる。ゴマ粒みたいに見える。ここで待とう。

20250405金山沢・船越ノ頭直下

船越ノ頭はもうすぐそこ。さらに傾斜がきつくなり、難渋している先行者の姿が見える。

20分経っても相棒が来ない。徐々に大きくなってきているが。
さすがに北アの標高2500m近い吹き曝しの尾根、風が冷たく強い。耳と指がかじかんで感覚がなくなってきた。風上に背中を向けてひたすら耐える。

結局30分くらい待った。
早く登りたい、と思ったが、相棒はもう今日は出し切ったという。
稜線からの景色が見れないのは残念だが下りるか。今日のメインイベントは金山沢の滑降だ。
風にはためくシールと格闘しながら、滑降の準備をする。

20250405金山沢・ドロップポイント

この真っ白な広いスロープが金山沢。どこを滑ってもOK!
さて、ドロップイン!というかトラバースイン!

20250405金山沢・2301m台地を見ながら滑る

正面には白馬鑓ヶ岳、そしてそれに続く後立山の峰々。そこに飛び込むように滑り降りてゆく。
左には2301m台地と登ってきた尾根。

サーッという感じで、シュプールを描く。硬くもなく重くもなくちょうどいい雪。

20250405金山沢・2301m台地をすぎると沢らしくなる

2201m台地をすぎると両岸が迫り、沢らしくなってくる。

20250405金山沢・金山沢の二俣

支流が合流する二股には、また広いバーンが広がる。

20250405金山沢・雪割れ

尾根の地面が見えるくらいまで下りてくると、ところどころに雪が割れ始める。
でもまだまだ快適に滑る。

あまりにも爽快なので、ノンストップで滑り抜けたい気分だ。
ただ、今日は出し切ったという相棒は、広く長いバーンに足が持たず、休み休み滑っている。

20250405金山沢・デブリ

広い沢とは言え、雪崩には注意。
気温が高いので、怪しい場所は、相棒を急かしてさっさと通過。

20250405金山沢・金山沢と北俣入合流点

金山沢の終了点が見えてきた。ここで、金山沢は白馬大雪渓から流れ出る北股入と合流する。
雪が割れ沢が出ていて通過に苦労したとの記録もみたが、今日は雪がたっぷりあり、難なく越える。

正面は、パウダースキーで人気の小日向山。

20250405金山沢・金山沢を振り返る

北股入を渡り、林道にのって金山沢を振り返る。船越ノ頭までのラインがずっと見える。

ザックを下ろして一休み。
ここまで来ると暑くて汗だく。オーバーウエアを脱ぐ。

20250405金山沢・道に沿って二股へ

あとは消化試合。道路に沿って除雪されている二股へ。

20250405金山沢・雪に埋もれたカーブミラー

まだまだ雪はたっぷり。
時期によっては、北股入の合流点から雪がなく、ゲートの二俣までスキーを担いで歩かなければいけないらしい。
スキーだとあっという間だが、ちょっと歩きたくない距離だ。

二股からは除雪されているので、タクシーを呼んで栂池高原スキー場にデポした車に戻る。

20250405金山沢・八方温泉みみずくの湯

白馬・八方は温泉には事欠かない。迷った挙句、みみずくの湯へ。
お湯はもちろん良い。露天風呂からの白馬岳の眺めも良い。

20250405金山沢・みみずくのゆから白馬三山

黄昏の白馬三山。みみずくの湯の駐車場から。
この景色を見ながら露天風呂につかっていた。

(金山沢、完)

(ハセツネ30試走、完)

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