フィヨルドの極夜の街を訪ねる航路~スカンジナビア北極圏の旅(8)
1/2 スヴォルヴァー~トロムソ
(前回の続き)
6時半に目が覚める。エンジン振動も感じずよく眠れた。
部屋は暖かいが、空気はすごい乾燥していて喉が少し痛い。
シャワーを浴びて朝食のレストランへ。エレベーターで8階に上がる。
お~、すごい、豪華なビュッフェ。船とは思えないほど。
乗客はご年配が多いようだ。老後にのんびりとフェリーの旅。ただし、お金が必要。
朝から爆食。スモークサーモンを人生初の大人食い。
ただし、みんなが食べている北欧の硬いパンはやめておく。
これが今乗っているフェリー。
ロビーや外の景色が見渡せる廊下では、人々が思い思いの時間を過ごしている。
私はランドリーで洗濯をしよう。
船は複雑に入り組んだフィヨルドの島々の間を抜けてゆく。
陸地に挟まれた海峡は波がほとんどない。そのため、船に乗っているのに揺れを感じない。
船内アナウンスが寄港を告げる。デッキに上がる。
外は今までになく寒い。風が当たり顔が痛い。
海霧の中、フィンスネス(FINNSNES)の港が近づいてくる。
スヴォルヴァーをでてから5つ目の寄港地だが、他はぐっすり寝ていて気がつかなかった。
霧と雪と極夜に包まれた港。
11時だというのに夜明けのような雰囲気。
違う景色を眺めるために、デッキを移動。
船の前方の展望ラウンジを横切る。室内でぬくぬくしている人たち。
ここでも乗船する人が列をなす。
船は静かに港を離れる。
幻であったかのように街は霧に溶けてゆく。
美しくも静かで冷たい景色。
小さいころに見たアニメ・ムーミンの最終回を思い出した。
ロビーには寄港を案内するディスプレイがある。
この船は、フィヨルドの沿岸のいくつもの街に寄港しながら、ノルウェーの北の果ての街を目指す。
船内に戻り、部屋やラウンジでのんびりと過ごす。
フィヨルドの島々を縫って船は進む。狭い海峡では両側に山が迫る。
ツルツルの硬い氷が張ったデッキでは、乗客が無言で氷河に浸食された山々を眺めている。
チリでフィヨルドの海を2000km北上したNAVIMAGのフェリーの旅を思い出す(2000km彼方のプエルト・モン目指して出航!)。
海岸には、ぽつりぽつりと灯りがともる。こんなところにも人の営みがある。
前半が世界有数の無人地帯だったチリの船旅とは違うところだ。
でもあの山、スキーをしたら楽しそうだ。
次の寄港地、トロムソの灯りが見えてきた。
(次回に続く)
参考:
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赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…