疲労と不安でFUJI100mi試走終了~鉄砲木ノ頭から杓子山(2)

3/30 山中湖交流プラザきらら~鉄砲木ノ頭~石割山~杓子山~葭池温泉

前回の続き)

分岐から小鳥のさえずりを聴きながら石割山山頂へ。

20240330 FUJI100試走、石割山山頂

石割山山頂。本番コースは石割山山頂は踏まないが、ほんの数分なのでコースを外れてやってきた。
前回(「石割山は大賑わい」)来た時には山頂は敷物を敷いて休む人でいっぱいだった。でも今は3人くらいしかいない。
ゆっくりとおにぎりを食べる。

20240330 FUJI100試走、石割山の下り

石割山から二十曲峠に向けてくだる。えぐれた登山道に雪が残っていて、ぐちゃぐちゃのドロドロ。靴が汚れないようにおっかなびっくり下る。
目の前には大きな杓子山が立ちはだかる。

20240330 FUJI100試走、二十曲峠

第7エイドが設置される二十曲峠。

ここはうん十年前に来たことがあるが...ここは誰?私はどこ?といった感じ。
その時は、カヤトに覆われた広い峠を未舗装の林道が一本横切っているだけの場所だった。そこにテントを張って夕暮れの富士山を眺めた。
しかし、今は道路は舗装され、広くてきれいな展望台が作られている。ここにテントを張ったら怒られそうだ。

20240330 FUJI100試走、二十曲峠のさき

峠で写真を撮ってすぐ出発。
展望があまりよくない地味な道が続く。ガチランナーに抜かれるが、それ以外人とすれ違うこともない。

20240330 FUJI100試走、立ノ塚峠

立ノ塚峠。なんにもない。
ここから杓子山への登りが始まる。

20240330 FUJI100試走、杓子山の登り

杓子山へは急登。それも長い。
土混じりのボロボロの岩場がいくつもある。難しくはないが、ちょっと疲れているので、足を上げるのがしんどい。ペースがまったく上がらない。
おまけに暑いよ~。

20240330 FUJI100試走、鹿留山分岐

トボトボとパワーウォークで登る。見上げると鹿留山分岐。ああ、やっと登りが終わった。きつい登りだった。

20240330 FUJI100試走、杓子山山頂

雪の残る細い尾根を15分ほどで杓子山山頂。
うん十年ぶりの山頂。当時の記憶は全くない。

空気がかすんで、午後の色。さて、あとは下るだけだ。

20240330 FUJI100試走、今日走ったルート

こちらは今日ここまで走ってきたルート。右端にカヤトの鉄砲木ノ頭が見え、そして左端にはさっきの鹿留山の分岐。

20240330 FUJI100試走、杓子山から下山

道標に従って下山。
この下山路は、トレールの状態があまりよくなく、本番ではコンディションによってコース変更されるとのこと。どんなトレールなんだろう?

20240330 FUJI100試走、杓子山下山路

むき出しの赤土の急な下り。
雨が降ったらドロドロで滑るのは間違いなし。たぶん、そんなところをみんなで走ったら危ないうえに、トレールがボコボコになって荒れてしまうだろう。

20240330 FUJI100試走、杓子尾根コースの末端

杓子尾根(明見尾根)を下ってきたが、ここでⅤ字に左折し、尾根から下りる。

20240330 fUJI100試走、皆伐地帯

植林の森の中をつづら折りに下り、皆伐地帯に出る。

20240330 FUJI100試走、天狗峰林道

皆伐地帯から林道(天狗峰林道)を走る。
足が痛いし、小石がゴロゴロしていて走りにくい。林道なんて嫌いだ!

20240330 FUJI100試走、コテージ?

林道にうんざりしつくしたころ舗装道路に出る。コテージの横のここはコース?みたいなところを進む。道標があるから間違いない。

20240330 FUJI100試走、背戸山

すぐに背戸山の展望台。
ここから第8エイド富士吉田が設置される明見湖へ下る。地図には道が描いてなかったので、どんなところか心配だったが、山頂から湖へくだる遊歩道が整備されていた。

20240330 FUJI100試走、明見湖

明見湖。疲れた。
自動販売機でコーラを買ってがぶ飲み。走り出してから初めて腰を下ろす。そうこうしている間にも、山からランナーが次々と下りてくる。

本番では、ここから市街地を横切り、三つ峠山から延びる尾根に登る。
でも今日は終了。葭池温泉に入って帰ろう。

20240330 FUJI100試走、葭池温泉まで歩く

もう走る体力も気力もなく、トボトボと歩く。今日、ずっと見えていた富士山が、夕空にだんだん淡くなっていく。
それにしても疲れたな。今日は本番の六分の一くらいしか走っていないのに疲労困憊。166km走り切れるのだろうか。不安だ。

20240330 FUJI100試走、葭池温泉

富士急葭池温泉前から徒歩5分ほどのところにある葭池温泉。
古い湯治場を思わせる温泉宿。脱衣所にロッカーはなく、棚。湯屋と脱衣所の間には壁がないので、貴重品を置いておいてもボケっとしていなければ紛失の心配はない。洗い場のカランが1つしか使えなかったので、さっと頭と体を洗う。しかし、お湯は最高。

今日は暑く、体も頭も汗でべたべただったが、生まれ変わった気分だ。生まれ変わったついでに、湯上りにビール。
女将さんと思しきおばあさんが、ゆっくり休んでいきなさいと言ってくれる。そうしたいところだったが、列車が来るのでさっと飲んでおいとまする。

葭池温泉前で富士急の鈍行に乗る。ここでびっくり。ここは誰?私はどこ?
混みあう車内の乗客のほとんどが外国人。日本語は聞こえず、様々な言葉の会話であふれかえる。日本じゃないみたいだ。

腹が減ったので、大月駅で食事ができるところを探す。大月駅前も外国人でいっぱい。

20240330 FUJI100試走、大月駅かつら

外国人でいっぱいだったが、ひとりなら大丈夫ことで、駅前の「古民家麺処かつら」に入る。
ラーメンと名物大月餃子を食べる。大月餃子は、炭水化物の餅を炭水化物の餃子の皮で包む(もちろん肉は入っているけど)不思議な餃子。

食事も終えて、さて帰ろう。
ここは大月、まだまだ先は長いな...

(杓子山、完)

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