初夏の八ヶ岳は花盛り~八ヶ岳・阿弥陀岳から権現岳(2)
6/15 美濃戸口~阿弥陀岳~赤岳~権現岳~天女山
(前回の続き)
赤岳の山頂は岩がごつごつした狭いピーク。その岩に何人も腰を掛けていて、落ち着く場所がないので、とりあえず富士山の写真を撮って下りる。
赤岳から権現岳に向かう。まず、キレットに向けて主稜線の急な岩尾根を下る。
目指す権現岳は目の前に見えている。その向こうは甲斐駒ヶ岳や仙丈ケ岳、北岳など南アルプスの山々。
主稜線は、森林限界線上の岩尾根で日射しを遮るものが全くない。カンカン照りの灼熱地獄。
岩の隙間にわずかに溜まった土に植物が根を張り、花を咲かせている。
岩の隙間や陰のそここに小さな花が咲いている。
八ヶ岳は花のイメージはあまりないが、梅雨のはじめの今頃が花盛りの時期なのだろう。
大天狗、小天狗。登ってみたい。
権現岳が大きくなる。
細い尾根の急な岩場の要所にはしごがつけられている。
道は尾根筋を避け、西側のルンゼっぽいガレを下りてゆく。
本当にザラザラ、おまけに下から人が登ってくる。岩を落とさないように慎重に下る。

ガレの途中で、大学のサークルと思しき団体とすれ違う。
それにしてもすごいガレ場だな。ここは正月に下ったことがあるはずだが、全然記憶にない。雪で凍り付いていてかえって歩きやすかったのかも。
赤岳を振り返る。
おう、これなら分かるぞ。イワカガミだ。
振り返ると岩峰が高くなっている。だいぶ下ったな。
下り切ったところがキレット小屋。まだ営業していない。
とりあえず一休み。
キレット小屋から樹林に入る。直射日光を避けれられるのがありがたい。
樹林はすぐ終わる。
出合い小屋を示す道標があった。バリエーションルートの入り口に道標がつけられているのがちょっと不思議。
ご存じ、ハクサンイチゲ。
本当に花が多いな。
えーっと、なんだっけ?
権現岳名物のはしごが見えてきた。
小さな草花だけでなく、岩にへばりつくように育った石楠花も咲いている。
権現岳直下のはしごに到着。幸い誰もいないのでサクッと登る。
権現岳にほぼ到着。ここでザックを下ろしておにぎりタイム。
赤岳山頂からここまで、登山者は少なかったが、ここからまた増える。
来し方を振り返る。阿弥陀岳と赤岳が立派。
あの岩の出っ張りが権現岳の山頂。
いちおう登っておく。
今日はもう、三ツ頭を越えて天女山へ下るだけ。でもこの下りが結構長い。
三ツ頭から今日歩いたルートを眺める。最後の展望を目に焼き付ける。
木戸口公園から観音平に至るルートを右に分ける。歩いたことのないルートだが、行くことはないように思う。
前三ツ頭はザレのピークで、南アルプス方向の展望が良い。
針葉樹林と笹原のトレールをひたすら駆け下る。
ハイキングコースっぽくなると終わりは近い。
天女山に到着。トレールはおしまい。
ここから甲斐大泉駅が遠い。でもバスはないので灼熱の道路を歩かなければいけない...
日陰をつなぎながら、ダラダラと道路を歩く。
途中のバス停でバスの時間を確認していたら、車が一台とまった。小さな男の子をつれたお父さんで、駅まで乗せてくれるとのこと。地獄に仏、思わず拝みたくなる。
甲斐大泉駅のそばのパノラマの湯まで送っていただいた。
ひと風呂浴びて、帰途につく。
(八ヶ岳、完)

































赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…